昔から、この日を境に、質屋 (リサイクルショップ) などの買い取り専門店が忙しくなると聞く。
理由は説明するまでもないだろう。
資本主義において、多くのモノを手にした (できる) 現代では、プレゼントに不感症になっている。
プレゼントで気持ちを満たせても、不感症も進行するから、モノだけでは、人の気持ちは支配できない。
それに、高価なプレゼントが愛情の深さと思うのは錯覚で、むしろ相手に精神的な負担をあたえるから、その重さに破局をもたらすこともあるだろう。
このあたり、モノより記憶で、そんなに形は重要ではない気もする。
それなら、コンビニカフェのプラスチックカップを飲みながら、夜の寒い街角を一緒に腕を組んで歩くのも素敵だと思うし、寝る寝ないではなくて、体の一部に触れ合えることが、おたがい心地よかったりする。
まあ、肌と肌が触れ合う関係になって、初めてわかることもあるだろうが、精神的な距離が大切だから、モノより二人だけにしかわからない 「特別な記憶」 ということになろう。
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