2016年05月17日

千円の価値

「ケチ」 と 「セコい」 は、同義語なのかな。

舛添東京都知事が、政治資金の私的支出をめぐり、目下 「槍玉」 にあげられている。

個人的に能力の高い人と思うし、リーダーは有事の判断を間違わないことが責務だと思うから、週末の別荘うんぬん大目に見ても、ここまで公私の資金区別をつけてなければ、もはや言い訳できない。

内部リークされたと思えるが、欲深いと面の皮が厚くなるばかりか、鈍感を通り越すもので、人の志しは環境で変わることを知らしめた。

だから、人を選ぶのは難しく 「選ばれし者の恍惚と不安、二つ我にあり」 (太宰治) ともいうよね。

25歳のころ、43歳の上司とめぐりあった。
ある日、酒場で上司に 「仕事をする上で、人を見抜く基準は、何かありますか」 と質問した。

すると 「人から千円を借りて、その千円をしっかりと返す男は信用できる」 と答えた。
さらに 「千円すら返さない男に、大金を預けたら、そいつは裏で何するかわからん」 と続いた。

衝撃的だったのは、人は 「身近な部分」 だけを見ていること。
仕事のスキル、マナー、アピールなど、形式的な部分ではなく、本質的な 「信用の部分」 だった。

その後、サラリーマン人生では、教訓的な出来事も起きたが、多くは本質に欠陥があったと言えた。
つまり、品行は直せても、品性は直らないから、小さなことができない男に、何も期待するなということ。

特別なことがない限り、普通はお金の貸し借りはしないからわからないけど、それがお金じゃなくても、品性で判断すれば見抜けないこともなく、自分なりに人を見る目の基準は定まるものだ。

最初に話を戻せば 「能力と信用は違う」 と思うし、信用を失えば早かれ遅かれ、失脚するであろう。

「せこい」 (ケチ) は、今年の流行語大賞にノミネートされるんじゃないか。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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