2019年11月15日

手かざし

木曜ドラマ 「ドクターX 外科医 大門未知子」 演じる、主演の 「米倉涼子」 は、オペが終了すると、決まって患者の体に手をかざす。

まるで生命エネルギーという、オーラを放射しているようで、唯一 「スピリチュアル」 な場面だ。
「手術」 「手技」 「手当て」 というほどだから、彼女の手には、相当な力が宿っているように思える。

子どものころ、痛いところを手でさすってもらったりすると、少し痛みが和らいだことはないだろうか。
その理由はわからないが、朝日を浴びるような、プラスの免疫力もあるようだ。

そんな手は、人肌にあてたり、手を握ったり、手を差し出したり、気持ちを伝える通り道でもある。
「手を洗いなさい」 と言われるのは、人と人 「生命の源」 は、手と手の神聖な交換なのかもね。

お祈りで手を合わせる、神社で柏手を打つなど 「気の道」 にも、つながっていそうだ。
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2019年11月14日

美声医師

予約の歯科医で、歯の定期検診をしてもらった。

診察椅子の患者は 「まな板の鯉」 となり、見ず知らずの白衣を着た医師や看護師に、口の中へ指や器具やらをいれられて、まるで歯の 「ドミノ倒し」 のように検査が行われる。

歯茎は神経が通っているので、どうしても緊張が張りつめる。
そんなとき、看護師に優しい言葉をかけられると、心の 「親和欲求」 が分泌されて安心する。

入院経験はないが、患者が女性看護師に、母親に似た親近感を抱く気持ちはわかる。
密着距離で放つ、声のトーンがやわらかかったりすると、治療の痛みや不安は緩和するもの。

その接触が繰り返されると、自然と異性への錯覚を起こしやすくなる。
これが男性医師だと頼もしいが、女性の石鹸のような香りを感じないので、楽しみが半減する。

どんな美人医師 (看護師) よりも 美声医師 (看護師) のほうが、患者としては心が和らぐ。
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2019年11月13日

土の匂い

今週、複数の親しきお客さんから、柿や梨、ニンジンに紫タマネギ、トマトなど、秋の彩りをいただいた。

農家の方もいれば、ご自宅の庭木で菜園した人、近隣のおすそわけなど、優しさに触れた実りの秋。
柿の表面には、少々の泥や傷もついており、土にまみれて収穫をした、人の心ある姿が思い浮かぶ。

何か返礼をと思うが 「いや、そういうつもりじゃないから」 と、そこに見えてくる 「心づかい」 に、一の不純なるものを含まない人情味を感じる。

食べきれる量ではないので、おすそわけのおすそわけながら、食べるというのはどういうことなのか。
そんな、根源的な 「土の匂い」 を、振り分けていきたい。

秋に限らず、これまでの情も含めて、この場を借りてお礼申し上げます。
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2019年11月12日

長州読破

450ページにおよぶ、長編ノンフィクション 「真説・長州力」 を読み終えた。

特段、プロレスラー 「長州力」 に思い入れはないが、何を隠そう、僕は 「プロレスファン」 だった。
過去、長州は 「革命軍」 「維新軍」 「ジャパンプロレス」 と、軍団を結成し、革命戦士を名乗った。
しかし、自らがレスラー兼社長として旗揚げした、最後の団体 「WJ」 では、放漫営業で崩壊した。

これはだれもがいうことで、団体のはじまりは 「俺たちは一枚岩だ」 と結束の固さをアピールするが、数年後にはことごとく解散してしまう。
「前田日明」 が率いた 「UWF」 が、何派に枝分かれしたときも、同じように理想と現実がかい離し、捨て鉢な感情を吐いて物別れして、結束が固いほど亀裂が入ると意外なほどもろいもの。

「反主流派」 のような志を持つ男同志が共鳴し、カリスマにケンカを売っていたころが団結力を持つも、その次の目標を見失ってしまうと 「一枚岩」 を誇っていた、選手間にもすきま風が吹いた。
プロレス界においては、その構図を例外なく繰り返してきた。
本の後半は少し読み疲れて、はしょるページも多かったが、一抹の寂しさも残る行もあった。

解散せざる得ない外因もあるが、その前の人間関係が崩れていた内因こそ、最大の原因だった。
本の執筆にあたり、長州の盟友 「マサ斉藤」 は取材に一切応じず 「アントニオ猪木」 も口を濁す。
「谷津嘉章」 は否定的な語り口 「キラーカーン」 は毒舌でまくしたて、弟子の 「佐々木健介」 とは、絶縁状態で 「分裂後の真実」 は、誤解と闇に葬られている。

唯一、維新軍団の名参謀 「アニマル浜口」 だけは、だれの味方をすることなく、リングを降りた。
中には、事態を客観的に見ることのできる、知性を兼ねそなえたレスラーもいたのであろう。
最初は理想を同じくした一枚岩であれ、次第に考え方に溝ができ、修復できぬまま終わった。
最後は刀折れ、矢が尽きた印象だった。

理想を掲げて、船出をしたときが 「美しきピーク」 であろうか。
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2019年11月11日

無題雑記 209

「ターミネーター2」 の正統な続編として、27年ぶりに公開 「ターミネーター ニューフェイト」 を鑑賞。

熱狂的なファンをもつシリーズなだけに、前作に負けず劣らず、スケールアップした出来映え。
波乗りのような興奮を繰り返し 「強化型兵士」 という、新設定がストーリーに幅を持たせた。
胸のすくラストシーンではないが、終わるべくして終わった、言い知れない感傷で劇場を後にした。

いつもの三人で夜道を歩きながら 「ごはん、どこにする」 と素顔に戻る。
自身の生活、不規則に規則的な生活だが、年内はあと一本ぐらいは映画を見たいと思っている。

タイミングが合えば、次回はこれかな  「エンド・オブ・ステイツ」

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2019年11月09日

立冬到来

8日 冬のはじまりを告げた 「立冬」

暦の上、寒さは遅い気もするが、窓の景色を見ると庭木が紅葉している。

秋冬、夜長に物思う。
遠景の街の灯り、近景の木の枯葉など、寒さゆえに 「寂しさ」 を感じることがある。
だが、寒いからこそ、人との距離感が縮まるようで 「温かさ」 を感じることもある。

暮れが押し迫るにつれ、寒い夜を共にできる友こそ 「冬の友」 であったりするもの。
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2019年11月08日

家庭料理

来春 「ミシュランガイド新潟版」 が、出版されるという。
今も秘かに、覆面調査員が飲食店に潜入して、格付けチェック中なんだとか。

食の充実は 「人生の充実」 でもある。
だが、人は個性が違うように、それぞれの感受性も異なる。
何をどう味わおうが自由だし、それをどう解釈するかも、個人の判断によるもの。

僕は、おいしい店を探してまで列に並んだり、予約をしてまで食べたいとは思わない。
また 「食べに行かねば損」 「流行に乗り遅れる」 「一人でも多く人に食の楽しさを伝えねば」 など、不要な使命感に燃えないのは 「家庭料理」 が、一番美味しいと思っているから。

食事へ出かけて、店に文句を言ったこともない。
それは 「自分に合わなかった」 だけで、気に入らなければ、次から行かなきゃいいだけのこと。
文句を言うような店を選んだのは、自分の判断と直感であり、言うとしたら衛生面のことで、それ以外は黙って食べるのが、作ってくれた人への礼儀だと思っている。

食は個人の嗜好だから 「星の数」 も気にしない。
その前に、人様の経営に口出しをできる舌は持ち合わせていないし、僕にそんな資格もない。
卑屈ではなく、情報に群がって、すがりつくばかりの味覚や感性にいい加減、辟易したのも理由にある。
だから、自分の舌で判断した味覚と品質、接客や雰囲気、自身の経験こそ 「ミシュランガイド」 でさ。

グルメっぽいことを過剰に言い出すと、次第に 「普通の食卓」 でさえ、屈辱的に思えてくるもの。
見栄はキリがなく、結局あとから自分がツラくなるだけで 「虚勢の末路は見栄の上塗り」 となるから、堂々と気負わない自分を選択して、普通を宣言しても、いい年齢である。

その上で、たまには 「あの店に行ってみようか」 といえるのが、しなやかさで 「家庭料理」 に敬意を持てない舌が 「ミシュラン店」 で何を食べても、絶対に判断できないだろ (笑)

俺は古町の飲み屋で、これからの季節 「もつの煮込み」 をつまんでいるほうがいいや。
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2019年11月07日

日夜灯す

近所のコンビニが 「時短営業」 を試みて、2ヶ月は経とうか。

24時間営業を柱とする 「コンビニ業界の実情」 が、時代の浮き彫りとなっている。
経営は、人 モノ 金を資源にして、地域社会の役割と重要性を担うのが核心となる。

一方、それを担いながら、店では接客や作業、発注に納品、計数管理や人材教育まで行う。
オーナーは経営者であるが、実際は店長でシフトに加わり、率先垂範する主導的な立場となる。
ゆえに、人を効率的に使い、計画 実行 検討 行動 できねば、店長失格の烙印を押される。
報道にもあるように、店長の85%が週休1日以下、24時間態勢の連絡と非常勤を背負いながらも 「日夜灯りを消すことのない店」 で働いている。

FC経営は原則、年中無休、24時間営業、家族経営が契約条件となる。
そのため、一部の優良店を除けば、家庭に切実な事情を抱え込んだり、傍若無人な客によるトラブルが起きたり、これも24時間営業の実状で、人手不足が局面化されたら、一人に深刻な過重労働を招く。

東京在住時、住まいの近くに大手コンビニチェーン店があった。
ある日、夜勤で働くオーナーの奥様が涙ながらに 「こんなはずじゃなかった」 と嗚咽を洩らした。
最初、コンビニ経営に夢を抱いたが、現実的には24時間働き詰めとなり、どこにも行けない、だれとも会えない、家族ともすれ違いになり、盆も正月の団らんもない。
店を休めず、この生活がいつまで続くのか、疲労が不安を呼び、不安が神経を疲弊させる。
奥様は鏡に映した自身の顔に生気がなく、愕然としたとも語った。

なぜ 「見知らぬ客」 である僕に、こんな話を打ち明けたのかわからなかったが、こう解釈した。
26歳、そのコンビニ店を 「独身男の台所」 代わりに、ちょくちょく利用していた。
日々多忙なため、仕事を終えるのが深夜で、コンビニ弁当で食事を済ませることも多かった。
東京と云えど、深夜2時から4時までは客がまばらで、少し気を緩められたのであろう。
僕もいつしか 「深夜に来る一人客」 として認識をされ、接客用語が日常言葉でとり交わすまでとなり、小さな会話を通して、都会のうるおいを感じるようになった。
おたがい 「来るかな」 「居るかな」 そんな気持ちが氷解したものと思われる。

コンビニは一見決まりきった風景に見えても、舞台裏は喜怒哀楽があるもの。
24歳 「オレ、過労死するかも」 と思うほど、仕事をした経験があるので、その苦しみに共感できた。
90年代 CMのキャッチコピー 「24時間、戦えますか」 → 「バカ野郎、働けるわけねえだろう」
だけど一度ぐらい 「死ぬ気で働いてみなよ」 → 「死にゃしないから」 その言葉も実は大事なんだ。

資本主義である以上、利益追求はあたりまえ。
だが、その方法というのが、昔から 「理解に苦しむことばかり」 で、不都合なことほど報じられない。
あの時代、直談判に出向いても山は動かず、毎度、精神訓話される 「組織の習性」 が虚しかった。
30年後、ようやく時代に合った見直しを求める 「対話社会」 が前進しつつある。

今は僕も家族経営と変わらず、人に雇用されないだけで 「自分との契約書」 に基づいている。  
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2019年11月06日

無題雑記 208

6日 午後 3時30分

まだ、青く澄んだ東の空には、ちぎれ雲が静かに流れていた。
西に傾いた日の光が、街全体を金色に照らす。
東西、2つのコントラストの下で、自転車のペダルをこぐ。

午後 4時50分

街に灯りがともり、行き交う人が足早となり、交通量も多くなる。
バス停の列も長くなり、何やらの手荷物を抱える人も目立つ。
暮れきらない上空には、ねぐらに帰ろうとするカラスの群れが、用心深くあたりを見回している。

思えば、僕も 「夜行性のカラス」 のような存在である。
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2019年11月05日

無題雑記 207

前夜 「ラフロイグのソーダー割り」 で休日を仕上げ、深夜2時頃に帰宅。
ソファーで仮眠後、朝のニュースを見てから、ベッドで浅い眠りにおちていく。

起床、午後1時。
早速、シャワーを浴びて、予約した近所の美容室で散髪。
長年、行きつけなので、自分の好みや髪質をわかっており、安心して任せられる。
それこそ 「街と会話」 をするとはこのことで、他愛もない雑談を交わす。

コーヒーショップでくつろぎ、スーパーに買い出しへ。
火曜は特売日なので、普段よりも量が多く、毎回エコバックも4〜5袋になる。
自転車に荷物を積み、リヤカー代わりにして、日暮れの街を押し歩く。
もう、夕方5時前には、自転車のライトも自動点灯している。

キッチンに照明を灯すと、それぞれの支度がはじまる。
いよいよ、秋の深まりを感じる、今日この頃。
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