2015年12月27日

Charles Mingus (B)

来年の干支にあやかり、往年のジャズファンであれば、チャールズ・ミンガスの名盤 「直立猿人」 (1956年) を引っぱりだして、聴きたくなる人もいるのでは。

しかし、誤解を恐れずに言えば、これからジャズを聴こうとしている人は、このアルバムに手を出すな。
不適切な言葉で、おせっかいを焼くが 「トーシローが聴けるモンじゃない」
ただし、それは最大のほめ言葉でもあるが。

甘さや優しさを排除した骨格ジャズに、ストーリー性が描かれたアルバムである。
どう解釈するかは自由だが、誉れ高きメッセージを受け止めるには、難易度が高すぎるだろう。
人種差別や政治批判などの情念にあふれているが、ボクは音楽としては動かされなかったなあ。

イタズラに 「これがジャズ」 と道しるべにされたら、そのあとの展開を見失うだろうし 「これもジャズ」 として 「これ」 の後に 「が」 をつけるか 「も」 をつけるか、あるいは 「は」 でも 「ジャズ」 のもつ雰囲気は、ずいぶん変わると思う。

メンバーは充実しているもの、リーダーであるミンガスの強い統制力に仕方なく屈している気がしなくもないが、彼らの心情風景は伝わってくるアルバムだ。

ジャズのスポコン盤ならぬ、入門編にしてはならない名盤 「直立猿人」 である。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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