今年で、第14回目を迎えた東京ジャズの模様は、10月にダイジェストとしてBSでオンエアされるので、いつも楽しみに見ている。
魅力は、従来からあるジャズのスタイルだけにこだわらず、レジェンド (巨匠) はもちろん、国際色が豊かな若手プレイヤーたちの 「今」 を感じさせるステージである。
別番組のインタビューで、新進気鋭のジャズピアニスト兼プロデューサー 「ロバート・グラスパー」 は こう語っている… 「音楽という広いジャンルの中で、いつの間にかジャズは孤立的になった」
そんな投げかけに、既成のスタンダードをより現代風にアレンジした、若手が名のりを上げてきた。
ビッグネームでは 「上原ひろみ」 好みは分裂すると思えるが 「マッド・リブ」 男性ボーカルなら 「ホセ・ジェームス」 であったり。
今、若者の主流であろうジャズは、ロックビートではじまったり、俗に ヒップ・ホップ・ジャズ であったり、いろんな音楽的要素の複合体なので、ひとつのノリだけでは収まり切れなくなっている。
それにムリにジャズを名のることもないだろうし、ジャズのスタイルにも選り好みがあるだけに、開かれた気持ちで聴かないと、どうしても狭い世界だけにおちいりやすい。
ジャズは、既成概念を壊してきた音楽だ。
こうして、壊してきた先人たちが、今壊そうとしている若手たちをとやかく言うのは、お門違いであろう。
自分の好みでないからと言って、否定してはいけないし、可能性のためにも好きにやらせりゃいいんだ。
物わかりのいいことをつづったが、ボクの軸足は伝統的な 「アコーステックジャズ」 にある。
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