よく、ビートが良い悪いなどの言われ方をされがちだが、総じてベースをさしていることが多い。
それほど、ジャズにとってベースの役割は大きいんだと思う。
最初 「ジャコ・パストリアス」 を聴いたとき 「ベースとしての役割を果たしているんだろうか…」 と、 素朴に感じたが、18歳の耳ではわからなかった。
それに、ベースはリズム楽器でありながら、メロディー楽器にもなることも理解していなかった。
リズムはドラムとばかり、思っていたんだからね。
先週 N瀬さんから 「ミシェル・カミロ・トリオ & ビッグバンド」 (ライブCD/DVD) を、伸び伸びと 鑑賞させていただいた。 (この映像は見れてうれしかった)
以前、スタジオ録音盤は聴いたが、ライブ映像ははじめてながら、リズムセクションが超骨太であると、プラスセクションが映えることを感じた。
それに、瞬間の決め所が多くて、タイム感覚といい、アドリブセンスが高いから 「猛グルーヴ」 する。
しかも、ビッグバンドは音量が大きいため、リードセクションがブロウしないと、迫力負けするからね。
それらを包括的にコントロールした 「ミシェル・カミロ」 は、バンドリーダー 兼 コンポーザーとしての才能もあますところなく発揮している。
その土台のひとり 「アンソニー・ジャクソン」 には、エレクトリック も アコースティック もなく、ベースとしての、真髄を感じずにはいられない。
ボクの好きなドラマー 「クリフ・アーモンド」 が、バネの効いたしなやかさを存分に発揮できるのは、 現在の超絶ピアニスト 「上原ひろみ」 のように、アンソニーのリズムに絶対な信頼感があると思える。
いかにも、ビッグバンドの 「ド迫力なせめぎ合い」 こそが、大きな見どころ聴かせどころである。
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