85年 フュージョンブームに陰りが見えはじめ、ジャズは次第に 「4ビート」 へ回帰した。
渡辺貞夫さんも転換期の頃で、CMのヒット曲やイメージソングは控えるようになり、自身の原点である 「チャーリーパーカー」 をセットリストに取り入れる、アプローチが多くなった。
本作を契機に、ナベサダフュージョンから、自然と離れていくか、あるいは4ビートに引き込まれていくか二つに割れたライヴアルバムである。
まあ、どちらも渡辺貞夫さんなんだけど、ボクは4ビートのブローの方が好きだ。
ジャズの間口を拡大した、フュージョンブームも終演し、その節は戻るべきして戻った印象であった。
数あるアルバムの中でも、本来のスタイルに酔える一枚が 「パーカーズムード」 (85)
そして、関連するアルバム 「ア・ナイト・ウィズ・ストリングス」 (92) につながる。
御年82歳ながら、今もバリバリの現役だし、愛される人柄も健在だという。
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