無類の麺好きではないが、家で食べる 「冷やし中華」 だけは別格だ。
ラーメン屋だと材料費と作る手間がかかるせいか、量が少ない上、そこそこ単価も張る。
ヘルシーにレタスが敷かれ、フルーツが盛られていると、王道の風格が損なわれてしまうのでダメだ。
具は、シンプルがいい。
細切りにしたきゅうりと玉子、チャーシュー、ゴマと紅しょうがぐらいで、創作は必要としない。
皿の脇に添えられている、練りカラシはつゆにまんべんなく溶かさないと、のど元で 「プッ… ウェ・ ゴホゴホ オエー $%#!&%#! 水くれー」 と、むせ返ってしまうので注意したい。
暑い日には、少量の酢をかけると、涼を感じとれていい。
猫舌なので 「フーフー」 して、食べる熱い麺よりも、冷やし麺なら一気に完食できる。
どんぶりと同じで 「男飯」 だから、迷い箸にならず、食が細くても早食いになれる。
そのあと 「少し食いすぎたかな…」 と実感できるのが、家で分量を調整できる、冷やし中華である。
個人的には、冬に食べるほうが、水道水が冷たい分、麺が締まって美味しいが、何せ季節感がない。
やっぱり 「初夏のおとずれ」 から 「消え行く残暑」 でとどめておくのが、食の風情であろうか。
今夏 食べおさめの 「冷やし中華」 だった。
2015年08月26日
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