2017年01月29日

曲がり角

大手飲食チェーン店の深夜帯の営業時間が、検討段階に入っていると聞く。

近年の人手不足に加え、生産性の薄さもあいなり、顧客のニーズも減少しているらしい。

記憶では、日本の生活環境が大きく様変わりしたのには、2つの分岐点があったと思う。
まず、24時間営業の 「コンビニ」 「ファミレス」 など、街のいたるところに開店した、85年前後。
それから 「ケータイ」 「パソコン」 の所有が、あたりまえになった、00年前後。

これら、街を明るくして、一人暮らしを安全にしたヒットアイテムで、都会の夜の寂しさの溝を埋めた。
そのおかげで、一人でも生きていける環境が整い、それまで負担の大きさに影を落としていた、離婚や転職に明るさを照らし、特権をもたらしたと思える。

東京で独身生活をしていたころ、深夜の帰宅はザラながら、困ったのが食事面。
毎日、コンビニ弁当では栄養が偏るし、ファミレス系列ではいい加減に飽きる。
まず、台所で料理を作る時間を節約していたから、すべて外食か買い出し弁当。

店のメニューにも迷うことなく、ボクが席に座ると同時に、料理人は厨房の冷蔵庫を開けて、材料を取り出していたから、いつの間にか暗黙の流れに添うようにして、常連臭が漂っていたのであろう。
きっと、そこの店では 「深夜のエビフライ男」 と呼ばれていたに違いない。

それに、手作り感の飲食店ほど、早く閉まるから、結局、深夜の頼れる看板は 「ファミレス」 「牛丼」 系列が多くなり、独身のころは重宝した。
このあたり、ドラマの刑事がホシを張り込みながら 「あんぱん」 をほおばり 「牛乳」 で流し込む感覚だったから、あの頃の食生活なんて、まあ悲惨なもんだった。

だから、ドラマの容疑者が 「かつ丼」 で自供をするように、あのころ、女性に手料理をふるまわれたら「今晩、俺を好きにしてくれ」 と思っただろうね (笑)
一人暮らしの男には、かなりの確率で 「やすらぎはコレだ」 という気分にさせられる。

今は、24時間外食できるし、パソコンもできれば、人ともつながれるので、一人の時間は退屈しない。
だけど、充足感がないのは、一人暮らしの環境が整っているからこそ、逆に他者を必要としなくなり、 生活リズムを乱されたくない思いが、上回っているんだろうね。

若いころ、ワンルームで、半同棲生活をしていた人も多かろう。
その時代、セキュリティは玄関カギぐらいしかなかったから、男は女に何かあるといけないので、入口に近いほうに寝ていたと思う。
食費を渡して、飯を作ってもらう代わりに、ボディガードをするような、使命感はあったよ。

今では、男女の 「個」 が、それぞれ確立しているから、一人暮らしに深刻さはない。

その意味で 「85年」 と 「00年」 は、時代の大きな 「曲がり角」 だったとも言えよう。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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