その枠で、昭和の 「花の中三トリオ」 で有名だった 「桜田淳子」 が、近く歌手として復帰するとかで、クローズアップされていた。
彼女の芸能界引退は、闇に包まれたままだった。
92年 34歳のときに、宗教団体の信者であることが公表され、教祖が選んだ見ず知らずの教団男性と合同結婚式の形で、生涯を誓い合わせられ、そのすべてを受け容れてしまった。
そのため、世間からは教団に洗脳された、策略結婚などと騒ぎ立てられた末、芸能界から姿を消した。
あのとき 「桜田淳子は、自分に正直な人だな」 と思った。
彼女は幸せを求めていたとき、たまたま宗教に出会い、純粋だったからこそ、ハマった気がする。
だけど、それは弱さだけでなく、裏を返せば意志の強さも持ち合わせ、ともに家庭を守っていき、その先夫が寝たきりになったとしても、最期まで面倒を看るような 「献身さ」 を感じた。
彼女も 「58歳」 となり、その当時を客観的に振りかえられるとは思うけど、アイドル的な地位よりも、愛を選んだ 「桜田淳子」 のいさぎよい去り際のほうが、印象に残っている。
どう思われて、何を言われようが 「自分は幸せになりたい」 女性のモノサシをもっているんだよね。
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