「マイク・マイニエル」 と 「マイケル・ブレッカー」 をリーダーとする、アコースティック 「ステップス」 (スモーキン・イン・ザ・ピット・80) も良かったが、あまりにメンバーがビッグネーム過ぎて、グループのスケジュールがままならない。
そこで、メンバーを再選考し、マイケル・ブレッカーは、サックスとスタイナーホーンを併用し、リズム隊もエレクトリックにシフトしたのは画期的だった。
目玉は 「マイルス・デイビス・グループ」 を脱退した、若干24歳のベース 「ダリル・ジョーンズ」
そして、ロックバンド 「ジャーニー」 のドラマー 「スティーブ・スミス」 が、強烈なビートを叩き出す。
もともと、スティーブはジャズ寄りのドラマーだったらしく 「フィジカル」 は、ドラミングに出ている。
そんな、実験的ともいえる 「強力無比なリズム隊」 をバックに、白熱した様子をとらえた音源。
その魅力、ジャズならではの即興性と、ロックならではの瞬間のキメを融合させた、スーパーグループ。
ゆえに、メンバーが定着しなかったのは、音楽の枠におさまらない、高い力量に理由があったと思える。
フュージョンのベストアルバムに名を列ねないのは、超合金のようなサウンドに賛否が分れたのだろう。
代表曲 「トレインズ」 もいいが、挨拶代わりのオープニングナンバー 「ベイルート」 が好きだな。
ジャズの記事は、趣向的なあまり、読み手は狭まってしまうが、これこそ 「僕の息抜き」 でもあるんだ。
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