2018年09月03日

Rod Stewart (Vo)

今年の座標軸は狂っている。

夏がロマンチックに思えたのは、いつ頃までの感覚であろうか。
だれでも、夏の終わりに 「聴きたくなる曲」 があると思う。

ボクは 「告白的なバラード」 を聴きたくなる。
とりわけ、ロッド・スチュアート 「 If Loving You Is Wrong 」 が好きだ。

しゃがれ声で、ゆっくりとテンションを上げていき、シンプルに語りかける。
去り行く夏から、秋への移り変わりを表現してるような、こがれた美しさが魅力ある。

想いを伝えるとき、ただ熱量をこめればいいというものではない。

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2018年07月19日

Easy Lover

買い物中のスーパーのスピーカーから、80年代の懐かしい洋楽ポップスが聴こえてくるときがある。

80年代、ディスコやカフェバーがブームで、ユーロ ブラック ソウルとジャンルの選択肢は広かった。
その頃、ボクはプールバーのマネージャーで、洋楽ヒットメロディーを流してたので、自然と音を拾った。

しかし、リズムやコードの単調な曲が反動となり、バリエーション豊かな 「ジャズへのオマージュ」 が、さらに加速したのは、もともと 「ジャズ寄りの耳」 だったのかもしれない。

それでも、80年代前後のポップスは、メロディーやリズムがしっかりとしていたと思う。
それ以降の音楽がつまらないと言いたいのではなく、楽曲のノリやすさ、聴きやすさ、口ずさみやすさ、要するに 「シンプル」 さに、魅力があった。

洋楽だから、詞の意味までおよばぬが、サビや決められた瞬間のキメなど、随所に難しいところもある。
言いかえれば、胸ぐらをグィッとつかまれて、引き寄せられるようなインパクトだ。

もちろん、ジャズにも 「燃焼系のジャズ」 といって、同じような瞬間もあるが、その日、その楽曲、そのメンバーにより、想定外の演奏が飛び出すのがジャズだし、どう始まり、どう終わるか、予想がつかない複雑さがスリルで、表現は異なれ 「追い求めてる快感」 は、ジャズもポップスも似たものだと思う。

そんなスピーカーから、聴こえてきた楽曲は、フィリップ・ベイリー  「イージー・ラヴァー」 

 
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2018年07月02日

Junko Yagami (Vo)  2

1日 一年ぶりに 「八神純子コンサート」 に出かけた。

場所は見附市、去年と同じ顔ぶれ3人で出かけ、3列目の席で 「クリスタルボイス」 に酔いしれた。
去年同様、期待以上のステージに魅了されたが、格別な感想よりも、シンガー八神純子を語りたい。

78年 ニューミュージックのヒットメーカーとして一世を風靡するも、86年の国際結婚を機に、事実上の引退でアメリカに移住。
2人の子育ても終わり、東日本大震災の傷を歌で癒すべく哀悼をこめて、帰国を繰り返しては日本でのライブ活動を精力的に再開し、小さな街の公演にも快く応じ、人の役に立てるよろこびを胸に輝いてる。

多くのヒットメーカーは、過去の栄光が忘れられず、たいがい一度はカムバックする。
それなりの準備を整えても、声は出ない、体も重々しく、プランクの長さが身につまされる。
それを抜きでも、懐かしみで楽しめるが、当時の熱烈な思い出が残酷に感じることもあろう。

彼女はカムバックに、プライドがあった。
同窓生コンサートのような、懐古公演とは違う。
ストイックなボイストレーニングとコンディションを整えて 「人生の音色を持って」 ステージに上がる。
聴けばわかるし、人生の歌声を介して、人に活力と癒しをあたえる思いが伝わってくる。

ボクは、懐かしみにほだされない。
八神純子が 「実力派シンガー」 だから、聴きに行くのである。

2日 午後3時 「思い出のスクリーン」 が流れる部屋で執筆。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/451218183.html ( Junko Yagami (Vo) ) 

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2018年06月09日

The Lost Album

8日 夕方のテレビニュースから、ジャズの朗報が飛びこんできた。

ジョン・コルトレーン・カルテットの 「幻の音源」 が、妻の実家で55年ぶりに発見されて、今月29日に 「ザ・ロスト・アルバム」 のタイトルで発売されるという。

日本のコルトレーン研究の第一人者 「藤岡靖洋」 氏によれば 「最高に脂がのっていた時期の録音」 と位置づけ 「それまでの音楽性とこれからの音楽性が同時に収められた演奏」 と絶賛していた。

ボクのコルトレーン歴は、16歳で耳にした 「至上の愛」 (64) ながら、とっつきにくく、しばらくホコリをかぶっていたのは、ロリンズの方が聴きやすく、その魅力に目覚めるまで時を要すも放置はしてない。
適宜にターンテーブルに乗せては、空間を埋め尽くす 「シーツ・オブ・サウンド」 の感覚を浴びていた。

彼の魅力を再認識したのが、トリビュートアルバム 「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ・87」 日本公演。
メンバーは全員違えど、コルトレーンのスピリットを継ぎ、大胆でアグレッシブなライヴ盤の音源と映像が決め手となり、さらにリスペクトするようになった。

ここまで、とめどなく書き記したが、往年のファン以外には、伝わりにくいだろう。
まあ、いいや、ジャズのカテゴリーを読む人はいないから、もう少し好き勝手に書いちゃえ。

コルトレーンの神話をサポートしたのは、ご存じの 「マッコイ・タイナー」
後追いながら、ボクの好きなピアニストの上位的な存在となり、ずいぶん多くのアルバムを聴いた。
中でも、コルトレーンに捧げたソロアルバム 「エコーズ・オブ・ア・フレンド」 は、今でも聴くときがある。

それを聴きながら 「昔のボスへの思いがにじんでいるなあ」 と、しみじみ感じる。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/440371621.html ( Jazz Talk Vol.74 )

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2017年12月27日

Balladist

中古CD店で、バラード曲だけを収録したアルバム、アルトの纐纈歩美 「バラーディスト」 を見つけた。

中古にしては、定価とほぼ変わらぬ強気な値段をつけていたが、じっくり聴きたかった一枚だったので、迷わず手にした。

バラードを特集した、ジャズのアルバムは用心している。
スローな曲が続くとあきやすいし、ただメロディーをなぞるような単調なアルバムもあるからだ。

彼女はメロディーとスペースを大切にしている。
必要としないテクニックは押さえ、情感的な表現を意識し、音色のしなやかさが引き立っている。

隠された腕前は 「新宿ピットイン」 で直に聴いてわかってるが、何よりも 「バラードを理解している」 ことが素晴らしいのである。
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/442799015.html ( Ayumi Koketsu (As) )

これは、カンタンなようで、勘違いされやすい、むずかしいこと。
スローバラードに力量がないと、甘味成分だけの美意識が丸出しとなり、無性に塩分を欲しくなる。
こうした症状がおきないことは、彼女に実力 (バラードの絵心) があるということだ。

そのサポートメンバー、ピアノはロマンチックな 「デイビット・ヘイゼルタイン」
ドラムは、スティックとブラシの両方に職人技が光る名手 「ルイス・ナッシュ」
メロディーを盛り上げるための、気配りをできることが、絶対的な信頼感だから、おそれいりやした。

年の瀬、本アルバムを聴きこみ、時には 「バラード」 を流しておきたい、寒い夜もある。

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2017年11月28日

Jazz Talk Vol.85

27日 妻は友人らと 「鼓童」 新潟公演を鑑賞してきた。

そんな、一年前の27日は 「上原ひろみ・トリオ・プロジェクト」 新潟公演を夫婦で鑑賞した。
会場で意外だったことは、全米ジャズチャート1位にしては、県民会館2階席の幕が下りていたこと。
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/444412586.html

彼女の実力と知名度にしても、ジャズのマーケットは縮小していると言わざるを得ない。
地方においては顕著で、大都市においても、その傾向は否めない。

その後、彼女のワールドツアーにカメラが入り、インタビューで現実的なことを語っていた。
「お客さんが、入らないときもある」

それほど多種多様で、チケットを購入して会場に足を運ぶのは、本当は衝撃的な行動なのかもね。
基本、好きなことを仕事にするのは、儲かるものではなく、夢のない話だが、現実だから仕方ない。

大ヒットマンガ 「課長 島耕作」 シリーズで、作者はこんな言葉を主人公に吐かせている。
「嫌いな仕事で偉くなるより、好きな仕事で犬のように働きたい」

好きなことを仕事にするためには、ストイックでなければできない。
つまり、お金を追うんじゃなくて、お金は後からついてくる考えだ。

何よりも、それができないと、好きなことはできないわけでね。
ここが一流と呼ばれる人物、ミュージシャンの共通項で、才能と努力のロマンに対価を払うのである。

だから、心の震えとして、感動を永遠に刻み込まれるときもあるんだ。

ジャズバーのマスターであるが、ジャズに傾倒した店ではなく、ある種 「芸事」 かもしれないね。
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2017年11月02日

Jazz Talk Vol.84

31日 深夜テレビの30分枠の番組で、世界的に有名なジャズピアニスト 「上原ひろみ」 の密着 「ヒューマンドキュメンタリー」 をとりあげていた。

彼女の日本公演は、去年11月27日の新潟公演で目の当たりにし、素晴らしいコンサートだったのは、記述したとおりである。  http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/444412586.html

後日、本人のブログには 「お客さんとジェットコースターを上ったり下ったり」 と記されていた。
言い得て妙で、まさしく 「スリリングな世界」 を体験させてもらい、さながら、東京ディズニーランドの 「スペースマウンテン」 最前列に乗っている感覚だった。

鍵盤の連弾は、グランドピアノの開けた屋根から、空間にカラフルな音符や記号が、ハイスピードで連射される錯覚を起こし、ドラムは小刻みなシンバルレガートで金粉をまき散らし、ベースはアンサンブルのシーツを大きく広げるように、柔軟なプレイをしていた。

コンサートは、完成されたビジュアルだった。
飛び抜けて上手いだけでなく、見るべき、聴くべき、感じるべき 「音楽アート」 なんだ。
ミュージアムで、大胆なアーティストなのである。

彼女が日常で意識しているひとつに 「一生ルーキー」 でいたいことを語っていた。
解釈上 「いつまでも純粋な気持ちを忘れないことが、新しいものを生み出す活力になる」 
あくまでも、ボクの解釈とすればそうなる。

人柄を知ることは、その人が 「奏でる音楽」 も知ることなんだろうね。

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2017年10月27日

Jazz Talk Vol.83

このところ 「ジャズ」 をつづることが少なくなった。

音を字に言い換えるのは難しいのだが、何しろ最近は本腰を据えて、ジャズに向き合っていないから、自ずと書く気にはなれない。

自分が作り出す気分もあるが、コレという刺激がない。
いいジャズを聴いても、楽しく語り合えるメンターが不在な理由もある。
蜜月を過ごした 「N塚さん」 の急死が、内面でくすぶっているようだ。

振り返れば、部屋でジャズを聴くのが、一日の終わりの至福の時間だった、15歳の頃を思い出せば、派生は 「ひとりで聴く」 ものだ。

ジャズを聴く仲間もいなかったから、ジャズ喫茶の片隅で、大人や大学生の中に混じり、レコード一枚をコーラ一杯で、耳を澄ましていた。

そこだけを切り取れば、暗い青春に思われるが、アイドルの恋愛めいた歌詞に、酔い知れるタイプではなかったので、青春の酸っぱい思い出やらとかがないんだ。

顔の利く、カフェバーの一軒でもあれば 「マイ・フーリッシュ・ハート」 でも流してもらい、カッコをつけて解説でもしたが、ジャズの好きな女の子なんていなかったからね。

その頃に戻ったと思えば平気だし、好きなことを語り合いたいのは趣ながら 「無い物ねだり」 ならぬ 「無い人ねだり」 をしても、仕方あるまい。

時として、ジャズとは 「究極の自己完結な世界」 なのである。 (だれか、オレに刺激をあたえてくれ)
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2017年09月19日

Risa Ono (Vo)

「やさしさをシルクで包みこんだような選曲が印象的だった」

18日 新潟 「りゅーとぴあ」 大ホールで 「小野リサ・ボサノバ・コンサート」 (ゲスト・上妻宏光) へ、2階1列目のステージ正面から、妻と鑑賞した。
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/451088467.html?seesaa_related=category

「小野リサ」 に焦点をあてる。
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/156573897.html

第一部 一曲目 「イパネマの娘」 のとき、新宿のライヴハウスで、わずかにあどけなさが残っていた、当時27歳の彼女の姿と今がオーバーラップした。

月夜の下を生業にしていると、大人の甘美なジャズの歌声は耳にする。
対照的に、夏の空と海と大地に、光と波と風を感じさせてくれる、さわやかなボサノバの歌声も好きだ。

聞き手に緊張感をあたえず、すがすがしいメロディーが心地よく、ほがらかさに満ちている。
時に、レースのカーテンを揺らす微風となり、ある時には、部屋に強い夕日を差しこむ光となり、自然を育む心の表情に変化をもたらしてくれる。

「ウェーブ」 や 「ボサノバのメドレー」 では、時の流れやそこに風景が広がっているようで 「サニー」 では、小粋な技巧を披露し 「ビリンバウ」 は三味線と融合させて、エレガントな雰囲気で終演。
彼女の歌声からは、ボサノバを愛するストレートな気持ちが、健在すぎるほど伝わってきた。

世知辛い世の中、一服の清涼剤になるのが、小野リサである。
ケ・セラ・セラ ( QUE SERA SERA ) 日本語で 「なるようになる」 という意味。 

たまには、風に吹かれてみませんか‥ 
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2017年08月20日

Karen Souza (Vo)

女性ジャズヴォーカリスト 「カレン・ソウサ」 のアルバムを2枚、お客さんに聴かせてもらった。

詳細は省くが、今の時代、ジャズしか聴かずに歌う人はおらず、おそらくポップスやロックをベースに、「ジャズも歌う多才なタイプ」 が楽曲をジャズ風にアレンジしている。

手垢のつきすぎた、ジャズのスタンダードを繰り返すより、あまりとりあげられてない楽曲、オリジナルを有することも多いが、陥りやすいこともある。
俗に 「ウタモノ」 に限らず、甘いムードを漂わせすぎると、独りよがりの 「うっとりアルバム」 となる。

第一線で活躍する人の共通項は、表情が豊かである。

コンセプトはあるもの、アップテンポを得意とする人、テクニカルにフレーズをもてあそんだり、スキャットやフェイクを隠し味にする人、バラードを持ち味にする人など趣向はあれ、今の時代はひとつの傾向に偏り過ぎると一部にはウケるが、自らの活動を狭めることもあろう。

そこに、ピリピリする緊張感は必要ないが、1〜2曲は実力を示す代名詞 (楽曲) があれば、繰り返し聴くだろうし 「これを歌わせたら、気持ちに響くなあ」 そんなならではの記憶を刻んでいる。

「カレン・ソウサ」 は、好みもあるが、好みが割れるのが 「女性ヴォーカルの奥深い世界」 である。

春夏秋冬で 「好きなアーティストの名前が変わる」 ほどだからね。
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2017年07月23日

Jazz & Music 200

今回で、ブログのカテゴリー 「Jazz & Music」 の投稿記事が200本になった。

今さら、何を聴いて、どう感想を書いたのか、あまり覚えてないし、その場のノリで書き殴っているので、過去の記事を検索することもない。
そもそも、音楽を文字に変換することはむずかしいので、そうそう連発できない。
それにジャズは、それぞれに趣向があるので、細かく書き出すほど遠ざけられる。

コードやリズム、ジャズの理論や知識の完成度はプロでない限りは理解の必要はなく、むしろ、経験を交えた周辺環境をリポート形式で、わかりやすく書くことを意識している。
別にジャズの普及を使命感にしてないし、ボクらの世代がもっと気軽なモノにしていかないと、いつまでたっても、堅苦しさをあんじることになり、これでは次世代が聴くはずなかろう。

ジャズに勉強なんていらないし、したとしても役に立たない。
つまるところ、専門的になりすぎると、敬して遠ざけられる。
感性なんだから、入口はどこからでもいいんだ。
ただ、ジャズを聴く耳を育てるためには、長く聴くことに越したことはない。

ボクより上の世代の人は、少し気を悪くしないで聞いてほしいけど、かたくなに押しつけられた、ジャズの価値観を継承するつもりはないんだよね。
気軽に会話できなければ、ジャズの活性化なんて土台がムリだし、古典ジャズをあてつけに、新しきを批判することが、真性のファンだと思いこんでおり、今までそういう人を多く目にしてきた。

多くを知りたければ、会話が楽しい人をメンターにつけるべきだ。
それは、ジャズはコミュニケーションの音楽だから、会話は楽器みたいなもの。
話し方、聞き方、間の取り方、相づちの打ち方、会話と音楽には多くの共通点がある。
会話の上手い人は、音楽の素質もあるし、響く音を奏でられる人は、会話もうまい。

添付した画像は 「ミシェル・カミロ・トリオ」
ピアノとドラムの対話を聴いていれば、いかに相手の音に反応することが、大切かわかるであろう。

クリフは、ヘビー級ドラマーとして、サイコーだよな。
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2017年07月13日

Jazz Talk Vol.82

センスとスキル、そして個性を持って、世界をかけぬけている、日本の代表的な女性ピアニストといえば 「上原ひろみ」 「山中千尋」 が二大巨頭であろうか。

この二人に共通しているのは 「キース・ジャレット」 も愛聴盤にしていること。
多くのピアニストも 「ビル・エヴァンス」 ほどでないにしろ、彼の奏でる旋律の虜になり、演奏の端々で余韻を感じるときがある。

最たる愛聴盤は、83年のトリオ結成から30年間の内、割りと前期のアルバムの中に多く、その完成度たるものは格別で、ボクもご多分に漏れず、ベストアルバムはその中にある。

だが、後期のアルバムの中にも、円熟味と繊細美でいうのなら、結成21年目に発表したアルバム 「ザ・アウト・オブ・タウナーズ」 が好きだ。

選曲と仕上げがよく、静かに聴き入ることができ、どこかアルバム 「スタンダード 2」 に続く、温かみと色気ある風合いが、夜のおちつきを誘う。

それにライヴ盤だけに、自分たちを解き放っていく、スケール感が溢れる伸びやかな演奏もいい。

あー、また、気がつけば 「キース・ジャレット」 を語っているよ。

それに以前も、似たようなことを書いたんじゃないかな   ほんと、くどいよな  (._.)
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2017年06月26日

Junko Yagami (Vo)

6月らしい、ディープなブルーのドレスで登場した第一部。

25日 新発田市文化会館で、午後4時開演の 「八神純子コンサート」 に出かけた。
彼女の透き通った歌声は、長年聴き手を惹きつけて止まない。
70年代後半、愛されたポピュラー歌手のひとりで、当時の印象はこうだった。

ワンレンでエレピを弾きながら、上半身をくねらせて歌うオリジナルスタイル。
セクシーなヒップで、全身のバランスをとり、下半身を力強い脚線美にして、ハイヒールでリズムをふみ、カッコイイ女性として、ビジュアルもまぶしかった。
本公演、往年のヒット曲をノンシャランで終わらすことなく、新曲を交えながら、女性としてのたくましさや艶やかさ、生きる力強さを感じた。

第一部のロマンチックなラブソングから、第二部のドラマチックなヒューマンソングまで、クライマックスに向けて、これまで生きてきた経験で 「大人の物語」 を作り上げたステージ。
ヒット曲 「思い出は美しすぎて」 「思い出のスクリーン」 「みずいろの雨」 はもちろんのこと、東日本大震災で改めて地球規模における願いを込めて歌い上げた 「Mr.ブルー 私の地球」 隠れた名曲  「夜間飛行」 の澄みきったハイトーンのバラードに、会場全体が魅了的な雰囲気に包まれる。

ヴォーカルの魅力は遅咲きながら、素直に 「日本語の歌詞」 に魅了された日曜日。
車で新潟市に戻り、連れ添いの三人で乾杯。

音楽を鑑賞した後は、こうでなくっちゃね  (^^)/
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2017年06月22日

Jazz Talk Vol.81

9月に新潟で行われる、ボサノバ歌手 「小野リサ」 のコンサートチケットを手に入れた。

座席は音のバランスを考えて、2階席の一列目の正面を確保。

これがピアニストの公演なら、グランドの大屋根の向きを考えると、音は右手側に伸びてくるので、やや右寄りの席を確保するが、ギターヴォーカルなので、指定された席の中から、迷わず真ん中に決めた。
1階の1列目もあったが、ステージ全体の 「風景を見ながら聴きたい」 と思い、あえて2階席にした。
90年のデビュー当時、新宿のライヴハウスで見て以来だから、今回で2度目になる。

夏の終わりの疲れには、彼女の清涼感のある歌声に癒されるであろう。

ゲストプレイヤーに、三味線奏者 「上妻宏光」 が加わるので、日本とブラジルの融合に期待したい。
03年の洋楽的なアプローチで風靡したアルバム 「ビームス」 の新潟公演を聴いたことあるが、本場の津軽三味線のテクニックとハートはもちろんのこと、インプロビゼーションを駆使した、プレイセンスが印象的だった。

ジャズバーのマスターながら、ジャズ以外も聴いている。
ジャズしか聴かないと、ジャズがわからなくなるんだ。
矛盾めいた意味はわかるかな‥

好きなモノサシはジャズでもいいが、モノサシの長さを伸ばさないと、耳が凝り固まってくる。
それは、自分の聴き耳に酔う揚げ句、少数にしか認められない分野にこだわりすぎ、これが純粋さだと勘違いするようになる。
未来を感じさせる、ジャズのアプローチに耳を向けないと、ジャズというジャンルは進化しない。

ボクが 「キース・ジャレット」 「上原ひろみ」 を絶賛するのは、未来を切り拓いているからで、東京まで聴きに行くに値する、ロマンを感じるんだ。
御年も84歳の 「渡辺貞夫さん」 が、今も現役で愛されている答えは、ここにあると思っている。

つまり、いろんな発展型の音楽も知れば、ジャズを聴く耳は強まり、プレイヤーはひらめきが高まる。
アンプはどこで、スピーカーはどこそこと、いい音で聴きたくなるのは、次の次元であり、ソフトを知らずにハードばかり追いかけていると、単なる 「音響の耳年増」 になるからね。

小学4年生のとき、聴いていたアルバムは、セルジオ・メンデスとブラジル66 「マシュケナダ」 だから、ボサノバには違和感なく、自然と心地良さを感じるジャンルである。
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2017年03月14日

Be My Love

7日のブログのコメントに、キース・ジャレットの名盤 「ケルンコンサート」 は 「冬のイメージです」 と、心象風景が寄せられていた。

イメージは人それぞれで、ボクは色でたとえるなら、純白で時に透明度を感じて、聴き終えたら、神から洗礼を受けた気持ちになる。

それともうひとつ、セックスのイメージがある。
次第に陶酔していく様子は、どこか男女の交わりを感じてしまう。

20年前、身近に 「ケルンコンサート」 を聴く、年上の女性がいた。
どんなときに聴きたくなるのか、たずねたら 「彼に抱かれながら」 と艶めかしく笑っていた。
本当かウソかはわからないが、その旋律に 「艶と愁い」 があることは確かだ。

このアルバムの魅力は、ナルシズムな美意識だけでくくることなく、純然たる即興による感情の移ろいをピアノだけでデッサンした、自由で聡明な美しい音楽アートを感じさせられる。
それがきっと 「セックスアピール」 を抱かせるのかもしれないね。

「大人の音楽」 という観点からいえば 「ザ・メロディー・アット・ナイト・ウィズ・ユー」 も晩年の心に響く素敵なアルバムである。

その中の一曲 「ビー・マイ・ラブ」 が好きだ。
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2017年03月13日

Jazz Talk Vol.80

自宅でレコードを引っぱりだして、久し振りに聴いていた。

手持ちのレコードは、保管状態が悪く、盤面が反ってたリ、音飛びが激しかったり、小さいストレスを耳に受けながらも、3枚ほど聴いた。

フッと感じたのは、ジャズはやたらと原曲を崩せばいいんでなく、メロディーをストレートに奏でなくては、ひらめきは生まれないこと。

理路整然とするんじゃなくて、それを奏でることができて、荒野をかけぬけるような 「アドリブ」 ができるんじゃないかって、今さら思わせられた。

昔ほど、生演奏を聴きに行けないけど、いいライブは 「ノリ」 と 「ひらめき」 にある。
意図して、こうしよう、ああしよう、アイデアで考えているうちは、パズルのような演奏で終わる気がする。

今、聴きおこしても、更なる発見があるから、その気になって聴きこめば、ジャズは奥行きの深い音楽であることがわかる。

やっぱり、ジャズに個性がないとつまらない。
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2017年01月25日

Lupin The Third

ジャズは 「どこから、聴けばいいかわからない」 という声をよく聞いた。

それまで、問診的な会話で傾向を探り 「これなんか、どうよ」 の感じで紹介をしていたが、今はネットでカンタンに調べられるので、懇切丁寧に人にモノを教えることもなくなった。

楽器を演奏する人は、いわゆるスタンダード (課題曲) を中心に勉強も含めて聴きこむが、普通に聴くのであれば、生活に密着したスタイルが心地よさになるから、入門ゲートは自由なんだ。

ジャズは感性で、内面が何を欲しているかであり、勉強じゃないこと。
クラシックの奏者は、絶対音感で譜面通りに演奏することを要求されるが、ジャズの奏者は、アドリブが魅力になるから、どれだけ多くの音楽を耳にしているかで、アドリブセンス (表現力) も違ってくる。

ビギナーにすすめる一枚は、ビル・エヴャンス 「ワルツ・フォー・デビィ」
感性的に一曲目 「マイ・フーリッシュ・ハート」 の美しさを感じられなければ、この先、なにを聴いても 「わからない」 で終始すると思えるし、ジャズのリトマス試験紙のような名盤だ。

だからと言って、だれにでも全部が全部、これをすすめるわけではない。
若い世代なら、ポピュラーなファンクビートで、カッコよくノリ飛ばせるほうが、断然聴き応えがある。
それは、ジャズから迂回するどころか、むしろ、インストモノへの理解を早める、近道のように思える。

サックスプレイヤーの大御所 「ウェイン・ショーター」 は、こう言っていた。
「ジャズはミッション (任務) の一部である」
つまり、表現の一つの形式に、ジャズがあるだけなので、かたくなに考えることじゃないんだ。

歌モノになるが、日本の女性シンガー 「 akiko 」 が歌うと、どんな曲も小粋なムードになり、これも、ジャズのフレームにおさまりきらない、現代ジャズのフレーバーを感じさせる。
その意味で、彼女と同世代の女性シンガー 「 JUJU 」 も、ウケている理由はわかるというもの。

だれもが知る 「ルパン三世のテーマ」 
「 akiko 」 にかかれば 「 JAZZ 」 = 「 JAZZY 」   クールな都会の夜を目覚めさせる。
 
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2017年01月04日

3 Views Of A Secret

この曲を聴いていると、人の一生を感じさせられる。

好きなアルバムに ジャコ・パストリアス 「ワード・オブ・マウス」 (81) がある。
2曲目 「スリー・ヴューズ・オブ・シークレット」 は、スケール感のある大作だ。

緩やかなワルツのノートからはじまり、コーラスと軽くスイングしながら、ハーモニカの甘美で哀愁のある音色が重なり合うが、心地いいハーモニーは長続きせず、怪しげなホルンが鳴ったあと、オーケストラの叫びが一変に支配する。

雰囲気が怪しくなり、得体の知れない不安に包まれたと思えば安心を帯びたり、様子が安定しないのは山の天気のように、青空が広がったと思ったら、急に雨雲が空一面をおおい、大雨が止んだと思えば、雲の切れ間から、光が射し込んで来たり。

この楽曲を人生にたとえるなら、急に曲のムードが変わり、試練を与えられたり、それを乗り越えたら、光明が見えてくるような、壮大な物語に聴こえてくる。

それこそ、この曲の中には、天使と悪魔が共存しており、人の喜怒哀楽を象徴させるべく、まるで絵本を見ているかのような、そんな楽曲である。

ベースプレイヤーのジャコより、コンポーザーとしてのジャコのほうが、ボクは好きだなあ。

自宅の窓から、ぼんやりと空模様を眺めていると、たまに聴きたくなるんだ。
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2016年12月21日

Jazz Talk Vol.79

今年のジャズを語りたいけど、振り返るだけのネタがないし、何しろ絶対数が不足している。

それでも、私的なことでよければ少々‥

11月 新潟で見た 「上原ひろみ・トリオ・プロジェクト」 は、近年まれに見る音楽性の高いステージで、数日間は音の余韻に支配されていた。

(2016年 11月28日 ブログ参照)
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/444412586.html

10月 新宿で見た 「纐纈歩美・トリオ」 は、間近で見る、ジャズの臨場感を再認識した。
必見はドラマーの 「井上功一」 にあったけど、今年は女性プレイヤーが光った。
一過去、映画 「スイングガールズ」 の影響で、ジャズが広き門となり、今も活躍している子もいる。
さきがけとなる、アルトサックスの彼女が、アンコールに応えてくれた 「星影のステラ」 は、もう手垢がつきすぎた曲だが 「スローテンポのしなやかな音色」 に感動、教科書は 「チャーリー・パーカー」 であることはすぐにわかった。
あの夜に聴いた、彼女の 「正直な旋律」 は、新宿の夜景とともに記憶されている。

(2016年 10月15日ブログ参照)
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/442799015.html

近年、もう一度見たいステージは 「渡辺貞夫」 さんなの。
だが、10月 「コットンクラブ」 12月 「渋谷オーチャードホール」 は完売。
12月は、1980年の 「武道館リサイタル」 (ハウズ・エヴリシング) を再現するセットリストだから、 懐かしさに心が揺れ動いて、そりゃ、行きたかったさ。
でも、正月元日 「 WOWWOW 」 で放映されるので、こちらを楽しみたい。
まあ 「懐かしさ」 反面 「新しさ」 にも飢えてるから、耳は止めどなく要求してくる。

(2016年 3月5日 ブログ参照)
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/434568836.html

欲を言えば、そうだなあ‥  年3回は 「素敵なステージ」 に触れたいなあ。
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2016年12月20日

Jazz Talk Vol.78

リサイクルショップをながめていると、ギターやベース、電子ピアノにドラム、ひときわ輝きを放っているサックスやトランペットまでも、ところ狭しに並んでいる。

上達して、買い替えた人はごくわずかで、ほとんどの人は、もうあきた、できない、の挫折組だろう。
楽器は才能もあるけど、本来はむずかしいもので、我流で上達できるほど甘くない。
それが、ミュージックチャージで聴かせるとなれば、それなりの技量、ほどよい理論もなくてはならない。

最初はCDとか聴いて、自分でもこんな風に演奏をできたらいいなと思い、手に入れた楽器であっても、趣味なら別だが、人に聴かせるためには、地道な練習が必要となる。
プロを目指すような人は、空き時間を全て練習に費やすほど、ストイックだからね。

自称は個人の自由だが、わかる人が聴けばわかるから、人に聴かせるなら、一定のスキルがともなう。
その線引きは大切で、ステージに立つのは御の字だけど、カッコよさの先付けは、練習にあるんだ。
どういう理由あれ、これだけの中古が出回っているんだから、先付けのカッコよさに走ったんだろうな。

ジャズなら、2/4 のノリだから、少し感覚的にむずかしいのかもね。
それに、ひとりで黙々と練習してるだけじゃ、肝心のノリがつかめないから、やっぱりいろんな個性と  触れ合ったほうが、やっぱり上達は早いよね。

しかし、いくらで買って、いくらで引き取られたものが、いくらで陳列されているんだろうか。
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