2016年07月21日

理想郷

ある日、お客さんに 「酔っぱらいのあしらいも大変だろ」 と言われ 「これも仕事ですから」 で笑う。

数年前、駅前の居酒屋で飲んでいたら、泥酔客を上手にあしらっていた店主の姿に親しみを込めて 「手慣れたもんだね」 と対応をねぎらうと 「もう、慣れるしかないんです」 とおどけて見せる。

話の続きでは、その泥酔客は同業者らしく、残念なことに同業者ほど自意識過剰になりやすく、中には 「俺を知らないの」 という横柄な態度で、いさかいになりやすいんだとか。
まあ、そんな小さなことで、地域の笑いモンにはなりたくないわな。

お客様商売、大なり小なりストレスはあるだろう。
また、それが成長となるから、ストレスから逃げてばかりはいられないが、中には 「言いがかり」 や 「いちゃもん」 レベルもある。

何が大変かといえば、どんなときでも、人間らしい対応をせざる得ないこと。
生々しくも、酒乱であれば救いようないし、それが老醜であれば、哀れみの感情さえわいてくる。
そんなとき、人間性が豊かなお客さんに接すると、少しささくれた気持ちが癒されるときもある。

店と客は、常識と教養で成り立っているから、物事に悲観することなかれ。
店は、相応な人格が多くなることで 「理想郷」 になっていくんだからね。

人は人の醜態を見て学び、人は人の優しさに癒されると思える。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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