2017年02月08日

夜の隠れ家

新潟市の中心部に人口が集中するほど、広いように思えるが、意外に人間関係は狭まるものだ。

夕方の県内ニュースが、一日のはじまりになることもある。
新潟の民放4局中、決まったチャンネルはないが、商い上 「ひいき」 にしている局はある。

たまに、顔見知りにカメラが向き、取材に答えている姿を見かける。
知る顔の中には 「お店を通じて」 もあるが、新潟市が地元であるのも占める。
年齢や立場によるところも大きく、県政や市政、民間企業や街角の声など、わりと50代以上にマイクが寄せられることが、多くなったからだろう。

その中には、現在と過去につながる顔ぶれもあり、気心知れているから 「調子こきやがって」 とか、チャーミングな気持ちで眺めている。
もちろん、年齢の近さや親近感が免罪符とはなるが、本人を冷やかすと、はにかんだ表情が初々しく 「これが素顔なんだな」 と思わせられたりね。

バーは、人の素顔が、垣間見える場所かもしれない。
チームを率いるリーダーほど、夜はそれぞれの群れから離れて、異なる空間に身を置きたいもの。
仕事は真剣に協力して、私生活は解放しておかないと、公私の充実感は得られないんじゃないか。
そうじゃないと、人のボキャブラリーは広がらないし、顔も過ぎると次第に息苦しくなるだろう。

バーは、やや年齢層が高く、肩書にあぐらをかかない 「個性派人間」 が多い。
なぜなら、思いの外、会社は自分たちの常識で凝り固まってしまい、極めて狭い世界だけで成り立ち、会社は部分なのに、社会全体を見ている錯覚に陥るから、会社人間が生まれるんだ。
街場を知らないことは、それほど世事にうとくなることじゃないだろうか。

そういうときのための 「夜の隠れ家」 だ。
少しネクタイを緩めて、ウイスキーの氷をゆっくりと溶かしながら、ほがらかにたたずむ姿は絵になる。
「サラリーマン」 と 「ビジネスマン」 の明確な違いはわからないが、後者は 「自分だけの隠れ家」 を持っているのは、コレ‥  本当だよ。

カウンター一枚をへだてて、いろんな人の素顔を見れるのは、守秘がともなう職業冥利である。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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