路肩の雪が溶けだすと、濡れたままの手袋やマフラーなど、雪の日のおとしものを見つけるようになる。
見舞い先の病室の窓から見えた、海と空の境界線に夕日が沈む、寒々しいコントラストが美しかった。
寒さは続くが、空模様と手元の時刻を合わせておかないと、日の入りの長さに行動が間延びしそうだ。
精神的に支えあう、人間関係も多くなった。
入院中は不安を抱えてしまうため、だれかと一緒にいたくなるのは、おたがいの親和欲求。
ボクは生まれてこの方、入院するほどの病気やケガもなく、健康に過ごせているから、こう思ってしまう。
「オレが入院したら、見舞いに来てくれる人はいるのかな」 と。
孤独は覚悟の上、かけつけてくれる顔が思い浮かぶなら、ここまでの人間関係は良好であろう。
【Bar & Humanの最新記事】