東京でひとり暮らしをしていた頃、好奇心が旺盛だから、街の心地よさに定住をせず、遊牧民がテントで暮らすような環境でも、あまり苦にはしてなかった。
それでも、住んだ先々で一軒、なじみの中華料理屋を探すことにしていた。
休日、ビール大瓶一本に餃子一皿を注文してから、腸詰か焼豚も追加し、炒飯で〆れる街の台所。
少しこだわりがあったのが、おつまみの焼豚 (チャーシュー) だった。
飲食店で口にする、あるいわ、スーパーなどの焼豚は、ほとんど 「ハム」 っぽいんだ。
それだったら、タレで煮込んだ 「煮豚」 でいいが、お肉屋以外、本格的な焼豚にはめぐりあわない。
いや、最近はお肉屋でも、見かけない気もするが。
先日、本町のスーパーで、トレイに煮玉子とパック詰めにされた、焼豚のカットを見つけた。
やや割高だが、これなら 「カニカマ」 のような類似品ではないだろうと、すぐにカゴへ入れた。
その食感、本場の炒飯の中に、サイコロカット状に混じっている、焼豚に近く 「こんな感じだったな」 と辛子と醤油を添えて、秋の夜長を楽しんだ。
あー、何だか、今度は 「豚足」 を酢味噌につけて、食べたくなってきた。
食欲の秋、今年もわが体重 「80キロ」 のボーダーラインを下回ることはなさそうだ。
2016年09月22日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック