22日 朝8時から、妻の健康診断につきあった後、本町市場で買い物をした。
本来、寝ているはずの時間帯に買い物するのはめずらしいことだが、これが新鮮な気分になれるんだ。
行商のおばさんたちの新潟弁を小耳にしながら、のんびりと目利きできる、のどかな下町風景がある。
スーパーで事務的に買うのとはちょっと違い、高齢化した庶民の台所事情が見えてくる。
それに少しだけ、いい加減な塩梅がある。
値札がついていない青果の値段をたずねると、正規な相場の2倍を示された。
この区画で気前よく買うことはしなかったが、市場と名がつくところではよくあること。
普段から、つきあいのある客とそうではない客とでは、少し待遇に差が出るものだ。
昔から、市場でいい品を安く手にするためには、そこそこの頻度で足げに通い、顔を覚えてもらうのが、ちょっとした信頼関係になったりする。
市場には市場、商店街には商店街、人間と人間の仁義あるつきあいが存在してるんだろうね。
市場の楽しみは 「システマティック」 ではないところ。
商売上、口八丁な店もあれば、ど偏屈な店もあり、スーパーのマニュアルとは違い、店との相性もある。
一見客がなれなれしく 「まけてよ」 というのは、はばかれる雰囲気があったり、逆に顔見知りであれば 「一個、おまけしておくわ」 になったり、マニュアルが存在しない個性を 「不平等」 と感じるのであればスーパーで購入するべきだろう。
「消費マインド」 が細かすぎる人は、時価がともなう寿司屋のカウンターには座れないのと同じことで、台所は分かれると思う。
ボクはスーパー、たまに市場だけど、高校生のときにスーパーの鮮魚コーナーでアルバイト、それから しばらくは鮮魚センターや魚市場に出入りしていたので、買い方にはあまり抵抗がないのかも。
まあ、本町の朝市の雰囲気は好きだけど、めったに行けないから、どうしても 「夕方市」 になるんだ。
2015年10月23日
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