2019年03月03日

YUKIGUNI

最近、日本発祥のスタンダードカクテル 「雪国」 (Yukiguni) のオーダーを受ける。

これも、山形県のベテランバーテンダーを題材に映画化された 「YUKIGUNI」 の影響だろう。
レシピはカンタンだが、シンプルなカクテルほど、ごまかしがきかないのでむずかしい。
アレンジもカクテルの個性で、ジャズと同じように原形 (テーマ) はあっても、即興 (アドリブ) 要素に自由度 (オリジナルティー) があり、もちろん正式 (スタンダード) を知ってのこと。

レシピは 「 ウォッカ + コアントロー + ライム 」 シュガースノースタイル。
雪と望郷をイメージ、春の訪れを樹木で表現した、緑 (ミントチェリー) を沈めるがそれぞれのようだ。
ボクも最初はミントチェリーを沈めていたが、オーダーの少ないカクテルなので、今はミントリキュールを少量使い、冬から春への移ろいを、透明な薄い緑の光沢でカバーしている。
在庫上、ジンカクテル 「ギブソン」 に使うためだけの 「パールオニオン」 のようなものか。
また、本格的な生ライムやフルーツを使用しない分、低価格でシェーカーを振らせてもらっている。

余談、カクテル名 「雪国」 といえば、ノーベル文学賞を受賞した 「川端康成」 を思い出すだろう。
ご存知、国境の町 「越後湯沢」 を舞台にした 「トンネルをぬけたら、そこは雪だった」 の名作だ。
いろんな書き出しの中で、高らかに表現されるよりも、もったいぶらず、飛び抜けて 「短いつかみ」 に惹かれるのは、わかりやすさにあると思う。

ジャズのテーマ、カクテルのレシピ同様、人の心を惹くのは、シンプルの中にある奥深さである。

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。