2015年06月25日

さくらんぼ

今年最初の 「さくらんぼ」 を口にした。

さくらんぼを口にすると、ある出来事を思い出す。

古い話だ…
高校を卒業したてのころ、古町のディスコにつきあいはじめた彼女を連れて、踊りに出かけていた。

テーブルのカクテルグラスには、季節はずれのさくらんぼが添えられていた。
正確には、シロップ漬けのマラスキノチェリーだろう。

会話は 「チェリーの小枝を口の中で結べるか」 で盛り上がった。
ボクは何度もトライしたが、舌で結べる器用さは持ち合わせていない。

しかし、彼女はいともカンタンに、口の中でキュッと小枝を結んでしまった。
「偶然だろ」 と思い、今度はボクの小枝を渡し、もう一度やってもらった。

「また、結んだ!」 こいつ、どういう舌の動かし方をしているんだ。
そこで思い出したことは、小枝を口の中で結べる人は、「キスが上手い」 というまことしやかな俗説。

もう内心、ドキドキもんで 「この子、どんなキスをするのかな…」 と思っただけで、一度火がついた  男の炎は、そうカンタンに消すことはむずかしい年齢である。

頭の中では、さらに 「凄い舌技を隠し持っているんじゃないか…」 と、夏の入道雲のような気持ちが、モクモクとムクムクと、巨大な期待としてふくらんでくるわけだ。

こうなると形勢は逆転し、大人ぶっているボクなんかより、実は彼女のほうが経験豊富なんじゃないかと  いろんな妄想にとりつかれてしまうんだ。

さっきまで、甘酸っぱい恋だったのに、急に 「毒々しい気分」 になっちゃってさ。
「あのとき、舌を入れていたら」 (過去形だよ) と思うと うーん…  青春のしみいる後悔だったね。

こうして男は、アホなひとり相撲をとりながら、次第に覚えていくんだろうな。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック