SF映画の大ヒット作 「スターウォーズ」 シリーズの新作が、10年ぶりに全国で封切られた。
(個人的には、一作も見たことはないので、語れない)
初上映の1977年ころ、今ほど娯楽がないから、日曜の映画館には長い行列ができていた。
小遣いを映画に費やしている同級生も多く、映像を早送り巻き戻しできない、集中力はあった。
英会話ができる同年代と話すと、時代の 「アメリカ映画」 に影響を受けたという人が多い。
それに 「エアメール」 が広まったころだから、英和辞書を片手に、憧れの映画スターへファンレターで気持ちを伝える若者もいた。
邦画と違い、洋画には日常と違う世界があるので、好奇心が旺盛な若者には魅力があった。
映画を流暢に語れるほどの本数は見ていないが、どの作品にも当時の世相や流行が反映されており、時代の鑑のような役割を果たしていたとは思う。
それと英語の興味に加え、歴史認識やライフスタイルの違いを知らされるなど、隠された見所も随所にちりばめられていたから、映画を通したアメリカへの憧れは強かった時代だ。
それに映画は主観的に見るものだから、答えはひとつではなく、ランクづけできるものでもない。
だから、記憶に残る名場面は人それぞれ違うのはあたりまえだし、人生の何たるを説くまでもない。
何かあるとすれば、自分に刻まれた名場面の記憶は、永遠に色あせないことだろう。
今の時季なら、79年公開 「ロッキー2」 の 「動物園でのプロポーズ」 シーンが思い浮かぶ。
そのシーンに耳を澄ますと、教会の鐘の音 遠くの汽笛音 野鳥の鳴き声 雪道の足音 衣すれの音 緊張した吐息 など、聞き逃しそうなディティールが映像を後押ししている。
実感が伝わるこの場面、まるで冬が二人を祝福しているかの 「ボクが選んだ名シーン」 のひとつだ。
2015年12月20日
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