2017年03月07日

心ある命日

あれから、丸一年になったのか‥

去年 「3月7日」 は、常連客の 「N塚さん」 (享年56歳) の死を知った日である。
そのときの心境は重文しないが、事実を知った日が 「心の命日」 となる。

その意味で、高台の棚に遺された キープボトル 「バランタイン21年」 は、命日に一杯だけ 「献杯」 させて頂くことにしているが、このボトルが空になるころには、ボクは還暦になっているだろう。

人は仏になって、初めて親友になれるとも言われる。
亡くなった人は、何も語らないし、変わりようもないからね。
そのままの印象で幕を閉じるから、儚くも鮮やかであってさ。
何もしてあげられないけど、思い出すことが供養になるんだ。

彼は紳士ゆえ、神経質で難しいタイプだった。
つきあった人は少し大変だったかも知れないし、モノの見方という点では、神経質も大切だとは思うが、少なくともボクの前では、話に聞くような一面を見せることなく、いい人でいてくれた気がする。
その印象で終わったから思いも格別であり、別れを肯定的にとらえないと人生のフォームを崩すから、強くならなきゃと思う。

この強さは、最愛の夫と死別しても、ひたすら前を向いて歩む、同い年の女性客から多くを学んだ。
ドキュメンタリーを経験した人は、別れに強くなるけど、その分、出会いにも強くなれると思える。
たとえ弱くても、気丈にさえ生きていれば、自然と 「その傷を癒してくれる人たちに囲まれる」 もので、人つきあいは、そこからはじまるんだ。

そんな今日、7日の時刻は午後3時すぎ。
窓の外では、しんしんと雪が降り続いている。
この分では、今夜の客入りは知れている。

またひとつ 「献杯をする理由」 ができたということか。
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/434726637.html
posted by GIG at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日はどうもお世話になりました。
実は昨日同級生の葬儀に参列してきたのですが、まだ早い死を思いながら頭を巡っていたのがケルンコンサートでした。

この前おじゃましたとき、「この曲は冬のイメージなんですよ」という話をしたと思います。ちょうど、昨日こちらでは結構な雪降りで、幻想空間の中で昔のことが思い出される、そんな感じの中でケルンコンサートが巡っていました。

ところで、このケルンコンサート、何年か前にもそうだったんですが、聴く機会を一度持つと何故か続けざまにどこかできくことになるんですよね。ホント不思議な曲です。半月ほど前にフェイスブックで友達がこの曲を取り上げて、NHKのラジオで掛かって、マスターのところで掛かって・・・ って感じで連チャンモード中です(笑)
Posted by とめ at 2017年03月09日 10:49
とめさんへ

文脈から察すると 「アート・ペッパー」 が好きで、名字の最後が 「ば」の男性客ですよね ?

そうであれば、こちらこそ、ありがとうございました。
また、素敵な女性とご一緒で、隅に置けないおやじですね (笑)

ボクは、キース・ジャレット 「ケルンコンサート」 は 「世界で一番美しいピアノソロアルバム」 だと思っており、完成度を色彩でたとえるなら、純白で時として透明感。
「これは本当に即興なのか‥」 と思わせられるほどのインスピレーションで、思わず聴き終わった後 「神から洗礼を受けた」 気持ちになります。

おたがい、それだけ 「しみいる年齢」 になったことですかね。
これから、晩年の心に響きそうな名盤です。

また、新潟へ出張の際には、お立ち寄りください。
なお、ピアニストの山中千尋さんにも、宜しくお伝え下さい ?
Posted by GIG at 2017年03月10日 00:00
いっつもデカい体を小さくしてるつもりなんですが(苦笑)
つぎ行った時も優しくしてくださいね(笑)

※山中千尋さんは一緒に写真に写っていただいただけです(苦笑)

 
Posted by とめ at 2017年03月10日 13:47
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