2016年09月16日

Kenny Drew (P)

春先は 「オスカー・ピーターソン」 秋口には 「ケニー・ドリュー」 を聴き流したくなる。

ご存知の通り、ピアノの名手だけど、スタイルは異なる。
ピーターソンの魅力は、テクニックと歯切れの良さが特徴的で、粒立ちのいい躍動感があるので、春のようなイメージがある。

ケニーは 「パド・パウエル」 の流れを汲んでいると言われながら、あまり派手さを感じさせない。
パウエルは気軽に聴けるタイプでなく、アクの強い早い旋律で、共演者泣かせのような気もする。
それなのに、ケニーはスタンダードを親しみやすく弾き流し、さりげなく奏でる余裕があるんだ。
このあたり 「ハンク・ジョーンズ」 のスタイルにも似ている。

プロである以上、技巧に優れているのは当然だが、そこを強みにアピールをすると、頭打ちになることを嗅ぎ取っていた気がする。
そのため、BGMでも楽に聴けるし、耳を凝らしても聴き応えがあり、気分次第でチャンネルを選べる  スマートなフィーリングがおしゃれだよね。

若い耳には、聴き応えに物足りなさを覚えるだろうが、そこそこジャズを聴く耳に年数が加わってくると、音の間に心地よさを感じ出し、思わず指を鳴らしたくなるだろう。

91年 「原宿キーストンコーナー」 で行われた 「ニールス・ペデルセン」 「アルヴィン・クイーン」 とのクラブ公演での映像はおさめられている。
そこには、ピーターソンとも共演していた、ペデルセンの存在感が大きい。
ピッチの安定さは一番、時々のセットリストにもよるが、強靭なバッキングには驚かせられた。

ペデルセンは、あるインタビューで答えていた。
「私を引き上げてくれた恩人は、ピーターソン。 ジャズを教えてくれたのが、ケニュー・ドリューだ」
だから、この二人の巨匠には、最後まで誠実に歩み寄って、音楽人生を捧げていたよね。
やっぱり、名ピアニストには、名パートナーがいるんだ。

そろそろ、ケニーがサラリと奏でる、アーバンスタイルな 「枯葉」 を流そうかな。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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