22日 秋分の日 お彼岸である。
わが家に墓も仏壇もないが、春と秋のお彼岸は、遺影に切り花と和菓子を添え、亡き人を偲んでいる。
それ以上の形式や心得はないが、心の中では生きているので、本気で手を合わせるのは自然なこと。
早いもので、常連客だった 「よっちゃん」 が亡くなってから、24日で 「丸5年」 となる。
彼は気の小さな優しい不良で、破滅型の憎めない男だった。
そりゃ、あいつは、女にはモテたさ‥
気前が良くて、色気があり、性格がわかりやすかったからね。
「便りがないのは、元気な証拠」 と言い聞かせながら、彼が生きていれば、同い年の51歳。
きっと今でも、日曜の夜に一緒に飲める仲間のひとりだったと思う。
命日には、キンキンに冷やした 「ズブロッカ」 をショットグラスに注いで、キュッとあおるだろう。
そんな、透明なビンに入っている、まっすぐな草の茎は、もう何十本つきたしたであろうか。
それを見るたびに、時が過ぎたことを感じつつ、例年の 「鎮魂の儀式」 となる。
2016年09月23日
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