広辞苑によれば 「忘年会は年内の苦労を忘れるため、年末に催す宴会」 となる。
そんな師走というのに、企業や団体の忘新年会は中止、少人数で慎むことが原則。
開催するも、会場には歓迎札も掲げられず、人目を避けるかのように静かなもの。
近年、コロナ禍でなくても、職場の恒例行事を避けたがる傾向らしい。
ただでさえ、人間関係が希薄になっているのに、話すことによって見えてくる風景すら失われている。
その代わり 「夜が身軽に感じていいや」 という人もいるし、過ごし方は人それぞれ。
重苦しい雰囲気で、秘かに飲んでいる姿は、さながら 「秘密結社」 の一員にでもなった気分だ。
別に悪行ではないし、節度を守ればいいと思うが、どんよりとした空気が漂っている。
治療体制の確立も大事だが、心の不安をくみ取り、今の空気を入れ替えなくてはいけないと思う。
年内の営業も正味10日だが、社会資源としての 「夜会の場」 でありたいね。
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