2019年09月20日

優しい彼

40代、シングルマザーは、複雑な人生の恋多き女性。

彼女と知り合って長いが、それまでの彼氏も何人か見てきた。
男に何を求めるかは自由だが 「いい男の基準」 がないと、不毛な関係だけを繰り返す。

ある夜、遠距離恋愛の彼氏と来店した。
「また、顔が違うな」 と思ったが、今までの男とは、少し毛並みが違った。
彼女の話を穏やかに聞く姿の中に、子連れを受け止める覚悟を感じた。

彼の地味な見た目だけで、回りから心ないことを言われたらしい。
だが、大事なのは、だれに何を言われても、心が合えば、見た目は二の次。
見た目は若者の特権だが、熟年世代の男女は、人として魅力がなければ、恋愛の対象にならない。

女性によっては、金銭的な生活保障ばかりいうタイプもいる。
立派な理想を掲げても、本当に好きになるのは、自分を心から求めてくれる男性であろう。
それに、女性の連れ子でも 「わが子のように愛情を注げる器量」 があるかどうか。

作家 「レイモンド・チャンドラー」 の有名な言葉 「優しくなければ、男じゃない」
本当の優しさは、イザという出来事でしかわからないというが、では、イザとはどんなときで、実際にイザなるときがあったのかと聞けば、そんなことは、めったにないのがオチ。

だったら、イザというときの優しさに淡い期待などせず、日常で優しい男のほうが安心すると思う。
それに、優しさは考えてすることではないし 「本能が優しい男」 を見抜くべきでさ。
帰り際 「どう思う」 と耳打ちされたが 「大事にしてくれそうだね」 というと、少し目をうるませていた。

人生の後半に見いだした 「優しい彼」 であって欲しい。
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2019年09月10日

肉体操縦

今週、7連勤となる。

肉体をクルマにたとえるなら、若いときは、最高出力の高いエンジンとオートマチックな性能がある。
この年齢になると、エンジンは脆弱するも、その日の調子に適応した、ギアに切り替えられる。

パワーやスピードは落ちる分、長年の経験で運転技術 (ハンドリング) がわかってくる感覚。
冬の朝、エンジンを暖めないまま、強引にクルマを走らせると、故障の原因になるのと同じでさ。

一週間、頭が運転席なら、体が車体となり、運転のペース配分を均等にすることを意識する。
そこを、30代のころと、同じ感覚で走っていると、60代で 「ポンコツカー」 になってしまう。

長く運転するためには、定期的に車検を通し、どうせなら 「クラシックカー」 になりたいもの。
そのための燃料が、嗜好品である 「ウイスキー」 であってさ。

そういいながら 「痛風」 になってれば、世話ねえか (笑)
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2019年09月06日

3,000 Up

今回の投稿で記事が 「3.000」 を超えた。

開店4か月後、元新聞記者の勧めで気軽に立ち上げ、年月にして11年と3か月が経過。
目標もなく、よくここまで何の役にも立たない、どうでもいい雑文を散らしてきたものだ。

一貫してきたことは、何をどう書くか。
そのため、頭に収納されている記憶を呼び覚まし、文章とする体験にどういう意味を持たせるか。
また、ブログレベルに、上手下手は二の次で、佳作もへったくれもないからこそ、気軽に続けられた。

そこで、色気を出したり、気負ったりすると 「いい子の見本文」 となり、個性や感情を記せなくなる。
もちろん、個別のテーマに主義や主張を押しつけてないし、日記の形で一方的に発信しているだけで 「つれづれなるまま」 でなければ 「3.000」 の土台は、ムリであってさ。

ただ、ここまで書いて思うことは、流れ消える文章がデータベース化にできるから、お店と共に歩んだ 「あの時代」 「この時代」 というように、年月をブログでたどれる利点がある。
その意味では、年齢相応ではない、青い軌跡だが 「あの時の自分」 「この時の自分」 嘘偽りのない 「そのときの自分」 に違いない。

それが、おちつきをもたらす気分転換となり、頭のリハビリにもつながれば、いいルーティンである。
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2019年09月02日

自活経験

若いときほど、一度は 「ひとり暮らし」 をしたほうがいい。

男20歳を過ぎれば、少し親もとを離れて、自活することをおすすめする。
当然、事情のある人は別だが、ほとんどは 「家賃が浮く」 「食事がつく」 そんな理由だろう。
また、親もかわいさあまり、同居を求めるらしい。

僕のころ、高校を卒業と同時に、新潟を離れる仲間が多かった。
最初は、親の援助や寮で生活の基盤を作るが、それも期限つき。
そんな仲間を見ながら、ひとり置いてきぼりにされた心境だった。

20歳から、ひとり暮らしをはじめたが、戸惑うことばかり。
高卒の2年間は、親もとの地元で就職して、毎月食費として2万円は入れていたかな。
それ以外は、親任せだったから、細かいことはさっぱりわからない。
金銭的な保証もないまま 「行きゃ、何とかなるだろう」 で、新幹線に飛び乗ったからね。
その門出、布団だけは買って送ってもらい、あとは全てまかない、愛車 「スカイライン」 も売り飛ばし、当面の足しにした。

成人して、いっぱしなことを言っても、頭の中は 「バカトンチンカン」 な、世間知らずの小僧。
セールスにどう対処していいかわからず、妙な宗教の勧誘にあったり、新宿で仲間とぼったくられたり、上野では自衛隊の事務所に連れていかれるは、ノコノコついていく俺も俺だが、初めてのひとり暮らしはストレスのかかることばかり。
いずれ、彼女ができたら、部屋に招きたいと思いつつ、住まいは風呂なし、共同便所の四畳半一間。
家賃1万2千円、ただ寝るだけの部屋に遊びに来るのは、そこいらの野良猫ぐらいでさ。

仕事は9時出社、6時退社の会社だったが、夜の時間を持て余してしまう。
夜のバイトもかけもち、自由を得たようで、自由のない生活でもあった。
年齢とともに、生活環境は変化していくが、そのジリ貧生活が、少しづつ自分を大人に導いたようだ。
ひとりだから、言い難い寂しさで、だれかを求め、だれかのためになりたいと思った、四畳半奮闘記。
若き思い出だが、あの生活には戻りたくない。

その意味で 「ひとり暮らし」 と 「ひとり飲み」 は、世間を知るための 「第一歩」 と思える。
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2019年08月28日

実家消滅

8月も終わりに近づき、20〜30代のお客さんから 「夏の思い出」 を聞く機会も少なくなかった。

当店の場所柄、県外出身者、単身赴任、一人暮らしも多く、若い子なら、少しはホームシックになろう。

僕の年齢になると、思わず 「実家に帰ったか」 と、老婆心なることをいう。
通った道だから、過去を投影した、親心かも知れない。
また、実家というのは、いつでも帰れる場所だが、いずれだれもいなくなる 「消えゆく場所」 でもある。

どんなに仲よく連れ添った両親も、やがていなくなってしまうときは、必ず来るもの。
背中が丸まってくる、親の背中を見ながら、帰省したときは少しでも、長く過ごすようになる。
親との年齢差にもよろうが、家族にしかわからない事情もあるだろう。

だが、実家に息吹があり 「育った家の玄関の匂い」 を嗅げるうちは、幸せだと思うもん。

「たまには、顔を見せに帰りなよ」 というのは、実家がなくなった、男の年の功であってさ。

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2019年08月23日

慈悲の心

親父の命日である、8月23日

3年前、厳粛な密葬 (家族葬) で見送った。

僕の考えは、後悔をしないように、生前に全力を尽くし、最期は潔く死をうけいれる。

だから、遺言は決めており、献体しろ、密葬でいい、葬儀はするな、散骨をしてくれ。

大事なのは 「いつまでも、悲しむな」 と、残された人の慈悲 (じひ) を、解き放させること。



http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/441424522.html ( My Father 1 ) 
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2019年08月21日

記憶返り

20日 日常の光景が戻ってきた。

先週は、お盆期間だったので、最寄りのスーパーは空いており、よく見かける顔も少なかった。
まるで、夏休みなのに親の都合で、どこにも連れて行ってもらえず、鍵をもたされた少年の気分。
それが一変、レジは長蛇の列、すれ違いざまの軽い挨拶も慣れたもので、いつもの生活感が戻った。

お盆が仕事だった人は、今頃が骨休みにあたる。
お墓参りに故郷へ帰る人もいれば、新潟を 「思い出返り」 として、来店いただくこともあった。
それも、長年新潟に暮らしていた 「ひとり客」 が、自分の故郷かのように。

それは、何もおたがいのなつかしさに、とどまるものではない。
年齢をめくる寂しさを、どこか共有しあえる場所のようなもの。

店主として 「ひとりの存在を思いやれる店」 でありたい。
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2019年08月18日

夏の太陽

作家 「宮沢賢治」 の有名な詩の序文。
「雨にも負けず 風にも負けず 雪にも暑さにも負けぬ ・・・」

僕は暑さには、負けてしまう。
それもこれも、すべては太陽のせいだ。

1984年 夏の太陽は 「恋の季節」 が到来したことを告げた。
青春に色めきだった男子は、カーステレオで洋楽を流しながら、海沿いのカーブにクルマを走らせた。
そこには、太陽にだまされた乙女たちが、ひと夏の経験を目当てに出没していた。

だが、集団催眠におちた恋は、焼けた肌の色が戻っていくように、夏の恋は冷めていくもの。
恋のプロセスに憧れただけの 「恋に恋した恋」 が、上手くいくわけあるまい。
やはり、人を好きになってから、恋をするべきだろう。

初秋の泌尿科では、日焼けした若者たちがうつむいて、診察の順番を待っていた。

この年齢になって、私は何を書いているのでしょうか。

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2019年08月13日

盆に偲ぶ

13日 (お盆) 8日ぶりの休日。

この暑さで、少し疲れがたまっていたので、ようやくホッと一息つける。
お盆だが、墓参りをする寺もなく、分骨した父の遺灰に線香を立て、手を合わせるだけ。
「型」 を考えれば、今日は静かにしていたい。

65歳にして 「パーキンソン症候群」 と認定された、父の面倒を最期まで看取ったから、悔いはない。
母は離婚後、30年以上も再婚者と手を取り合って、今も幸せに暮らしている。

最初の20年は、ボタンの掛け違いのようなズレを修復しないまま、気持ちの悪い状態が続いてたが、自分も結婚して、妻と暮らすうちに、母の気持ちもわかるようになってきた。

年老いた母とは、完全に和解している。
父の遺影を前にしては 「俺は俺で、何とかやってる」 と、語りかけることぐらい。
家族に与えられた試練の中、わかったのは、人はひとりでは生きていけないこと。

そこから 「何を学ぶか」 は、その人の人生だと思う。
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2019年08月11日

長期休暇

上りの帰省ピークだった 「お盆9連休」 初日の10日。

新潟まつりの2日目も昼夜、多くの催しが目白押しで、今夜3日目の花火大会でフィナーレを迎える。
するとすぐにお盆が来て、家族と団らん、仲間内で宴を楽しんで、18日には下りの帰省ピークとなる。

僕の過去、長期休暇をとりづらい仕事で、代休中でも緊急連絡を受ける立場だったために、海外へでも行かない限り、頭から仕事が離れない状態だった。
長期休暇は無縁であろうが、今は緊急性がないので気は休まる。

他者からは 「自分の好きにできて、うらやましい」 と思われるようだが、私事の都合が通用するほど、景気のいい時代に開業したわけでなく、長期休暇をとったら、月曜日が来ないような気もする。
例えば、マラソンの途中で疲れて一度立ち止まると、もう走るのが億劫になる徒労感を想像してほしい。

マンネリになるときもあるが、マラソンと同じで 「地味な持久力」 を要する。
世の中、すぐに変化や改革と言われる中で、休日すらままならない、個人経営は 「大いなる不変」 であることも特徴的。

本音を言えば 「長期休暇の余裕」 が、ないんだろうな。
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2019年08月10日

電撃結婚

8日 妻が 「えっ、ちょっと、なによ、うっそー、来てよ」 と、裏声をあげた。

「どうしたの」 と近寄ると 「小泉進次郎」 と 「滝川クリステル」 の 「電撃結婚の速報」 だった。
少しの間、囲み会見の中継につきあうと 「結婚は理屈ではない」 と話す、彼の心境はよくわかる。

結婚の理由は、男と女、それぞれにある。
「優しいから」 「経済力があるから」 「夢があるから」 「価値観が同じだから」 「容姿端麗」 まで。
しかし、そんな理由だけなら、何もその人に限らず、その気になれば、他にもいるだろう。
それより、決定的な 「何か」 があるから、理屈では説明できない 「その人」 で、何かが 「恋」 だ。

彼の気持ちを射止めた、彼女は 「何役もできる女性」 だと思う。
妻や恋人、姉や妹、友人に母親、男の表情に気づいて 「パーソナリティー」 を捧げられる才色兼備。
聖母のような奥ゆかしさに 「恋心」 がふくらんでも、不思議ではない。
言い切ってしまえば、男は皆 「マザコン」 である。

母の温もりは、体に格納されており、心の中でも、母に可愛がられた記憶が忘れられない。
独身宣言をしても、男が行きつくのは 「やすらぎ」 だから、年齢とともに心境は変化する。

そのときに備え、気持ちだけでも整えて、女性を見る目を養っておくべきだろう。
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2019年08月08日

2:00 A.M.

連日の熱帯夜。
猛暑を実感しながら、真夜中に帰宅する。

庭先に吊るされた、風鈴の音色。
閉め切られた窓の下で、熱風を吹き出す室外機の音。
蚊取り線香の懐かしい香りが、鼻孔を小さく刺激する。

街頭に照らされた、枝葉を広げた木の幹には 「ジジッ」 と、日の出を待つ、アブラゼミの短い鳴き声。
暗闇で野良猫が尾っぽを立てているのは、だれかがエサをあたえに来る前の前兆行動。
クルマのテールランプが赤く点滅すると、助手席から若い女性が下りて、運転席に軽く手を振る姿。

ほろ酔いで歩く人、ジョギングをしている人、犬と散歩をしている人、話しながら歩く若いカップル。
妙な行動をしている人物、不審なクルマのナンバーを記憶するのは、理屈ではなく、防犯の目。
さすがに、唐草模様の風呂敷姿の泥棒は見かけないが、寝静まった 「深夜の光景」 を目にする。

「真夜中の熱帯夜」 に聴きたくなるのが 「ホセ・ジェームス」 (Vo)
好きなアルバム 「 Yesterday I Had The Blues 」 より 「 I Thought About You 」

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2019年08月03日

遠路遥々

某日 浅い時間に店の扉を開けたのは、約4年ぶりに会う 「当時の常連客」 だった。

そのプランクはなかったように、おたがいの本名がスッと出てきて、自然な会話に入れる。
聞けば、あれから転勤を2回繰り返し、最終勤務地の広島から 「遠路遥々」 お越しになってくれた。
目的がお店でなくても、わざわざ時間を作り、来ていただいたことは明らか。

バーボンの水割りを渡すと美味そうに飲み、近況を交わすとお決まりのジャズ談義。
東京に住居を構えながら、長年の単身赴任生活で、夫に父親、支店長の三役をこなし、僕のような男を気遣う余裕のある 「Eさん」 も、実は今月で定年退職を迎える。

もう少し、話をしたいなと思っていたところに、待ち合わせの女性客も来店。
両者を知る者として、こういう展開になれば、追加のお酒を作り、冗談のひとつでも残して、身を引くのが大人の世界。

そんな夜が更けてゆくにつれ、やがて二人の存在は 「店内の喧騒」 にかき消されていった。
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2019年07月30日

暗示の力

真夏日と猛暑日が、交互に続く毎日。

それだけで、体力をうばわれるので、仕事はメリハリをつけることを意識している。
当然、年齢とともに疲れの抜け方、回復力は落ちるが、その分 「肉体操作」 はうまくいっている。
それは、ここまでの肉体の学習量の増加に負うところだろう。

幸い、慢性的な疾患や古傷もなく、ここまで健康的に仕事をできてるが、年齢が肉体に与える影響力が小さくないことは、思い知らされている。
年齢に応じて、それなりのスタンスでは仕事をするが、定年退職がないから、肉体が資本力となる。

それに 「暗示の力」 によるところも大きい。
ヒーロー列伝を思い浮かべ 「俺は、タイガーマスクだから、大丈夫だ」 と言い聞かせておけば、自ずと気力も湧き出るものだ。

これが、昭和のおっさんの 「戦闘力」 と 「対応力」 である。
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2019年07月29日

孫 悟空

連日 テレビで 「石崎 徹」 (35) 衆院議員の報道を見ない日はない。

強い政党に在籍していると、自分も強くなったと勘違いするもの。
上場企業に勤務していると、自分も優秀になったと思うのと同じ。

男は30歳になるまで、好きなことをしてもいいといわれる。
しかし、往々に35歳前後では、これまでの経験を 「自分だけの力」 と勘違いしやすく、上には反抗的となり、下には先輩風を吹かせて、小集団を作りたがる年代。

そのときに、着衣の乱れを直してくれる人がいないと、40歳で行くべき方向を見失い、その場の空気に惑わされやすくなると思える。

僕自身、ルートのない山登りのような人生だったから、獣道を通ったり、転落したり、山道に迷いながら、いろんな人との出会いで、つくづく 「世の中は狭い」 ことを知った。

それこそ、35歳は、小説 「西遊記」 でいうところの 「孫 悟空」 なんだけどね。
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2019年07月26日

粋と野暮

連日 テレビをつけると 「吉本興業」 の話題ばかりで、少しうんざりしている。

最近、その枠になると、チャンネルを替えてしまう。
あの会見に端を発して、複数の有名芸人が 「ここぞ」 とばかりに立ち上がったはいいが、それに追従するかのように、若手芸人達も 「蜂の巣を突いた」 ような、妙な騒ぎになっていた。

人は皆、心の許容範囲は違うわけで、一連の問題を許せる人もいれば、許せない人もいるだろう。
それだけに、真実のコミュニケーションより、感じの良さを演じたい人もいる。
また、相手を責めるつもりで放った 「不用意な発言」 で、自らの株を落とした人もいる。

そんな中で、偉才を放ったのが、吉本新喜劇の大御所 「池乃めだか」 (76歳) だった。
路上で芸能リポーターに、マイクを向けられた師匠は 「それより、身長が伸びる薬を開発してくれ」 と、謎の言葉を残して、お茶の間に笑いを届けてくれた。

僕は 「よしもと新喜劇」 が好きだが、芸人とは何たるものか、この人こそ 「名人」 だと思っていた。
世の中、知性と経験が足りず、すぐに感情を爆発させる、手に負えない老醜がのさばりすぎている。
感情の暴走を横目に、自分の生き方を芸にして 「いさめた一言」 に、晩年の優美を感じた。

ネットで地球の裏側を知るより、身近な長老の言葉に耳を傾けるほうが、遥かに勉強になる。
本当のカッコよさは、こういう 「気の遣い方」 に表れる。
芸の肥やしでないが 「長年、人を見てきた証」 だと思う。

こういう 「少年っぽさ」 の中に、粋と野暮の違いがわかるのが 「いい男」 なんだろうな。
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2019年07月19日

大雨予報

20日にかけて、新潟は豪雨の恐れがあるため、注意が必要とのこと。

雨の日は客足が鈍るもの。
それも夕方から降りだすと、客足は家路へと早くなる。
しかし 「今夜は雨だから、営業をやめる」 わけにはいかない。

台風だろうが、雷だろうが、客商売は天候のせいにはできない。
店を開けるのが、お客さんとの約束、昔風にいえば、商売仁義。
「こんな日に来てくれた」 と思うと、親近感を覚えるもの。

雨の日、席が埋まるとアップテンポの曲はうるさく感じるので、意図的にバラードを流すことがある。
店に似つかわしくない客でも、スロー系を流せば、よほど鈍感でない限り、雰囲気を読んでくれる。
何も直接的な言葉で諭さなくても、選曲でなだめられるのがジャズバー。

夏の雨の日には、こんな曲 「ロマンテック・レイン」 (益田幹夫) を聴きたくなる。

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2019年07月17日

青春免罪

今年も例によって、出身中学の同窓会の案内が届いた。

こうして連絡だけでも、ありがたい。
年2回、学年規模で20〜30人前後集まるらしく、そのときだけは、あの頃と変わらない自分になれる。
過去を頻繁に振り返るのは、あまり潔いとは思わないが、忙しい日々を過ごしている人ほど、少しだけ立ち止まって、名刺のいらない関係を懐かしみたくなるもの。
また、それぞれの人生に何があったか、かけあしで話を聞くのも、下手な小説を読むより楽しい。
そのためにも、面倒見のいい幹事を選んで、連絡先を保管して、何年も続けられる仕組みをつくれば、後の同窓会はドラマ仕立てに引き継がれていく。

同窓会の幹事は 「女性が適任」 だと思う。
男は企画を立ち上げ、軌道に乗せるまでは上手いが、女は作ったモノを継続させるのが上手い。
女がモノを仕立てていくのを得意とするのは、子育てをする本能や機能性が備わっていると思えるし、体育祭や文化祭になると、男は怠け者が多いのに比べ、女は男の尻を叩く、強靭さを発揮していた。
それは、崩れかけたら立て直し、いちいち立ち止まっていられない、切り換えの早さと変わり身があり、男みたいに 「共感と反感のカードを使い分けず」 あれこれ小さいことに、こだわらないんだろうね。

男は過去の痛みを戻せず、プライドの高さが嫉妬を招き、その癖、意気地がないんだ。
記憶に、タイマンで負けた、失恋をした、うんこをしているとき妨害されたなど、イヤな思い出が断片的にあるようで、人には隠せても、自分だけは知っているから、割りきれないというか。
これだけは、当人同士でないとわからず 「遺恨」 が残っていることもあろう。
思春期は、自我が確立していないから、その受けとめ方も 「年代の解釈」 の仕方も違って当然でさ。

その後、街で偶然に見かけても、会っていない期間が長すぎると、おたがいに知らん顔するものだが、催された会に出席してまで、想像が作り出した 「人見知りの態度」 では、あまりにも男がこすい。
何がいいかといったら、同級生を免罪符に 「アホ」 になれること。
この年齢になって、アホになれる機会はそうないし、同級生でもない限り、おたがいを呼び捨てにして、弱みを見せたり愚痴ったり、好き勝手に酔っぱらえる場所もないだろう。

つまり、同窓会とは 「青春の免罪符」 が、通用する場なのである。

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2019年07月11日

裸の青春

高校時代の友人から、電話を受ける。

かくかくしかじか、同窓会の計画があるので、だれそれの連絡先を知らないかとのこと。
規模は別に、幹事の名前を聞いて、意外性を感じることも多くなった。

昭和58年3月1日の卒業式を最後に、8クラス280名ほどの同級生が 「あとは自分で考えようぜ」 とそれぞれに影響を受けて、それぞれの夢を抱えて、それぞれの道へ散って行った。
それ以来、会っていない同級生も多くて、当時は友人であっても、環境が変わるたびに友人も代わり、連絡をしあわなければ、自然と疎遠になるもの。

それでも会えば、どんなに理論武装をしても 「裸の青春」 を知っているから 「おめ、元気らか」 で、気持ちはなごみ、ほっとする瞬間に出会えるもの。
住所、家庭、職業、それぞれに環境が変わっても、会えば 「時が埋まる」 のが、時々の友人であって、それぞれの人生に何があったか、語り合うだけでも、下手な小説を読むよりおもしろい。

友人には 「俺にできることがあれば、気持ちよく協力する」 と伝え、世間から 「不良養成高校」 と、後ろ指をさされながら、巣立ったわが母校。

見るべきは、その後の生き方、思い出したのは、あいつの顔。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/453813620.html ( 不良養成高校 ) 
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2019年07月08日

満天の星

蝉の第一声を耳にした、7日七夕。

言い伝えによれば、年に一度、夜空の天の川をはさんで 「織姫」 と 「彦星」 (星) が会える日とか。
実在の星かも知らず、短冊に願いごとを書いて、笹の葉に飾る、幼き記憶しかない。

短冊といえば、亡き父が特別養護老人ホームに入所していた8年間。
七夕には、介護職員の計らいに参加し、短冊に乱筆を走らせていた。
入所後期ともなると、ユニットの介護職員、他のご家族とも情が芽生え、いつしか雑用に手を差し伸べ、気軽な雑談で時を過ごせるようになった。

それは、いつ別れが来るかわからぬ不安の中、他者の晩年も見守りあっていた心境だった。
短冊には、命の尊さ、似た境遇を生きる、他者への心遣いが筆先に表れる。
願うのは、自分の欲望よりも、自分の存在を支えてくれる人たちへの恩返しだったりする。

街中で 「満天の星」 を見たくても、海や山に行かないと映えない。
七夕の深夜、繁華街で飲んだ帰り道、ふと見上げた夜空が美しく、渡りかけた古町十字路の真ん中で、思わず足を止めたのは、遥か昔のこと。

星を見て願いをかけたことはないが 「星の美しさ」 に気づかされたのは、酔っていたからだろうか。

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