2015年05月24日

ハイティーン・ブギ

23日 好天の下、多くの小学校で運動会が開催された様子。

その昔は 「大運動会」 と称されるほど規模は大きく、この日ばかりは成績の良い子と悪い子の存在感が入れ替わり、ボクは後者の少年だった。

得意種目は、騎馬戦 と 棒倒し。
騎馬戦はやぐらながら、複数の騎馬と結託して、戦略的に狙いを定める。
棒倒しでは、てっぺんの旗を取ることなど眼中になく、ひたすらどさくさにまぎれて、相手を潰しにかかりそのスキに身軽で足の速いやつに、旗を取らせる作戦を練るんだ。
開始寸前になると、複数の目が本気モードになるから、だいたい体育教師にマークされていた。
まあ、そういうところでしか、クラスメイト (チーム) に、貢献できなかったからね。

応援団には誘われたが、ハチマキをして変な格好で踊ったりするのがイヤなので断っていた。
その代わり、下級生の応援席に加わり、ひやかし半分で連呼してたので、きっと 「この先輩おかしい」 と、不審がられていただろうなあ。

高校生になると、ツッパリブームが全盛期だったから、体育祭の様子も風変わりしてきた。
急ごしらえのリーゼントにパンチパーマ、応援服の背中には 「夜露死苦」 や 「聖子命」 などと   刺しゅうされた、キンキラキンの格好で竹刀を振り回し、応援団で目立とうとする連中が多くなった。

その応援団がきっかけとなり、体育祭が終わったころには、校舎の隅のほうでキンキラキンの格好の    まま、無口に見つめ合う男女が続出して、お決まりの恋愛フルコースとなる。
たぶん、体育祭を通じて、共通の達成感に酔いしれて、燃え上がったんだと思う。

ボクはこういう 「自己陶酔感」 になじめないから、パフォーマンスに加わることはなかった。
今思い返せば、恋をする他人を見るのは楽しいが、恋をする自分になるとテレくさかったんだろうな。
だから、小学校の運動会から、高校の体育祭を通じ、必殺仕事人のように、出場する種目だけに全力を傾けるタイプだった。
柔道部だったせいか、演劇部のような応援団や番長遊びの真似事には、トコトン興味が冷めていた。

体育祭が終わると、だいたい打上げと称して、だれかの家に集まり酒盛りをするのが流行していた。
それで学校に通報され、反省を行動で示すため、現場となった町内を一週間ほど毎日清掃することで、地域奉仕をして一応のけじめをとり、学校便りに取上げられたりするんだ。

おいおい、これだって、おかしくないか…
算術的に言えば 「マイナス10」 のことをしておいて、たまにこうしていいことをして 「プラマイ0」 に 戻しただけなのに、よくやったとほめられる。
じゃあ、そういうことをしなかったやつが、それをやったら 「プラス10」 なのに、そこは取上げられないんだから、どこか矛盾があるでしょ。
そういう意味では、体育祭はいろんな側面を見ることができた、青春の学校行事ではあったけどね。

そんな自己陶酔感、達成感から恋愛に発展する世界には、どこかナルシストぶりが全開で、あのころのボクは、そんな 「ハイティーン・ブギ」 の世界は、なじめなかったね…
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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