2020年09月20日

Jazz Talk Vol.104

ほぼ満席のざわめきの中、客席の照明が落とされ、ステージ上の4人組にスポットが当てられる。

ドラムのハイハットがきつく締まり、ピアノが指でテンポを示し、ハミングでカウントをとると、音の洪水がうずまき、テーマが終わるとフリーフォームに突入する。
アルトソロから、ピアノソロにベースソロと音がつながり、アルトとドラムの4バースのあとテーマへ戻り、絶頂感の中で全員が顔を見合わせ、見事にエンディングを決めた。
沸き上がる拍手と歓声の中、メンバーはステージで、嬉しそうな笑顔を漏らす。

そんな演奏をかたどる過程を耳に、魂が宿る渾身の 「ライヴリポート」 をまた書いてみたいよ。

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2020年06月08日

Steps Ahead

前回 ジャズ記事にアップした、選曲 「トレインズ」 が懐かしく、久々に 「ステップス・アヘッド」 の (東京ライブ86) を引っぱりだした。

「マイク・マイニエル」 と 「マイケル・ブレッカー」 をリーダーとする、アコースティック 「ステップス」 (スモーキン・イン・ザ・ピット・80) も良かったが、あまりにメンバーがビッグネーム過ぎて、グループのスケジュールがままならない。
そこで、メンバーを再選考し、マイケル・ブレッカーは、サックスとスタイナーホーンを併用し、リズム隊もエレクトリックにシフトしたのは画期的だった。

目玉は 「マイルス・デイビス・グループ」 を脱退した、若干24歳のベース 「ダリル・ジョーンズ」
そして、ロックバンド 「ジャーニー」 のドラマー 「スティーブ・スミス」 が、強烈なビートを叩き出す。
もともと、スティーブはジャズ寄りのドラマーだったらしく 「フィジカル」 は、ドラミングに出ている。
そんな、実験的ともいえる 「強力無比なリズム隊」 をバックに、白熱した様子をとらえた音源。

その魅力、ジャズならではの即興性と、ロックならではの瞬間のキメを融合させた、スーパーグループ。
ゆえに、メンバーが定着しなかったのは、音楽の枠におさまらない、高い力量に理由があったと思える。
フュージョンのベストアルバムに名を列ねないのは、超合金のようなサウンドに賛否が分れたのだろう。
代表曲 「トレインズ」 もいいが、挨拶代わりのオープニングナンバー 「ベイルート」 が好きだな。

ジャズの記事は、趣向的なあまり、読み手は狭まってしまうが、これこそ 「僕の息抜き」 でもあるんだ。

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2020年06月07日

Eric Miyashiro (TP)

経済のおちこみは、とりわけ 「音楽業界」 にも、ダメージをあたえている。

そんな最中に、ジャズのリモート演奏による 「匠の技」 を聴かせてくれたのが 「エリック・ミヤシロ」 をバンマスとする 「 Blue Note Tokyo All Star Jazz Orchestra 」

スペシャルゲストに 「ピーター・アースキン」 「ボブ・ジェームス」
日本サイドからは、ジャズファンなら、おなじみのメンバーがそろい、玄人好みの 「小池 修」 を筆頭に 「近藤和彦」 「納 浩一」 または 「本田雅人」 「川口千里」 が聴かせどころを作る。

楽曲は、マイク・マイニエル作曲 「トレインズ」 で 「ステップス・ア・ヘッド」 の代表曲。
リモート演奏にも、ジャズならではの即興性を高度なグループ表現で押し上げ、世界屈指のハイノート・ヒッターでもある、エリックのアレンジ力は計り知れない。

リモート演奏に感心するも、評価として感想をまとめるには、対象が難しすぎる。
しかし、こんな映像を見ると、躍動感とドライヴ感の効いた、ごきげんな 「生演奏」 を聴きたくなる。

今は活動の場が休止されてるも、いずれ表舞台に姿を現すプレイヤーたちに、願わくば 「聴きに行く」 ことで、エールを送りたく 「彼らの演奏場所が奪われないこと」 を、切に願ってやまない。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/473096745.html   ( Niigata Jazz Street )

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2020年05月30日

Junko Yagami (Vo)  4

通常営業のお知らせ
通常営業を再開しましたが、当面の営業時間は終日 「 AM 2時 」 までとさせていただきます。
衛生管理に努め、密を避ける所存ですが、ご不安な点は問い合わせの上、ご納得してご来店下さい。


今日 4年連続で 「八神純子コンサート」 の予定だったが、すべてはコロナのせいだ。

彼女の魅力は、何かに流されず、ひとりの女性として、堂々と生きる姿にある。

自己表現として、人を歌で幸せにして、等身大で生きるカッコよさ。

薬指のリングに、スポットライトが反射した。

どんな夫か、想像をめぐらさなくても、いい男のシルエットが浮かぶ。

女は決まって、男で変わる。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/465929492.html ( Junko Yagami (Vo)  3 )

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2020年04月12日

Jazz Talk Vol.103

むずかしいことは抜きに、気軽な 「ジャズバー」 で、13年目。

「欲しい夜」 の雰囲気に合わせ 「会話の妨げにならない」 ジャズをチョイスしている。
手もとの音源を使うときもあれば、普通に有線のチャンネルを流しているときもある。

有線のジャズに 「苦虫を潰す顔」 をしていた人は過去のこと。
今は、センスのいい選曲家が吟味した曲を、耳もとに届けてくれる。
ジャズとは、曲を選ぶところから、はじまっている。

僕は 「ジャズを聴きたい」 のであり、オーディオ機器を聴きたいわけではない。
あくまでも 「欲をいえば、いい音で聴くに越したことはない」 程度。
ハードより 「ソフト重視」 といえば、わかるだろう。

考えてみれば、12年以上、日曜と数日の休みを合わせて、休日は年50日ほど。
換算すれば、315日 毎晩 7〜8時間近く、ジャズを耳にしていることになる。
こうして、ジャズを浴びていると、自然と感覚も身につくし、楽曲や演奏者は二の次。

感覚を養うには、多くの演奏を聴き 「これだけがいい」 と決めつけないこと。
むずかしく解釈しようとせず、気楽に 「ジャズを浴びる感覚」 が長続きさせるコツ。
好みは年月とともに変化し、耳はひとつにとどまらないので 「心が欲しがる音」 に素直になる。

僕の趣は、抒情的な主旋律を情緒豊かに、センス良く仕上げるタイプ。
なおかつ、ナルシステックな美意識におちいらず、プロとしてのテクニックも兼ね備える。
最近、有線で耳にして 「こんな感じだったかな」 で、ようやくネットで探し当てたのがこの人。

女性ピアニストで、しっとりと美しく、さわやかにシンプル、スムースに主旋律を口ずさめる。
身近で逸材を見つけたような感覚で、メロウで美しい旋律が 「疲れた心」 を癒してくれる。

「 In The Bubble 」  Mary Louise Knutson Trio

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2020年03月23日

Ron Carter (B)

来月 新潟公演が予定されている 「ロン・カーター」 With 新潟市出身の三味線奏者 「史佳」

前売りは、上々と聞く。
自身、初めて聴いたアルバムは マイルス・デイビスの黄金クインテット 「 Four & More 」
リーダーサイドマンのアルバムでは、CMでその名を不動にした 「 The Man With The Bass 」
ベースラインに味わいはあるが、独特の浮遊感は、受け取り難さもあった。

ジャズを 「見る」 と 「聴く」 とでは、感想も異なる。
自分は見たいのか、それとも聴きたいのか、判断はここであってさ。
僕は聴きたい気持ちが動いて、初めて見たいと思うので 「見た」 に過ぎない満足はないんだ。

ハッキリさせてしまおう。
好きなベースではない。
これぞ 「相性」 というものだ。

これまで、抜群なピッチを誇る 「ニールス・ペデルセン」
変幻自在で図太い 「デイブ・ホウランド」 超技巧で柔軟な 「ジョン・パティトゥッチ」
常に安定したビートを送り込むことに加え、アタックの強い骨太なベースが好みなんだ。

ロン・カーターは、リーダーアルバムより、サイドメンとして 「類稀なる対応力」 に本筋があると思う。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/369280245.html ( On Bass )
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2020年03月10日

Jazz Talk Vol.102

3月6日 ジャズピアニスト 「マッコイ・タイナー」 81歳で死去。

コルトレーンのスピリットを受け継ぎ、パーカッシブなハードタッチで、他の追従を許さなかった男。
ピアノは弦楽器でありながら、打楽器であることを教えてくれた存在。
ひときわ体が熱くなりそうな、強烈なリズム感の名手。
流行に迎合しない、一貫性のある硬派なピアニスト。
コルトレーン時代をも凌ぐ、充実の極みと思えた、70年代 「 Enlightement 」 数々。

これで 「黄金カルテット」 全てのメンバーが他界した。  Forever !

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2020年02月23日

Nobuyuki Tsujii  (P)

「清流のような透明感に琴線が触れた」

最高の弾き手は 「盲目のピアニスト」 だという。
ジャズなら 「エロル・ガーナー」 「ジョージ・シュアリング」 などが思い浮かぶ。
クラシックなら 「神の耳」 をもって生まれてきたのが 「辻井伸行」 だろう。
ハンデが、バネになったからだ。

22日 午後2時開演 「新潟 りゅーとぴあホール」 は満員札止め。
ひとりの音色を聴きに、これだけのオーディエンスが集まったのだ。
僕もこの日のため、2週間前から、彼が弾く 「巨匠の名曲」 を耳に湿らせておいた。
ショパン 「英雄ポロネーズ」 ベートーベン 「テンペスト」 など、なじみある曲。

クラシックをすました顔で聴けるほど、上品な耳を持ち合わせていない。
だが、きれいは目に映るものだが、美しいは心に響くもの。
その心を響かせたのは 「雑念のない魂」 なんだろうね。

沸き起こる、カーテンコールは全3回。
最後のアンコールは、完成度極める ショパン 「革命」。
4回目のコールは、お茶目にも自ら鍵盤のフタを閉じて、会場の笑いと拍手で終了を告げる。
鳴りやまぬ拍手の中、ステージ中央で歩行援護を受けて、正面左の舞台袖まで13歩で姿を消した。

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2020年02月20日

Jazz Talk Vol.101

「 Jazz Talk 」 も 「 100 」 で終わらせることなく、続いて 「 101 」 となる。

今回は 「ラウンジ演奏」 について、私見を語る。
ネガティブなアプローチになるが、日本人は生演奏を前にすると 「通ぶる」 傾向がある。
それは、真剣に聴いているメッセージでもあるので、決して悪いことではないが、やや一面すぎる。

海外においてのジャズは 「リラクゼーション」 の音楽である。
一部のクラブでも、生演奏を聴くスペースとバーが仕切られており、その時の気分で居場所を選べる。
バーにいても、ワンステージ聴きたいと思えば、ミュージックチャージを払い、自由に行き来できる。
スペースに限りはあるけど、一つの間口の中で選択の自由がある。
演奏者もたまり場が欲しいだろうが、専門談議の光景が一般のお客さんにどう映るかはわからないし、その分、客の出入りが頻繁になる保証もない。

「 YouTube 」 で、その場面に近い映像を添付した。
パブ風の店で、ピアニストが名曲 「 sunny 」 をソロ演奏してるが、周囲を囲む客の様子にも注目。
原曲のサビの部分 「 I Love You 」 と合唱しながら 「 You 」 を、恋人の名前に入れ替えたり、カップルで和やかに食事をしたり、カウンターでハグしたり、再会をよろこびあっていたりと自由だ。
生演奏をバックに、ガヤガヤした雰囲気を楽しんでおり、演奏者も空気を楽しんでいる。
これがポピュラーな楽しみ方で、真剣に聴く会場はそれとして、何より音楽の TPO がわかっている。

そこが日本とは違い、音楽を娯楽にしているため、斜にかまえて聴いていない。
だから、楽器やレコード、アンプやスピーカーうんぬん、上手い下手、どうでもいいことは口にしない。
大衆的に楽しめて、演奏者に敬意を示しつつ、自由で都会的な雰囲気がイカすんだ。

日本人だから、変えようないと思うが、僕はこういう 「ラウンジの雰囲気」 も好きだな。

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2020年02月16日

Jazz Talk Vol.100

ジャズの雑文も延べ 「 242 」 本目となった。

そのうち、ノー・タイトルでつづっている 「 Jazz Talk 」 は、今回で 「 100 」 本目。
区切りのいいところで、僕の考える 「 Jazz Bar 」 の在り方を語りたい。

当店はジャズを聴きながら、リラックスして雑談できる 「緩いジャズバー」 をコンセプトにしている。
ジャズの知識よりも、センスを重んじるため、くどくて博識ぶる、暗いウンチクはいらない。
あくまでも、会話の妨げにならないボリュームで 「疲れを癒す空間」 に仕上げている。

ジャズ喫茶は音響、ジャズクラブは生演奏、ジャズバーはBGM、テイストはそれぞれの趣向。
ジャズは好きだが、強いこだわりはないし、自慢げに論ずる、身のほど知らずではない。
「たかがジャズ」 と思っているし、狭苦しい考えで、閉鎖的な空間にはしたくないんだ。

「なぜジャズか」 それが 「されどジャズ」 で、長年聴いてきた名刺代わりで 「大人の音楽」 である。
早い話、ジャズ好きなマスターが看板を灯す 「気軽なショットバー」 と思ってもらえばいい。
こんなに 「敷居の低いジャズバー」 もないだろうし、むしろ、歩むべき方向だと思っている。

ジャズを普及する使命感はないが、社会貢献の観点でいえば、文化は広く浅く次世代へ継承するもの。
それが、興味をつなぐことと考えてるので、雑談を後押しするように、その場面にジャズをのせている。

文章にするとむずかしそうだが、整理すればわかりやすく、考え方は 「シンプル」 なんだ。

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2020年02月09日

Jazz Talk Vol.99

2月は、客足が鈍る。
待つのも仕事とはいえ、そう長いと好きなアルバムを聴き直すことで、気持ちをまぎらわすこと暫し。

ピアノなら、内省的に心休まる 「エバンス系」 片や ハードにアタックする 「マッコイ系」 もいい。
サックスなら、歌心あふれる 「ロリンズ系」 片や ストイックにブローする 「コルトレーン系」 もいい。

一概に 「これしか聴かない」 ではなく、その日の気分に合った一枚というものがある。
思い出にかられる一枚もあれば、時を忘れさせてくれる一枚もある。
ジャズは夜のムードを象徴するので、夜な夜な己を深めていくように、静かな熱をおびていく音楽。

どっぷりとつかると不粋だし、まるで反応しないのも野暮。
静かに聴く分には、感情をおさえて、いかに美しさを奏でられるか。
そんな、リリカルでイマジネーションの高い演奏を好む。

「福居 良」 のアルバム 「 Scenery 」 (76) という曲が好きだ。
弾き崩していないところが聴きやすく、左手のコードの押さえ方に、シンプルな情感がある。
決して、腕の立つピアニストではないが、心惹かれるのは 「表現」 (センス) なんだよな。

甘美丸出しではなく、極めて告白的なタッチ (音の間) が光る。

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2020年01月26日

Tsuyoshi Yamamoto  (P)

現在、新潟県出身で、有名なジャズプレイヤーは、フリューゲルホーン奏者 「 TOKU 」 であろう。
ドラマーは充実しており 「鶴谷智生」 「高橋 徹」 「小松伸之」 など、東京での活躍が思い浮かぶ。

そこで、パイオニア的な存在はと聞かれれば、ジャズピアニスト 「山本 剛」 さんをあげる。
89年 作家 「村上 龍」 がMCを務めた、日曜の人気番組 「 Ryu's Bar  気ままにいい夜 」 のテーマソング 「クレオパトラの夢」 を弾いていた人で、あらかた思い浮かぶのでは。

現在の佐渡市で生まれ、今の東区で過ごし、明訓高校を卒業後、単身で東京へ移住。
今も都内を中心に精力的に活動する、御年70歳。
そのタイプ 「玄人ウケする」 ベテランである。

74年 初リーダーアルバム 「ミッドナイト・シュガー」 から 「モントルージャズフェスティバル」 出演。
途中、フュージョンスタイルも経由し、六本木 「ミスティ」 のレギュラーピアニストでもあった。
洗練されたセンスは、新宿ではなく、銀座、六本木が似合うタイプ。
そんな、山本剛さんのピアノは、優雅な大人の時間を伝えてくれた。

こんな記憶がある。
小学5年生の朝、長い髪を後ろに束ねたおじさんが、家で寝息を立てていた。
父に 「あの人、だれ」 と聞くと、新潟ツアーの合間で、家へ泊りに来ていたのが本人だった。
東京と新潟間は 「特急とき」 で、片道4時間を要すため、頻繁には顔を合わせられなかった。
本人の実家は新潟にあれ、夜の仕事なので、その流れで泊まり、父も弟分のように可愛がってた様子。
他にも、東京から旧知のプレイヤーが新潟入りすると、古町で再会しては、そんなノリで家に来ていた。
朝起きると、隣に知らない顔のおっさんが寝ているんだから、そりゃ、子どもは驚くわな (笑)

当時、山本剛さんのアルバムを聴くと、自分も大人になった気分となるが、聴き終るとそれは錯覚であることを思い知らされた、まさに 「クレオパトラの夢」 もどき。
キャリアからして、新潟市出身、ジャズピアノの第一人者 (パイオニア) は 「山本 剛」 さんである。

PS
本人 「エロル・ガーナー」 の影響を受けたというが、アルバムによっては 「ラムゼイ・ルイス」 ばりのファンキーなプレイも随所に魅せた。
81年 アルバム 「 MA  MEMOIRE 」 より、ゴキゲンなナンバー 「 I'm Fine Thank You  」

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2020年01月19日

Jazz Talk Vol.98

寝覚めのもたつきが、今回の 「新潟ジャズストリート」 の足を阻んだ。

過去、だれかと一緒に会場をめぐったことはなく、行くときはいつも自転車でひとり。
会場にパッと現れて、サッと消えるのは、仕事を控えているため、浅い時間のセットに限られる。

大方の人は、ジャズを娯楽にしており、求道的な人は一握りに過ぎない。
僕は前者だから、むだに入れ込みすぎないし、歯止めなく論じることもない。

力んで聴いていた年齢は過ぎたし、聴く側がリラックスしていれば、雰囲気は演奏者に跳ね返るもの。
ライブにはライブの楽しみ方があり、普通にジャズを聴く分に過不足もない。

個人的には、ウイスキーを口にして、会話をさえぎらないジャズの音色に酔いしれる方が心地よい。
このあたり、ジャズの知識よりも、バーカウンターで 「ジャズのセンス」 を重んじたいところ。

「テクニックをひけらかさず、だれが聴いてもカンタンと思わせるのが、プロとしての華」 Kenny Drew

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2020年01月18日

Jazz Talk Vol.97

俺も、しつこいよな (笑)
四夜連続で、ジャズを書く。

東京で、こんなエピソードを知る。
来日公演のため、世界的に一流のジャズメンが、公演前日に宿泊ホテルのラウンジで食事をしていた。
雰囲気上、生演奏であるが、会話の妨げにならないような、スローテンポの美しい曲を響かせているも、大方の客はカクテルジャズとして、BGM風に聴き流しているだけである。

ハコバン (専属バンド) の仕事は、目立ってはいけないが、聞き惚れる雰囲気を醸しだすのも役目。
しかし、夜が更けるにつれ、客の喧騒に演奏がかき消され、最早その意味すら疑いたくなることもある。
そんなとき、席で食事中のジャズメンが演奏の合間で、手もとのナイフとフォークを皿に八の字に置き、演奏者に向かって軽い拍手をおくっていたという。

その話を聞き、一流と呼ばれる人は余裕があり、その道を究めた人ほど一流の称号を得ると思えた。
僕自身、そのエピソードを聞いたからではないが、ラウンジの演奏などは意識している。
切りがいいときには、一旦手を休めて、演奏者に軽い拍手で敬意をおくるのが礼儀。
ワインがどうだ、マリアージュはああだより、こういうことも大事だ。

往々にホテルでは、いい演奏をしても拍手がない代わりに、悪い演奏をしてもとがめられない。
だれも聴いてない演奏は楽は楽だが、張り合いのない苦しみもあるだろう。
それは、仕事の性質だから仕方ないけど、真の実力は違うところにある。
だから、彼らは息抜きの場として、単独ライブなどで力を発散させる。

ジャズもいろんなジャズがあり、ただ好きなことをやっているだけではない。
一流のジャズメンは、彼らのジレンマや大変さを理解してるから、寛容で寛大な態度をとれる。
下積みの経験が糧となり、他の演奏者、お客さんに対しても、余裕で接することができるんだ。
一流になるというのは、そういうことだろう。

その一流ジャズメンは、だれかって ?
僕の好きなドラマー 「 ジャック・ディジョネット 」 ( Jack DeJohnette ) だよ !

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2020年01月17日

Jazz Talk Vol.96

三夜連続で、ジャズを書く。

こういうのは、思い立ったときに、書いたほうがいい。
それに、ツィッターやインスタが主流の今どき、文章形式のブログを読む人は少ないし、ジャズのような狭い分野であればなおさらだ。

じゃあ、どうして書くのか。
「ジャズが好き」 だから、それぞれの表現がある。
「ジャズはこうあらねば」 の考えはないし、モダンにバップ、フュージョンにコンテンポラリーだろうが、ジャズはジャズで、ただでさえ狭い考え方なのに、これ以上、世界を狭くしてどうするんだってこと。

昔ながらの、4ビートだけを枠にとらえず、あらゆるリズムにも抵抗なく、乗れることが醍醐味。
大局的に聴いて、初めて 「このスタイルが好きだ」 になるわけで 「ジャズ以外の音も知らなければ、ジャズはできない」 名言を残したのは 「愛のコリーダ」 で有名な 「クインシー・ジョーンズ」 だ。

この頃、引っぱり出して聴いているのが、キース・ジャレット・トリオ 「チェンジレス」
その一方、マーカス・ミラー 「ライブ・アンド・モア」 フュージョンでも、イカすものがある。

どちらも全くタイプが異なるが、その時の気分に乗じて、気持ちよく聴いている。
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2020年01月16日

Jazz Talk Vol.95

好きな日本人サックス奏者の筆頭は渡辺貞夫さん。

他にも名前を上げられるが、91年解散、辛島文雄クインテットで有名な 「藤陵雅裕」 もそのひとりだ。
彼はカルテット クインテット ビッグバンド各方面のコンボから、ファーストコールが入る、歌心に満ちたシャープなプレイヤー。

若き頃から、切れ味ある、アグレッシブなブローは、今も僕の耳に残っている。
最近は耳にしてないが、片鱗は失せることないし、そのハツラツさは所属する 「熱帯ジャズ楽団」 の1Stサックスで、スペースを広く有している。

楽団以外に、自己のグループを持っているし、どんなコンボでも参加できる柔軟なプレイヤーでもある。
やはり 「ソロの花形」 といえば、高音域で軽快な 「アルトサックス」 じゃないかな。
時に、ソプラノサックスに持ち替えると 「デイヴ・リーヴマン」 を思い起こす音色に迫力がある。

魅力あるプロって、吹くのではなく、歌っているんだよな。

PS 前回同様、耳は肥えていくから、最初のうちは 「聴きやすい曲」 から入ったほうがいい。

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2020年01月15日

Niigata Jazz Street

今週18日 年2回の 「新潟ジャズストリート」 (ウインター) が開催される。

この時期になると 「どの会場がいいのか」 お客さんに聞かれることもある。
そういわれても、イベントにたずさわってないし、大して聴きにも行ってないので、特定できない。
それに、ジャズはいろんなスタイルがあるため、入り口がありすぎて定めにくい。
それでもいいのなら、初めての 「ライヴのコツ」 を書いてみたい。

日常でジャズを耳にしながら、いざ聴きに行こうとすると、どの会場へ行くか迷うだろう。
その前に、自分なりの 「カルテ」 (問診票) がないと、入り口は迷宮入りのまま。
中華料理店に入って、メニュー名も告げずに 「中華をください」 というようなもの。
好きな楽器は何か、インストかボーカルか、アコースティックかエレクトリックか、人には好みがある。

そこで、ジャズの初心者にお勧めするのが、広い会場での 「ビッグバンド」 系のステージ。
曲のリズムやメロディーに乗れるまで、少し時間は要するも、好きな楽器をピックアップできる。
仮にアルトサックスの音を気に入れば、それこそがその人に 「いちばん近い音」 であろう。
お気に入りの楽器を突破口に、次第に 「スイング」 する感じがわかってきたら、次の段階へ。

徐々に演奏人数を、5人 (クインテット) 4人 (カルテット) 3人 (トリオ) という具合に楽器を絞り、小編成の演奏に耳を向けると 「楽器の特性」 がわかりやすくなる。
最初は、広い会場のほうが聴きやすい分、ハードルは低いかと思える。
広い分、無用な緊張を感じにくいし、厄介な 「音楽狂」 (理論バカ) にからまれることもない。

広い会場の雰囲気に慣れたら、今度はライブハウスのような会場で、至近距離で聴けばいい。
そのとき、好きな楽器や楽曲しかり、プレイヤーと顔なじみになっておくと見識は広がるもの。
初対面は緊張するが、聴衆あっての演奏者なので、偏屈な人物でない限り、友好的に接してくれるし、何よりも 「福袋を買うような気持ち」 で聴きに行けばいいと思う。

個人的な入れ込みはおいて、一般的に 「迷える初心者の道しるべ」 になればと思い書いた。
そもそも、ジャズを聴くのに勉強はいらないし、したらしたで逆に 「的はずれな会話」 となる。
音楽は理論や符号、頭で聴くのではなく、それこそ聴く 「本人の感性」 (カルテ) だからね。

PS 最初、音で楽器を聴き分けるのは難しいので 「ルパン三世」 の音楽動画で試したらどうかな。

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2019年12月29日

SADAO 2019 LIVE

今年 最も観に行きたかった 「渡辺貞夫」 のライブ音源が今月リリースされ、今聴きこんでいる。

本作、8月 「ブルーノート東京」 でのライブ録音。
CDジャケットからして、若手プレイヤーには求めるべくもない、貫禄と風格がただよっている。

ピアノ 「ラッセル・フェランテ」
ベース 「ジョン・パティトゥッチ」
ドラム 「スティーブ・ガッド」 の豪華メンバー。
長年、信頼のおけるメンバーだからこそ、良い音楽が生まれることを実感した。

絶妙なリズムにフィルインを添える、フェランテ。
伸びのいいビートでリードする、ジョン。
ブラシを用いた、軽快なリズムを刻む、ガッド。
極めて、日本的なアルトの美しさが光る、サダオさん。

とりわけよかったのは、神経の行き届いた、ガッドのブラシワーク。
トレードマークである、黒いスティックに本領あるも、こだわらないのが、ファーストコールドラマー。
音楽的レンジの広さは随一である。

渡辺貞夫さんは、日本が世界に誇るサックス奏者 「 Mr. Made In JAPAN 」
僕の鑑賞記でいえば、ステージで演奏をしていないときの立ち振る舞いも、渋くてイカすんだ。
次なる日本人の担い手は 「ナベサダ」 になることではなく、その人にしかないオリジナルを求む。

ジャズを愛するゆえに 「憎まれ口」 を叩いておく。
「 この魅力、ガキにわかってたまるか 」  ( 最低10年、聴いて語りやがれ! )

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2019年12月16日

Melodies

「山下達郎」 好きでもないが、その素晴らしさはわかっている。

名曲 「クリスマス・イブ」 が収録されている、83年のアルバム 「メロディーズ」
37年の年月が過ぎても、まったく色あせることのない名盤中の名盤だ。

全体を通じて、高度な演奏に支えられ、メロディーやリズムがシンプルで、文学的な歌詞が特徴的。
それは懐古的ではなく、仮想世界に引きこまれるような、ファンタスティックな風景が見えてくる。
アルバム前半は夏を歌い、後半は秋から冬の移ろいを歌い、お待ちかね 「クリスマス・イブ」 へ。
移り行く季節の中で、人間の温かさが描かれており、一冊の不思議な絵本のようである。
僕は、あまり歌モノは聴かなかったけど、このアルバムの出来映えは特筆できる。

中でも 「メリーゴーランド」 の歌詞は、今でも口ずさめるほど印象的。
「真夜中の遊園地に君と二人、そっと忍びこんで入った」
「さびついた金網を乗り越え、かけだすといつも月が昇ってきた」 の歌詞。
「亜麻色の月明かりの下で、僕たちは笑いながら愛し合った」
「色あせた水玉のベンチは、滅びゆく時の匂いがしみついていた」 更なる歌詞。

自分の中に残る、少年の心がよみがえり 「幻想空間」 にいるような錯覚をおぼえる。
まるで 「村上春樹」 ばりの、いざないのある 「タツロウ・ワールド」 が広がる。
軽やかにして繊細、こんな美しいアルバムを作れる、彼のチケットが入手しにくいのは納得だ。

一週間後、どこもかしこも 「クリスマス・イブ」 流れる夜に、少し切ない回想を。

 
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2019年12月12日

ROPPONGI PIT-INN

東京在住時、一番好きなライブハウスだったのが、アコースティックジャズの聖地 「新宿ピットイン」
まだ、新宿伊勢丹の裏路地の地下にある頃で、今以上にアングラな雰囲気がただよっていた。

同時に 「六本木ピットイン」 という系列店もあった。

新宿が4ビートなら、六本木は8ビートが主流で、時のフュージョンブームに乗り、ロックやブルースなどジャズに限定しないライブを展開し、多くの若者たちを集客した、エレクトリックジャズの聖地。
77年に開店、04年に閉店したが、70年代 「山下達郎」 「高中正義」 「坂本龍一」 「カシオペア」 と偉大なミュージシャンを生みだした。

僕は 「新宿派」 だったが、それでも 「六本木カラー」 をたまに聴きに出かけていた。
その頃には、列記した名前は出演してなかったが、その後の手練を多く輩出した登竜門。
新宿は硬派な男性客が占めるが、六本木は若い女性客の黄色い声援が飛ぶようなステージ。
新宿とは似ても似つかない、東京タワーを背景にした、都会の雰囲気があってね。

80年代後半、グループによっては、とりあえずメロディーはあるも、ソロ回しばかりという感じで、元なるスタイルはジャズだが、リズムやアレンジは16ビート、似たような曲でテクニックのコンテストのようで、フュージョンが変節してきたような時代。
後に 「イカすバンド天国」 とか、流行としてのバンドブームがおきて 「玉石混交」 時代だった。

当時、気さくに会話できた、ジャズピアノの貴公子と呼ばれた 「益田幹夫」 さん。
ブームに試行錯誤し、早い段階で本来のジャズに、カムバックしたひとりだった。
その頃には、本格的にジャズを聴くようになっていたし、それこそ良質なフュージョンだけが残った。
若い耳に 「フュージョン」 は楽しかったけど、並走した先 「ジャズにおちついた」 んだ。

演奏がうまいことは大切だけど、技術を見せるだけでなく 「情緒を伝えること」 の重要性もあるよね。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/427079730.html ( SHINJUKU PIT-INN  )

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