2018年11月11日

日没の街

10日 日没まもなく、妻が電話で母を相手に何やら対応していた。

わが家までお惣菜を届けるため、駅南から歩いてきたが 「日没の街」 に迷いこんでしまったという。
周囲を見渡して、目印になる看板や建物はないかたずねても、気が動転しているようで、要領を得ないやりとりを往復させている。
その会話を耳に、いるだろう場所に目星をつけて、自転車で探しに行くと 「ANAホテル」 前の歩道で電話とお惣菜の袋を持ちながら、オロオロと立ち尽くし、涙ぐむ姿を見つけた。

わかったつもりの道でも、日中と日没では感覚は鈍るし、母といえども後期高齢者。
はせる思いは理解するも、軽度の認知症もあるだろうし、体力の衰えもある迷い道。
だが、足腰はしっかりしてる分、むだに歩き回って転倒でもしないか心配したが、逆に体力のあることを印象づけられ 「先月、入院した母なのか」 と思うほど、気力が体力を作るのは本当のようだ。
自宅でしばらく過ごした後、帰りは明るめのわかりやすい道を選び、新潟駅に通じる道まで見送った。

「憶えている光景」 がある。
幼稚園のころ、公園遊びに夢中となり、日が暮れても帰らない、鉄砲玉のような子どもだった。
そのたび、母は不安と怒りを胸に秘め、公園まで探しに来ては、家に連れ戻すを繰り返していた。

今は逆に、ボクが母を探しに行くんだから、歳月の移ろいは儚いものだ ・・ 
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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