場所は新潟市音楽文化会館、開演16時、座席は一列目の一番左端。
アタリかハズレかわからない席に 「オレは、ゴキブリじゃねえ」 と、独り言を吐く。
ポップスのライブに出かけるのは、八神純子だけ。
過去3回とも 「日曜公演」 の日程が、鑑賞を可能にしている。
彼女の魅力は、過去のカリスマ性に頼らない、自立した女性の華やかさにある。
歌声とフレージングは、還暦過ぎの御年に違和感がなく、水準以上の歌唱を聴かせてくれる常備薬。
往年のヒット曲で、会場が盛り上がるのもいいが、彼女のステージには大人の香りがあり、それぞれの楽曲にムードや生きざまを感じさせ、長い時間をかけて仕上がった 「カッコイイ女性」 を感じる。
前半は上下白のスーツ、後半は青のワンピース姿で華麗に登場。
アレンジを変化させ、聴き手をあきさせない工夫で、会場を優しく包みこみ、ラストは全員総立ちとなり、手拍子、合いの手、声援と、ヒートアップしていく。
連れの二人も思いっきり 「ハマって」 おり、ボクも精一杯楽しんでるが、妻に 「ホラ、ノッテ、ノッテ」 と肘でプレッシャーをかけられる始末。
男はどこか照れ臭さがあるもの、こういうときの女は切り換えの早さに加えて 「せっかく来たんだから、もっと楽しもう」 と、すぐに沸騰点に到達するパワーは敵わない。
こうして、2時間にもおよぶステージは、少し感傷的な余韻を残し、18時に終演。
体は小さいのに、ステージ上で大きく見えるのが、八神純子の風格 (オーラ) である。
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/460299658.html ( Junko Yagami (Vo) 2 )
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/451218183.html ( Junko Yagami (Vo) )
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