新潟の映画関係者から 「ビル・エヴァンスの生涯」 を記録した映画 「タイム・リメンバード」 が、来月 「シネ・ウインド」 で、上映されることを知らされた。
ジャズピアニストの中で、とりわけ人気の高いエヴァンスを今さら語らぬが、享年51歳、生涯作品から一枚選ぶとしたら 「 Waltz For Debby 」 だな。
もしくはスタジオ録音、最後の傑作とも呼ばれる 「 You Must Believe In Spring 」 かな。
他のアルバム、他のピアノトリオと、そうカンタンに同列におけないほどの、最高傑作だと思っている。
何度聴いても、抒情的なメロディーと味わい深さが、人の心に訴求する。
2枚中、どちらかを聴き終えると細く長く 「40年ジャズを聴き続けてよかった」 と思う瞬間に出会える。
エヴァンスの求道者ではないが、こんなに人の心をつかむアルバムも少なくない。
後に、世界最高峰と感じた 「キース・ジャレット」 に移行したのだが、美しいものは最後まで人の心に収納されて、人生にストーリー性を帯びたとき、取り出したくなるアルバムこそ、心の名盤なんだろうね。
「 Waltz For Debby 」 の 「 My Foolish Heart 」 は、史上最も美しい、オープニングナンバーだと思うし、当店が開店した頃には、こればかりエンドレスに流していたので、心がしみいるんだよね。
世界中を魅了した旋律を奏でた、彼の人柄やヒストリーに興味を抱かないわけがない。
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