2018年11月29日

街の三羽烏

11月の飲食店の景況感は、忘新年会に備えて客足は一旦引くもの。
予想通りだが、新潟は決まった時期しか、人が出歩かない評判は頑な。

地元新聞社の元論説委員室長が、今年6月に退職した際、自身の長き記者人生で書きおろした記事をまとめた 「論文集」 を当店に寄贈して頂いた。

選りすぐりの記事から、印象に残ったのが、86年に某ビールメーカーの営業マンに密着取材したルポ。
当時、新潟市の飲食店調査によると 「黒字2割 トントン4割 赤字4割」 の収支データー。
バブル景気がはじまった年だから、翌年からの収支は上向いたと思うが、景況感のいい時代であっても決して 「儲かる商売ではない」 ことがわかる。

私事の過去となる。
翌年、東京資本の会社から、新潟の店長として任された規模がワンフロアー300坪のプールバー。
最高売上、月4千万を記録したときもあったが、2年間の短期決戦で閃光のようにブームを巻き起こし、陰りが見えたら即座に撤退する徹底ぶりは、中央主権の経営手法である。
あれから30年経過したから、具体的なことを語れるが、それほど狂乱で夢溢れる時代だったと思う。
最右翼で任されたのは、学歴とは無縁の世間知らず 「22歳」 の若さ以外、何も取り得はなかった。

街の景況感を手っ取り早く知りたければ、夜の繁華街を歩けば一目瞭然だが、そこは多様化した現代。
ひとつの着目点だけでは、景気判断はつかない。
昔から、街を変えたければ 「若者 よそ者 ばか者」 いわゆる 「三羽烏」 を起用せよと言われる。
年長者は、その意気を感じ、絶えず後継者作りをしていくのが、経済を活性化させるバトンに思えるが、3つのキーワードが機能しているかは疑問であってさ。

来県者の意見を、耳にする機会がある。
「米よし 酒 (食) よし 女よし」
しかし 「こんなに活気ない、政令指定都市もめずらしいよ」 とダメだし。
その前に、地元の人が地元で消費しないと、地元の経済はよくなるはずない。
それらの言葉、新潟の鉛色の空が、そのまま街を覆っているような印象さえある。

冒頭の営業マンの仕事は、地域のシェア拡大、既存店を守るべく販売促進策。
最後に、こうつづられていた  「これはもう、戦争なんです」

個人的なたとえになる。
「いつの時代、街の中に教養があるのだから、大人の男よ、外に出て飲もうぜ」

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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