2018年09月19日

情感音楽

ずいぶん前に映画製作、それも 「映画音楽」 に関する本を読んだことがある。

映画の場面に音楽をのせるとき、セオリーがあるという。
場面の弱いシーンでは、音楽的な効果が大事で、逆に場面の強いシーンでは、音楽はじゃまだとか。
映画にもよるが、セリフのないシーンや広大な自然の風景を映しているとき、クライマックスへの展開を誘うようにして、音楽が流れていた気もした。
二人の関係を奏でたセックスシーン、ベッドに甘い香水を振りまいたような音楽も記憶にある。
その場面、青い男女では説得力はないし、成熟した大人の関係の中にこそ、効果がてきめんだ。

小説にも、同じことが言えよう。
文章に音楽はのせられないが、音楽が聞こえてきそうなシーンは、随所にちりばめられている。
この物語の背景には、どんな場面でどんな音楽をのせたいかを、感じさせてこそ作者のセンス。
例えば、ひとりの人間がどんな歴史を背負ってきたのか、外見からではわからないように、その人から自然と湧き出るような情感的な音楽、または情景を思い浮かばせて、聞こえさせてこその文才ありき。

ウイスキーを片手に、ジャズ (音楽) を聴きたいと思うのも、感覚的な情景 「情感音楽」 である。

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