2016年04月15日

Jazz Talk Vol.72

「Jazz Talk Vol.71」 で紹介した、上原ひろみの最新作 「SPARK」 が、全米ビルボード誌のジャズアルバム部門で、日本人初となる第一位を獲得した。

過去 「グラミー賞」 にも輝き、そのすごさをあらためるまでもないが、これで 「プラチナチケット」 に なること間違いあるまいし、新潟公演があるとしたら、席がとれないかもな。

そんな彼女の武器となるピアノは、ホール用 「グランドピアノ」 と主に家庭用 「アップライトピアノ」 に大別される。

どちらもピアノの外観しか見たことがないと思うが、前面パネルを開くと音源を作る構造があらわとなり、芸術性に優れている楽器であることがわかる。

さながら、楽器の女王が 「バイオリン」 なら、王様は 「ピアノ」 であると称されるほどだ。

2016年 「本屋大賞」 第一位に選ばれたのが、49歳の女流作家が描いたタイトル 「羊と鋼の森」 という文芸作品で、若い調律師が失敗を重ねながら、夢に向かって生きるストーリーらしい。

創作の舞台は、ピアノの構造を 「森」 にたとえて、描いてあるという。
タイトルの 「羊」 は、鍵盤と連動するハンマーの素材となる、羊の毛を圧縮したフェルトで 「鋼」 とは弦であろうか、それともフレームなのか。

ボクが思うには、木の芸術品と名高いピアノでも、材木以外に羊や鹿のなめし革、鉄骨や金属に真鍮、象牙や黒檀、塗装に至るまで、いろんな素材 (登場人物) の組み合わせだから、ピアノの構造とは、大きな 「森」 であり、ひとつの小宇宙 (世界) なんだ。

それにしても、ピアノのメカニズムを題材に、いい着眼点で引き上げた感性豊かな作家であろう。

そんな 「森」 (ピアノ) を自由自在に操る、上原ひろみの今は日本が生んだ才能だけにとどまらず、世界の才能として、さらにジャズの未来を感じさせる、いやはや何とも頼もしい 「大和撫子」 である。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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