2015年09月17日

奇異な光景

美容室で髪をバッサリ切った後、コーヒーショップで、わずかな時間を過ごすのが小さな楽しみである。

フッと思い出した。
15年ほど前まで、喫茶店 (コーヒーショップ) は、言語空間だった。
対面上、コーヒーは会話のアイテムであって、それぞれのテーブルには、それぞれの言語があった。

若い女性同士が向き合っていれば、恋愛やファッション、噂話に花を咲かせ、若い男性同士であれば、夢や趣味、仕事に熱い気持ちを乗せて、論じていた光景があった。

今は会話をする空間ではなく、顔は突き合わせているけど、おたがいの手もとで好きなことをやっているだけで、満足に会話ひとつ聞こえてこない。

良し悪しじゃない。
日常のコミュニケーションは、口語と文語のバランスであって、対面しているときは、対話重視でないと、何のために一緒にすごしているのかと思ってしまう。

その間が心地いいなら別段、差し出がましいことは言うつもりないけど、あまり無自覚ですごしていると、コミュニケーション不全に陥りやすいから、対話は意識すべきだろうな。

ボクはひとりだったから、読みかけの小説に目を通していたが、見渡すと対面しているのに、おたがいが異なる世界を作って、別に他のだれかとすごしているようにも見えた。

その場の対話と表情が一致しない 「奇異な光景」 に、現代コミュニケーションのひずみを感じた。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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