2009年11月06日

松田優作をリスペクトする

今日11月6日、松田優作が40歳の若さで世を去り、20年という区切りを迎えた。
生きていれば60歳だった彼は、どんな人生を歩んでいたか知る由はない。

今、なぜ松田優作なのか…?
妻の熊谷美由紀がプロデュ−スした、ドキュメンタリ−映画 「ソウルレッド」
キャッチコピ−「生きているのは、おまえか俺か」
…それは男が男に向けた、強烈なメッセ−ジである。

現代は成熟社会ながら、全般的に幼稚化している傾向にある。
それは、少年の心を忘れない純朴さとか、ユ−モアなどとはこれまた違うのだ。
男が、女性や子供に憧れているとでも言おうか、いつまでも自分探しを続けているような、自愛精神過剰な男が増えているようでならない。
男は歴史上、女性や子供を守ることで認知されてきたことを思えば、行動や思考も違うだろう。

彼を物語っているキャッチコピ−こそ、多くの若者から支持された理由だろう。
「男は男で生きろ」…忘れ去られている、ツッパリ兄ちゃんのシンプルな教訓のように感じる。
彼自身、映画に対する情熱が強過ぎるがゆえ、誤解されたり嫌われたりしたようだが、誰が何と言おうと自分の生き方の筋は通した男だったことは違いないだろう。

彼は映画やドラマを通して“ハ−ドボイルド”という門戸を開いて世の男達を魅了した。
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2008年12月22日

YUSAKU MATSUDA

ブラック・レイン
1989年/日米合作/アクション映画
主演/松田優作 高倉健 マイケル・ダグラス アンディ・ガルシア

適当にビデオを抜き出して再生すると、日本のマフィアを演じる松田優作が、ニュ−ヨ−ク市警役のマイケル・ダグラスに航空機で日本に護送されているシ−ンからだった。
松田優作のハリウッド映画デビュ−作、“ブラック・レイン”であり、アルファベットになった作品だ。
オ−プニングテ−マに載って、【YUSAKU MATSUDA】の名が、劇場のスクリ−ンに大きくクレジットされた瞬間、それはもう鳥肌が立ったものだ。
そして、エンドロ−ルのテ−マが鎮魂歌のように聞こえた。
私は松田優作をリスペクトできる世代である。

東京時代、近いうちにどこかで会えるような気がしていた。
それというのも、俳優の安岡力也さんの友人と接点があり、「優作さんも交わる時があるから今度来なよ…」と声をかけられていた。
当時の話によると、下北沢の某バ−で「ア−リ−タイムス」を好み、仲間と激論を交していたらしい。
生き方がストイックで、気性が荒いとは聞いていたが、それだけ役者意識も強かったのであろうか。
私は門外漢だが、一言二言会釈でも交したかったのは、兄貴分のような眼差しからだ。
そんな折に訃報を知ったのが、11月の新宿駅ホ−ム売店で目にした新聞の夕刊記事であった。
松田優作が病魔に侵されていたのを知っていたのは、身内以外では安岡力也さんだけだったらしい。

当時、生活圏が似通っていたので、偶然どこかで会えそうな気がしていたが会えなかった。
…あれから、約20年の歳月がたった。
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2008年07月24日

こころの湯

『こころの湯』(SHOWER)
1999年中国映画/ファミリ−ドラマ
主演/チュウ・シャイ プ−・ツンシン

北京オリンピックを前に、心温まる映画を紹介します。
知らなかっただけで、いい映画って身近にあるものです。

下町情緒のある土地で、年老いた父と知的障害を持つ弟が経営する「銭湯」が舞台となる。
だが、地域の再開発により、近く取り壊しが決定されている。
長男は都会で家庭を築き、その計画を知ることなく一時帰郷するが、永きにわたる父親との確執は和解したものの、現実は長男として先々の課題に頭を悩ましている。
そんな時に限って突然…。

この作品で、愛情と現実的な苦悩を知るかと思います。
それを上映時間90分で表現した、中国の若手監督は有望であり、91年の山田洋次監督「息子」に相通じる作品です。
個人的には「こころの湯」こそ、日本人の監督による、日本映画であってほしかった。

中国映画に完全な一本を取られた。
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2008年07月13日

トンマッコルへようこそ

『トンマッコルへようこそ』
2005年韓国映画/戦争ファンタジ−
主演/シン・ハギョン チョン・ジェヨン

11日夕方の速報で、「北朝鮮兵士が韓国の観光客を射殺した」とのトップニュ−スが走った。

要約すると、南北共同の観光事業の名所である金剛山で、散歩中だった中年女性が、境界線に侵入したとのことで銃殺された。
真相は究明中だが、両国の架け橋となる観光地で悲劇が起きたことで、即座にこの映画を紹介することに決めた。
以下、ネタバレせぬよう文中は配慮する。

1950年 朝鮮戦争の真っ只中。
敵対する南北の兵士5名が、平和な村(聖地)を守るために結束し、米国の対空部隊に立ち向かう。
男達は死をかけて、その村を守ることを南北統一の誇りとした。

戦争をファンタジ−仕立てに表現しながら、誰にでもわかり易い物語に仕上げている快作。

私なりに印象に残ったシ−ンが三つある。
 @空からポップコ−ンが降ってきた時、村人の純粋な笑顔と兵士達の安堵な表情。
 A米軍の対空砲撃を受ける寸前に見せた、死を覚悟した男達の美しき笑顔。
 B時が経ち、戦地の残骸に降り積もった、静粛できれいな雪と神秘的に舞う蝶。
それらのシ−ンで、久石譲の音楽が実に感動的である。

ハンカチの用意はしていた方がいい。
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2008年07月06日

映画が好きだ

題材として映画を加筆しました。

ブル−ス・リ−に憧れた。
ティタム・オニ−ルに恋をした。
ジョ−ズで海を泳ぐのが怖くなった。
キングコングの迫力に圧倒された。
エマニエル夫人に興奮してしまった。
ロッキ−で感動して何かが変わった。

映画のチラシをコレクションし、古町七番町の名画座【ライフ】へ、リバイバル作品を観に行ってたのが中学生。
背伸びをして 「追憶」 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 「おもいでの夏」など、文芸作品に挑んだものの、中学生には理解できる内容ではなかった。

現在はヒュ−マン映画をペ−スに、ドキュメンタリ−・サスペンス作品を中心に落ち着いている。
映画の本数よりも、1作品を繰り返し探るタイプなので、その作品に思い入れは持ちやすい方だ。

改めて、スト−リ−の解説などはせず、私的に、「心を惹きつけられた理由」程度に留めます。
posted by GIG at 20:42| Comment(1) | TrackBack(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする