2016年09月26日

一期一会

日曜の夜、かねてから懇親にさせていただいている、御歳六十代のご夫婦のご自宅に妻と招かれた。

いや、こちらからお伺いしたと言った方がしっくりするが、人の家を夫婦で訪れるのは何年ぶりかな。
やや緊張したのは、先方は経営者であり自由人で、文化的な教養と経験が豊富な年長者である。
そして、粋と野暮の違いを知り、何よりもその生き方に艶があること。

ベテランの古町芸妓に 「夜の古町、イイ男はだれ」 そんな質問をしたら、名前が挙がるんじゃないか。
その男前をささえているのが奥さまで、こんなに 「おたがいを信頼している夫婦」 は他に知らない。
自身の出会いは同好の士ではなく、お店がもたらした数年来のご縁であり、貴重なお時間を頂戴した。

茶席に通されたのは、午後6時。

人生初となる茶道の 「もてなしの心」 に、もう一方の正座ご夫婦の所作を見よう見まねで追いかけ、人の心を厳粛にさせる思いに身が締まるも、気後れをして赤っ恥もかいた。

その後、隣の和室に招かれ、慣れない緊張を水の音で洗い流し、心のこめられた 「もてなし料理」 で長幼の序をなごませてもらい、作法のありようを感じて、気がつけば深夜0時に近かった。

帰りのタクシーでは、人の心の温かさを感じたのか、静かな寝息を立てていたらしい。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック