2018年04月05日

桜と伯母

3日 新潟市の 「ソメイヨシノ」 が開花宣言され、春爛漫と言いたいが、この寒暖差である。

朝霞の市営団地で、ひとり暮らしの伯母が86歳の誕生日を迎えたので、電話でおめでとうと伝えた。

体調を維持するのが大変だというが、頭脳明晰で、会話にも違和感なく、記憶力も高い。
昔の出来事もよく覚えており、子どもの頃のボクをよく語ってくれて、そのときだけは声のトーンが弾む。

新潟は母親の 「里帰り出産」 だったので、幼い頃から、東京と新潟を往き来していた。
住まいは新潟だが、東京への追想があるため、まとまった休みには、ひとりで遊びに行かせてもらった。

普通の子なら、遊園地や動物園、当時なら、東京タワーや後楽園球場など、東京の聖地に行きたがるはずが、ボクは自ら希望して、先に世話になった人に挨拶を済ませてから、自分の娯楽を求めたらしく、かたくなではないにしろ、出会いをおろそかにしないことにより、価値観は形作られたと思う。

青春貧乏な性格だったのか、味方には味方で尽くすところがあり、損得勘定だけで行動する人間とは、とことん馬が合わなかった。
こうして、少年時代の話を聞かされると、自分のルーツがわかってくる気がした。

伯母の団地の窓から、庭先を眺めると、古い時計台と樹齢の高い桜の木が立っている。
「 (誕生日を祝うかのように) 目の前の桜は満開になったの」 と聞くと 「今年は咲くのが早くて、今は葉桜になり、あと何回見れるかな」 と、心細くつぶやく。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/269167905.html (朝霞の伯母)
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/454090680.html (凛とした伯母)

「急がず、その自然にまかすべし」
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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