懐古趣味はないので、そういうイベントやコンサートには興味がない。
同窓会なんかでも、ビシッとフォーマルなスーツやワンピースなんか着て、会場周辺でソワソワしている姿を見かけたことがあるけど、アレって 「あの人は今」 の出待ちみたいでカッコ悪くねえか…
そのあとカラオケにでも流れて 「あずさ2号」 や 「卒業写真」 とか 「カナダからの手紙」 なんかさ、小指を立ててデュエットでもした日にゃ、どこか遠い世界に連れて行かれそうでさ…
もしかしたら、昔、寝た女が来ていたら、何かバツがわりいじゃん…
若さに任せ、洗いもしない体を重ね合わせてたとしたら、なおさらでしょ (断言するが、オレはないよ)
それと、過去にしでかした、自分のカッコ悪さを思い出すようでさ。
ボクは、30代の後半から、集団催眠にかかったようなノリができなくなってきた。
カラオケで全員して熱唱したり、スポーツ観戦ではじけたり、スローガンを掲げたパフォーマンス性の あるものまで含めれば、とことん冷めてきた。
そういえば、M沢さんがこんなことを言っていたなあ…
ボクら新人類と呼ばれた世代は、極めたスポ根世代でないし、極めたシラケ世代でもないようなことを。
昭和の少年期から、平成の青年期を経験して、どこか二つの価値観が細胞分裂しているような感覚。
ちゃぶ台の味噌汁の味もわかるし、ドレスコートのポタージュの味もわかる。
繊細にして大胆で、仕事をしたら遊び、肉を食べたらそのぶん野菜を食べるようなところもある。
ニュアンス的には、中間的な環境を楽しんで、ボクは過去の遊びにフラッと戻る気はないんだ。
それでも、同じ世代を見渡すと二つの性質が 「調和的」 になってきているようにも感じるけどね。
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