2020年10月09日

育ちの町

8日 少年期の 「育ちの町」 入船地区に用事があり、自転車で 「下町エリア」 へ向かった。

雨が降りだしそうな空の下、待合わせの用事を短時間で済ませ、迷路のように入り組んだ小道を走る。
昔、このあたりに住んでいた風景は大きく変わり、見えるものは 「遠い過去」 であることを実感した。

途中で、ガキの頃、何かと可愛がってもらった、遠縁のおばさんと出会った。
とはいえ、一方的に見かけただけだが、風の便りによれば、ひとり暮らしになったことは、耳にしていた。
その姿、腰が 「くの字」 に曲がり、辛そうな表情で、自宅の階段を下りるところだった。

思わず自転車を停めて心配するも、ほぼ目の前にいるのに、僕の存在に気づく余裕はない。
今はただ、足下の階段を一段ずつ、慎重に下りることだけに専念しているため、存在どころではない。
20年近く会わなかった間 「もう、こんなに歳をとったんだ」 と、可愛がってもらった頃を思い出す。

一瞬、話しかけようとしたが 「何と声をかけていいか、わからなかった」 のが、正直な気持ちだった。
それに 「俺のことは、おぼえてないだろうな」 と、息を切らす姿をしばらく見つめながら、次の行き先へ自転車を走らせて、夕闇迫る下町を後にした。

時の流れを身に染みながら、僕の老年期もいずれ、だれかから、そんな視線で見守られるのかもね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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