2016年02月04日

清原和博

清原和博は甘ったれである。

3日 元巨人軍の清原和博が覚醒剤所持の容疑で逮捕された。

彼は引退まもないころ、自身の半生を赤裸々につづった 自伝 「男道」 を出版した。
中でも、巨人に対する屈辱感は、計り知れないものがあった。

さかのぼれば、ドラフト会議で手のひらを返されたことが怨念となったその後、西武の黄金時代で実績を残すと、因縁のある巨人が頭を下げて、FA入団オファーをかけてきた。

清原は迷った末、過去の経緯を水に流して、巨人の新戦力に加わったもののケガの影響もあり、思ったほどの結果を出せないジレンマに悩まされたあげく、優勝できない責任を球団幹部から告げられた。

たがいの言い分は納得のいくものではなく、最終的には埋め難いしこりを残すハメとなったが、結果は戦力外通告であったにせよ、感謝をされた別れでなかったことに、プライドは傷ついたという。

巨人は王者としてのブランド力があり、交渉力と資金面に長けているが、成績不振で退団する選手にはねぎらいの言葉ひとつなく、事務的に放り出す印象が強かった。

それまで、巨人に礼を尽くし、感謝の意を述べて立ち去ろうとしている選手の背中にまで、無視と批判を浴びせるような組織イメージがある。 (アンチ巨人の理由は、そこにもあるんだけどね)

文中 「オレのプロ野球人生は恨みではじまり、恨みで終わるのか」 と記されてたが、後にオリックスの仰木監督に 「おまえの花道はワシが作る」 と口説かれたのは、男の美談として語られている。

仰木監督は、男気あふれる人物だった。
清原の実力は折り紙付きだが、繊細で人を恋しがる一面があることを、仰木監督は見抜いていた。

ボク自身、長年会社勤めをしていたから、彼の視点に立って感じられ、その人生に共感さえしていた。
だが、移籍で夢と希望を取り戻したのに、監督の遺志を裏切る行為をしたのだから、ボクの中の清原は色あせてしまった。

斜に構えて 「悲劇のヒーロー」 「球界の番長」 を気取っていた節もある。
だれもがうらやむ経歴を残しながら、過去の栄光を清算できず、元来の気の弱さを威圧的な態度をして見せることで覆い隠していた。

18歳で、西武にドラフト一位指名されたとき、膨大な契約金と今後の道筋も大きく広がった。
そのとき、小さな電気店を営む父親から 「お金を稼ぐことがどれほど大変か忘れるなよ」 という言葉を胸に刻まされたという。

肉親と恩師、盟友の愛情を受けながら、覚醒剤で恩を仇で返すことは 自伝 「男道」 に反することだ。
ボクに言わせれば 「ファンや野球少年たちの期待を裏切った」 なんてのは、大人の詭弁である。

愛情とは、勘違いして浮かれてるとき、精神的に苦しいとき、一番近くで自分を支えてくれた人たちへの恩返しでしかないんだ。

年齢が近い分、共感できる部分があっただけに、ガッカリしたのはそのためである。

だから、清原和博は甘ったれなのである。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Sports Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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