2019年10月05日

殺人の追憶

86年 韓国で実際におきた、少女連続殺人事件を題材に制作された映画 「殺人の追憶」 (2004)
異例の捜査網をしいても、犯人を絞りこめず、刑事たちは翻弄され、未解決のまま終わるサスペンス。

最近、DNAの最新鑑定で、33年ぶりに 「実在の犯人」 が特定されたという。
しかも、別件で服役中の受刑者で、すでに時効が成立しているので、その罪では問えないらしい。

映画のキャッチコピー 「おまえは今、どこにいる」
半狂乱の刑事たちは、怪しいと思われる人間を強制的に連行し、罪をでっちあげようとする混沌ぶり。
未解決のまま刑事を退職後、何かに吸い寄せられるように、当時の事件現場に足を止めた主人公は、ひとりの少女と出会う。
そこで唯一、後の 「犯人の顔を見た」 と思える、少女の一言に背筋が凍りついた。

「普通の人だったよ」
まだ、犯人は身近に潜伏しており、何食わぬ顔で普通の生活をしていた。
救いのない事件に愕然とするエンディングに、未解決事件のトラウマが脳裏に浮かぶ。
常識的に思い込んでいる、見た目の普通さは人物を判断する上で、その目さえも曇らせる。

人間の性格の特異さと屈折を描いた映画 「殺人の追憶」 は、印象に残る快作だった。

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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