残念ながら、新潟では公開されないので、何かの形で、後の楽しみにしておこう。
初めて、マイルスを聴いたのは、高校2年のころ。
アルバムは 「フォア・アンド・モア」 (1964)
そのときは、マイルスより、ドラムの 「トニー・ウイリアムス」 に惹かれたので、ニュアンスは異なる。
5年間の空白期間後、81年に復活したが、そこに、60年代、70年代のマイルスはいなかった。
一時の痛烈で戦闘的な演奏は鳴りをひそめ、打つ手が変わったアルバムが 「ウィ・ウォント・マイルス」 (1981) 新宿西口広場で行われた、あの有名な復活ライヴである。
われわれ世代、同時期に 「2つのマイルス」 を聴き比べることになったが、ハッキリさせておきたい。
アコーステックなマイルスも、エレクトリックなマイルスも 「帝王」 であることに変わらない。
そして、求めたものは常に自由であり、未完であることが、帝王と呼ばれたゆえんだったと思える。
復活から、10年後‥ 1991年 65歳の若さで亡くなるまで、二度ほど来日したはず。
ボクは、どちらも見に行けなかったけど、今になれば、歴史に立ち会えなかったことが、逆にマイルスが神格化されて、永遠に同じところに止まらない 「ワン・アンド・オンリー」 になっているわけだ。
優等生は アルバム 「カインド・オブ・ブルー」 から 「ブルー・イン・グリーン」 を聴け。
不良 (ワル) なら アルバム 「フォア・アンド・モア」 から 「ウォーキン」 を聴け。
マイルスなら、きっとこう言うはずだ‥ 「あとは、自分で判断しろ」 ってね !
【Jazz & Musicの最新記事】
- Chick Corea (P) 3
- Chick Corea (P) 2
- Johnny Griffin (TS)
- Spanish Key
- Birth Of The Cool
- Jazz Talk Vol.108
- Jazz Talk Vol.107
- Jazz Talk Vol.106
- Jazz Talk Vol.105
- Jazz Talk Vol.104
- Steps Ahead
- Eric Miyashiro (TP)
- Junko Yagami (Vo) 4
- Jazz Talk Vol.103
- Ron Carter (B)
- Jazz Talk Vol.102
- Nobuyuki Tsujii (P)
- Jazz Talk Vol.101
- Jazz Talk Vol.100
- Jazz Talk Vol.99
そこにバラードを集めた 「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」 を加えた3枚で充分ですよ。
この3枚を聴けば、どういうジャズに興味が広がるか、自己分析できるかも。