2019年04月18日

待ち合わせ

東京で生活しているころ、待ち合わせ場所に、よく書店を利用していた。

早く着いても時間をつぶせるし、相手が遅れても、イラつかずに待てる。
新宿アルタ前、渋谷ハチ公前などでは、待ち合わせるためだけの時間がもったいなかった。

もしも、彼女と待ち合わせるなら、断然に書店がいい。
先に着いて本をながめていれば、時間に気をもまずにすむ。
本を読みかけていると、少し遅れてきた彼女が、隣へ寄り添っている。
切りのいいところで、本から顔を上げると、彼女がサラッと 「遅れて、ごめん」 と微笑む。

その間、彼女が遅れてきた当てつけに、知らん顔して本を読み続けたのではなく、おたがいにひとりの時間の大切さをわかっていて、自分と相手の時間を無理なくコントロールできる感情の置き方が、男の疲れた表情に気づき、ホッとできる時間をあたえてくれる女性だったりする。

それで、サラッと 「今夜、何を食べようか」 と、人ごみではぐれないよう、彼女の手をグィッと引っ張って歩くことが 「大都会の恋愛」 だったりさ。

もちろん 「フィクション」 だが、心がけ次第では 「ドキュメント」 にもなる。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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