2019年10月24日

就業規律

年内の休日も、あと9日ほどか。

その半分を骨休みにして、残り半分はリフレッシュに充てたい。
また、紅葉などの季節を感じる風景の中で、心もなごませたい。

個人事業主は、休日が自由にとれると思われがちだが、とんでもない。
休日が多ければ、親しき人と時をわかちあえるが、どうにも休日がとれないので、叶わぬ行事もある。

店の営業日と営業時間は、お客さんとの契約であるため、予め告知した休日以外、簡単には休めない。
まして 「今日は気分が乗らないので休む」 ことはできないし、都合よく 「不定休」 にもできない。

僕自身が 「就業規律」 でもあるから、自由のようで自由がないのが、個人事業主の定め。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月09日

異性遊戯

年老いた母では、通院は心もとないので、午前の診察は妻に付き添ってもらっている。

「スープの冷めない距離」 で暮らすのも理想だが、老いて子どもに頼る勇気も必要となる。
家族は離散し、それぞれに家庭はあるが、つながりが修復してきたのも、妻のおかげである。
だが 「子どものいない俺たちは、老いたらどうするよ」 とささやき合う。

妻と親しい友人がいる。
その人も子宝に恵まれなかったが、さっぱりとした性格で、なによりも気さくである。
おたがい、今に目を向けて、今できること、今やりたいことを楽しみたいと思うタイプ。
もちろん、やるべきこともあるが、先々の不安にさいなまれるより、焦点は 「今」 に定まっている。

数年前、妻が大病を患い、乗り越えた。
しかも、療養中の空白を埋めてくれたのは、男よりも 「女性の献身」 に心を救われた。
ひたすら走ったころと比べて、今を取り巻く環境は変わったが、そのときになって 「あのとき、こうして、ああしておけばよかった」 と嘆きたくない。

ならば、出来事と対等に渡り合って、前を向いて生きた方が潔くないか。
生きていく上で、切っても切れないのが人間関係だし、純粋な気持ちでつきあっていければ、おたがい最期まで 「自然と寄り添える関係」 になれると思う。
その前提として 「この程度の人生なら、良しとしなきゃな」 と、割りきれる年齢であってさ。

男を着飾った、エセな男つきあいをするより、心休まる 「男らしい女らしさ」 を持つ女性が好きだ。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月23日

友人命日

2011年 9月24日 享年46歳 「よっちゃん」 の命日。

半ば、人間不信に陥っていたころ、人つきあいの楽しさを教えてくれたのが彼だった。
本当に楽しかったし、彼のおかげで心の傷が癒された。
人によって、傷の深さはそれぞれだが 「おまえもそうなのか」 と笑いあえた男。

「そうか、俺の人生、こういう男と出会ってなかっただけのことか」 と思ったら、心が軽くなった。
人つきあい、周りがどういおうと、自分にとっていいやつが友達であるが、そう長くは続かなかった。
まるで、学生時代の交差点で 「じゃあな」 で別れて、それっきりのような儚さと喪失感。

生前の名誉は俺が守るから、心配せずに安らかでいてくれ。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/227586021.html ( All Alone )

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月22日

越後の女

新潟は 「いい女が多い」 といわれる。

情が厚く、たくましく、よく働くことから、自立性は高い。
しかも、美人が多く、昔から 「嫁にするなら、越後の女」 といわれるほど、県外からの評判すこぶる。

そのせいか 「新潟は杉と男は育たない」 と、不名誉な言い伝えもある。
長男ほどかわいがられ、わがままに育ち、自立心に欠けて、寄り合い的に狭い地域の連帯を好むとか。
真意はともかく、男は一度は旅に出て、外の空気を吸って帰ってくるべき。
まだ、すねかじりな学生の身分ではなく、家庭に事情さえなければ、豊かな回り道だと思って、自活するのもいいだろう。

数年前 「かっこいい女」 の代表として、女の憧れの的となった女優 「夏木マリ」 がコラムで、恋愛に年齢は関係なく 「時間を感じる男」 と出会いたいと語っていた。
いい男は、即席では仕上がらず、長い時間がかかるという。
それを目にして、何人かの男が思い浮かんだ。
共通していたのは、大人の色気を放つ中に、少年のような出で立ちで、群れず、媚びず、威張らない。

男に評判の悪い男が、女にモテた話は聞いたことない。
いつまでも不良かぶれしていて、はた迷惑なだけの男。
仮にモテたとしても、あおり運転に同乗していた、ガラケー女との 「バカップル」 のような男でさ。
男が警察に連行されるとき 「喜本さーん、手えちゅないでぇー」 と叫んだあいつこそ 「杉の木」 で、あれが新潟の女なら、野郎の頬に張り手の一発、二発は食らわしたんじゃないか。

男と女の基本は、あるときは価値観が一致し、あるときは異なり、それを認めてこその共存。
時間を感じる相手とは、主従関係でなく、長い時間をかけて、熟成されたパートナーであってさ。

新潟県の離婚率が低いのも 「越後の女」 の内助によるところが大きいと思える。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月20日

優しい彼

40代、シングルマザーは、複雑な人生の恋多き女性。

彼女と知り合って長いが、それまでの彼氏も何人か見てきた。
男に何を求めるかは自由だが 「いい男の基準」 がないと、不毛な関係だけを繰り返す。

ある夜、遠距離恋愛の彼氏と来店した。
「また、顔が違うな」 と思ったが、今までの男とは、少し毛並みが違った。
彼女の話を穏やかに聞く姿の中に、子連れを受け止める覚悟を感じた。

彼の地味な見た目だけで、回りから心ないことを言われたらしい。
だが、大事なのは、だれに何を言われても、心が合えば、見た目は二の次。
見た目は若者の特権だが、熟年世代の男女は、人として魅力がなければ、恋愛の対象にならない。

女性によっては、金銭的な生活保障ばかりいうタイプもいる。
立派な理想を掲げても、本当に好きになるのは、自分を心から求めてくれる男性であろう。
それに、女性の連れ子でも 「わが子のように愛情を注げる器量」 があるかどうか。

作家 「レイモンド・チャンドラー」 の有名な言葉 「優しくなければ、男じゃない」
本当の優しさは、イザという出来事でしかわからないというが、では、イザとはどんなときで、実際にイザなるときがあったのかと聞けば、そんなことは、めったにないのがオチ。

だったら、イザというときの優しさに淡い期待などせず、日常で優しい男のほうが安心すると思う。
それに、優しさは考えてすることではないし 「本能が優しい男」 を見抜くべきでさ。
帰り際 「どう思う」 と耳打ちされたが 「大事にしてくれそうだね」 というと、少し目をうるませていた。

人生の後半に見いだした 「優しい彼」 であって欲しい。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月10日

肉体操縦

今週、7連勤となる。

肉体をクルマにたとえるなら、若いときは、最高出力の高いエンジンとオートマチックな性能がある。
この年齢になると、エンジンは脆弱するも、その日の調子に適応した、ギアに切り替えられる。

パワーやスピードは落ちる分、長年の経験で運転技術 (ハンドリング) がわかってくる感覚。
冬の朝、エンジンを暖めないまま、強引にクルマを走らせると、故障の原因になるのと同じでさ。

一週間、頭が運転席なら、体が車体となり、運転のペース配分を均等にすることを意識する。
そこを、30代のころと、同じ感覚で走っていると、60代で 「ポンコツカー」 になってしまう。

長く運転するためには、定期的に車検を通し、どうせなら 「クラシックカー」 になりたいもの。
そのための燃料が、嗜好品である 「ウイスキー」 であってさ。

そういいながら 「痛風」 になってれば、世話ねえか (笑)
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月06日

3,000 Up

今回の投稿で記事が 「3.000」 を超えた。

開店4か月後、元新聞記者の勧めで気軽に立ち上げ、年月にして11年と3か月が経過。
目標もなく、よくここまで何の役にも立たない、どうでもいい雑文を散らしてきたものだ。

一貫してきたことは、何をどう書くか。
そのため、頭に収納されている記憶を呼び覚まし、文章とする体験にどういう意味を持たせるか。
また、ブログレベルに、上手下手は二の次で、佳作もへったくれもないからこそ、気軽に続けられた。

そこで、色気を出したり、気負ったりすると 「いい子の見本文」 となり、個性や感情を記せなくなる。
もちろん、個別のテーマに主義や主張を押しつけてないし、日記の形で一方的に発信しているだけで 「つれづれなるまま」 でなければ 「3.000」 の土台は、ムリであってさ。

ただ、ここまで書いて思うことは、流れ消える文章がデータベース化にできるから、お店と共に歩んだ 「あの時代」 「この時代」 というように、年月をブログでたどれる利点がある。
その意味では、年齢相応ではない、青い軌跡だが 「あの時の自分」 「この時の自分」 嘘偽りのない 「そのときの自分」 に違いない。

それが、おちつきをもたらす気分転換となり、頭のリハビリにもつながれば、いいルーティンである。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月02日

自活経験

若いときほど、一度は 「ひとり暮らし」 をしたほうがいい。

男20歳を過ぎれば、少し親もとを離れて、自活することをおすすめする。
当然、事情のある人は別だが、ほとんどは 「家賃が浮く」 「食事がつく」 そんな理由だろう。
また、親もかわいさあまり、同居を求めるらしい。

僕のころ、高校を卒業と同時に、新潟を離れる仲間が多かった。
最初は、親の援助や寮で生活の基盤を作るが、それも期限つき。
そんな仲間を見ながら、ひとり置いてきぼりにされた心境だった。

20歳から、ひとり暮らしをはじめたが、戸惑うことばかり。
高卒の2年間は、親もとの地元で就職して、毎月食費として2万円は入れていたかな。
それ以外は、親任せだったから、細かいことはさっぱりわからない。
金銭的な保証もないまま 「行きゃ、何とかなるだろう」 で、新幹線に飛び乗ったからね。
その門出、布団だけは買って送ってもらい、あとは全てまかない、愛車 「スカイライン」 も売り飛ばし、当面の足しにした。

成人して、いっぱしなことを言っても、頭の中は 「バカトンチンカン」 な、世間知らずの小僧。
セールスにどう対処していいかわからず、妙な宗教の勧誘にあったり、新宿で仲間とぼったくられたり、上野では自衛隊の事務所に連れていかれるは、ノコノコついていく俺も俺だが、初めてのひとり暮らしはストレスのかかることばかり。
いずれ、彼女ができたら、部屋に招きたいと思いつつ、住まいは風呂なし、共同便所の四畳半一間。
家賃1万2千円、ただ寝るだけの部屋に遊びに来るのは、そこいらの野良猫ぐらいでさ。

仕事は9時出社、6時退社の会社だったが、夜の時間を持て余してしまう。
夜のバイトもかけもち、自由を得たようで、自由のない生活でもあった。
年齢とともに、生活環境は変化していくが、そのジリ貧生活が、少しづつ自分を大人に導いたようだ。
ひとりだから、言い難い寂しさで、だれかを求め、だれかのためになりたいと思った、四畳半奮闘記。
若き思い出だが、あの生活には戻りたくない。

その意味で 「ひとり暮らし」 と 「ひとり飲み」 は、世間を知るための 「第一歩」 と思える。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月28日

実家消滅

8月も終わりに近づき、20〜30代のお客さんから 「夏の思い出」 を聞く機会も少なくなかった。

当店の場所柄、県外出身者、単身赴任、一人暮らしも多く、若い子なら、少しはホームシックになろう。

僕の年齢になると、思わず 「実家に帰ったか」 と、老婆心なることをいう。
通った道ほど、親心が出るのだろう。
実家というのは、いつでも帰れる場所だが、いずれだれもいなくなる 「消えゆく場所」 でもある。

どんなに仲よく連れ添った両親も、やがていなくなってしまうときが来る。
背中が丸まった、親の背中を見ながら、帰省したときは少しでも、長く過ごすようになる。
親との年齢差にもよろうが、家族にしかわからない事情もあるだろう。

だが、実家の親が健在で 「育った家の玄関の匂い」 を嗅げるうちは、幸せだと思うもん。

「たまには、顔を見せに帰りなよ」 というのは、実家がなくなった年の功であってさ。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/461016110.html ( 都会の盆 )

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月23日

慈悲の心

親父の命日である、8月23日

3年前、厳粛な密葬 (家族葬) で見送った。

僕の考えは、後悔をしないように、生前に全力を尽くし、最期は潔く死をうけいれる。

だから、遺言は決めており、献体しろ、密葬でいい、葬儀はするな、散骨をしてくれ。

大事なのは 「いつまでも、悲しむな」 と、残された人の慈悲 (じひ) を、解き放させること。



http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/441424522.html ( My Father 1 ) 
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月21日

記憶返り

20日 日常の光景が戻ってきた。

先週は、お盆期間だったので、最寄りのスーパーは空いており、よく見かける顔も少なかった。
まるで、夏休みなのに親の都合で、どこにも連れて行ってもらえず、鍵をもたされた少年の気分。
それが一変、レジは長蛇の列、すれ違いざまの軽い挨拶も慣れたもので、いつもの生活感が戻った。

お盆が仕事だった人は、今頃が骨休みにあたる。
お墓参りに故郷へ帰る人もいれば、新潟を 「思い出返り」 として、来店いただくこともあった。
それも、長年新潟に暮らしていた 「ひとり客」 が、自分の故郷かのように。

それは、何もおたがいのなつかしさに、とどまるものではない。
年齢をめくる寂しさを、どこか共有しあえる場所のようなもの。

店主として 「ひとりの存在を思いやれる店」 でありたい。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月18日

夏の太陽

作家 「宮沢賢治」 の有名な詩の序文。
「雨にも負けず 風にも負けず 雪にも暑さにも負けぬ ・・・」

僕は暑さには、負けてしまう。
それもこれも、すべては太陽のせいだ。

1984年 夏の太陽は 「恋の季節」 が到来したことを告げた。
青春に色めきだった男子は、カーステレオで洋楽を流しながら、海沿いのカーブにクルマを走らせた。
そこには、太陽にだまされた乙女たちが、ひと夏の経験を目当てに出没していた。

だが、集団催眠におちた恋は、焼けた肌の色が戻っていくように、夏の恋は冷めていくもの。
恋のプロセスに憧れただけの 「恋に恋した恋」 が、上手くいくわけあるまい。
やはり、人を好きになってから、恋をするべきだろう。

初秋の泌尿科では、日焼けした若者たちがうつむいて、診察の順番を待っていた。

この年齢になって、私は何を書いているのでしょうか。

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月13日

盆に偲ぶ

13日 (お盆) 8日ぶりの休日。

この暑さで、少し疲れがたまっていたので、ようやくホッと一息つける。
お盆だが、墓参りをする寺もなく、分骨した父の遺灰に線香を立て、手を合わせるだけ。
「型」 を考えれば、今日は静かにしていたい。

65歳にして 「パーキンソン症候群」 と認定された、父の面倒を最期まで看取ったから、悔いはない。
母は離婚後、30年以上も再婚者と手を取り合って、今も幸せに暮らしている。

最初の20年は、ボタンの掛け違いのようなズレを修復しないまま、気持ちの悪い状態が続いてたが、自分も結婚して、妻と暮らすうちに、母の気持ちもわかるようになってきた。

年老いた母とは、完全に和解している。
父の遺影を前にしては 「俺は俺で、何とかやってる」 と、語りかけることぐらい。
家族に与えられた試練の中、わかったのは、人はひとりでは生きていけないこと。

そこから 「何を学ぶか」 は、その人の人生だと思う。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月11日

長期休暇

上りの帰省ピークだった 「お盆9連休」 初日の10日。

新潟まつりの2日目も昼夜、多くの催しが目白押しで、今夜3日目の花火大会でフィナーレを迎える。
するとすぐにお盆が来て、家族と団らん、仲間内で宴を楽しんで、18日には下りの帰省ピークとなる。

僕の過去、長期休暇をとりづらい仕事で、代休中でも緊急連絡を受ける立場だったために、海外へでも行かない限り、頭から仕事が離れない状態だった。
長期休暇は無縁であろうが、今は緊急性がないので気は休まる。

他者からは 「自分の好きにできて、うらやましい」 と思われるようだが、私事の都合が通用するほど、景気のいい時代に開業したわけでなく、長期休暇をとったら、月曜日が来ないような気もする。
例えば、マラソンの途中で疲れて一度立ち止まると、もう走るのが億劫になる徒労感を想像してほしい。

マンネリになるときもあるが、マラソンと同じで 「地味な持久力」 を要する。
世の中、すぐに変化や改革と言われる中で、休日すらままならない、個人経営は 「大いなる不変」 であることも特徴的。

本音を言えば 「長期休暇の余裕」 が、ないんだろうな。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月10日

電撃結婚

8日 妻が 「えっ、ちょっと、なによ、うっそー、来てよ」 と、裏声をあげた。

「どうしたの」 と近寄ると 「小泉進次郎」 と 「滝川クリステル」 の 「電撃結婚の速報」 だった。
少しの間、囲み会見の中継につきあうと 「結婚は理屈ではない」 と話す、彼の心境はよくわかる。

結婚の理由は、男と女、それぞれにある。
「優しいから」 「経済力があるから」 「夢があるから」 「価値観が同じだから」 「容姿端麗」 まで。
しかし、そんな理由だけなら、何もその人に限らず、その気になれば、他にもいるだろう。
それより、決定的な 「何か」 があるから、理屈では説明できない 「その人」 で、何かが 「恋」 だ。

彼の気持ちを射止めた、彼女は 「何役もできる女性」 だと思う。
妻や恋人、姉や妹、友人に母親、男の表情に気づいて 「パーソナリティー」 を捧げられる才色兼備。
聖母のような奥ゆかしさに 「恋心」 がふくらんでも、不思議ではない。
言い切ってしまえば、男は皆 「マザコン」 である。

母の温もりは、体に格納されており、心の中でも、母に可愛がられた記憶が忘れられない。
独身宣言をしても、男が行きつくのは 「やすらぎ」 だから、年齢とともに心境は変化する。

そのときに備え、気持ちだけでも整えて、女性を見る目を養っておくべきだろう。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月08日

2:00 A.M.

連日の熱帯夜。
猛暑を実感しながら、真夜中に帰宅する。

庭先に吊るされた、風鈴の音色。
閉め切られた窓の下で、熱風を吹き出す室外機の音。
蚊取り線香の懐かしい香りが、鼻孔を小さく刺激する。

街頭に照らされた、枝葉を広げた木の幹には 「ジジッ」 と、日の出を待つ、アブラゼミの短い鳴き声。
暗闇で野良猫が尾っぽを立てているのは、だれかがエサをあたえに来る前の前兆行動。
クルマのテールランプが赤く点滅すると、助手席から若い女性が下りて、運転席に軽く手を振る姿。

ほろ酔いで歩く人、ジョギングをしている人、犬と散歩をしている人、話しながら歩く若いカップル。
妙な行動をする人相や特徴、不審なクルマのナンバーを記憶するのは、理屈ではなく、防犯の目。
「唐草模様の風呂敷姿の泥棒」 は見かけないが、寝静まった 「深夜の光景」 を目にする。

「真夜中の熱帯夜」 に聴きたくなるのが 「ホセ・ジェームス」 (Vo)
好きなアルバム 「 Yesterday I Had The Blues 」 より 「 I Thought About You 」

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月03日

遠路遥々

某日 浅い時間に店の扉を開けたのは、約4年ぶりに会う 「当時の常連客」 だった。

そのプランクはなかったように、おたがいの本名がスッと出てきて、自然な会話に入れる。
聞けば、あれから転勤を2回繰り返し、最終勤務地の広島から 「遠路遥々」 お越しになってくれた。
目的がお店でなくても、わざわざ時間を作り、来ていただいたことは明らか。

バーボンの水割りを渡すと美味そうに飲み、近況を交わすとお決まりのジャズ談義。
東京に住居を構えながら、長年の単身赴任生活で、夫に父親、支店長の三役をこなし、僕のような男を気遣う余裕のある 「Eさん」 も、実は今月で定年退職を迎える。

もう少し、話をしたいなと思っていたところに、待ち合わせの女性客も来店。
両者を知る者として、こういう展開になれば、追加のお酒を作り、冗談のひとつでも残して、身を引くのが大人の世界。

そんな夜が更けてゆくにつれ、やがて二人の存在は 「店内の喧騒」 にかき消されていった。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月30日

暗示の力

真夏日と猛暑日が、交互に続く毎日。

それだけで、体力をうばわれるので、仕事はメリハリをつけることを意識している。
当然、年齢とともに疲れの抜け方、回復力は落ちるが、その分 「肉体操作」 はうまくいっている。
それは、ここまでの肉体の学習量の増加に負うところだろう。

幸い、慢性的な疾患や古傷もなく、ここまで健康的に仕事をできてるが、年齢が肉体に与える影響力が小さくないことは、思い知らされている。
年齢に応じて、それなりのスタンスでは仕事をするが、定年退職がないから、肉体が資本力となる。

それに 「暗示の力」 によるところも大きい。
ヒーロー列伝を思い浮かべ 「俺は、タイガーマスクだから、大丈夫だ」 と言い聞かせておけば、自ずと気力も湧き出るものだ。

これが、昭和のおっさんの 「戦闘力」 と 「対応力」 である。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月29日

孫 悟空

連日 テレビで 「石崎 徹」 (35) 衆院議員の報道を見ない日はない。

強い政党に在籍していると、自分も強くなったと勘違いするもの。
上場企業に勤務していると、自分も優秀になったと思うのと同じ。

男は30歳になるまで、好きなことをしてもいいといわれる。
しかし、往々に35歳前後では、これまでの経験を 「自分だけの力」 と勘違いしやすく、上には反抗的となり、下には先輩風を吹かせて、小集団を作りたがる年代。

そのときに、着衣の乱れを直してくれる人がいないと、40歳で行くべき方向を見失い、その場の空気に惑わされやすくなると思える。

僕自身、ルートのない山登りのような人生だったから、獣道を通ったり、転落したり、山道に迷いながら、いろんな人との出会いで、つくづく 「世の中は狭い」 ことを知った。

それこそ、35歳は、小説 「西遊記」 でいうところの 「孫 悟空」 なんだけどね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月26日

粋と野暮

連日 テレビをつけると 「吉本興業」 の話題ばかりで、少しうんざりしている。

最近、その枠になると、チャンネルを替えてしまう。
あの会見に端を発して、複数の有名芸人が 「ここぞ」 とばかりに立ち上がったはいいが、それに追従するかのように、若手芸人達も 「蜂の巣を突いた」 ような、妙な騒ぎになっていた。

人は皆、心の許容範囲は違うわけで、一連の問題を許せる人もいれば、許せない人もいるだろう。
それだけに、真実のコミュニケーションより、感じの良さを演じたい人もいる。
また、相手を責めるつもりで放った 「不用意な発言」 で、自らの株を落とした人もいる。

そんな中で、偉才を放ったのが、吉本新喜劇の大御所 「池乃めだか」 (76歳) だった。
路上で芸能リポーターに、マイクを向けられた師匠は 「それより、身長が伸びる薬を開発してくれ」 と、謎の言葉を残して、お茶の間に笑いを届けてくれた。

僕は 「よしもと新喜劇」 が好きだが、芸人とは何たるものか、この人こそ 「名人」 だと思っていた。
世の中、知性と経験が足りず、すぐに感情を爆発させる、手に負えない老醜がのさばりすぎている。
感情の暴走を横目に、自分の生き方を芸にして 「いさめた一言」 に、晩年の優美を感じた。

ネットで地球の裏側を知るより、身近な長老の言葉に耳を傾けるほうが、遥かに勉強になる。
本当のカッコよさは、こういう 「気の遣い方」 に表れる。
芸の肥やしでないが 「長年、人を見てきた証」 だと思う。

こういう 「少年っぽさ」 の中に、粋と野暮の違いがわかるのが 「いい男」 なんだろうな。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする