2015年02月12日

待ち人来ず

その昔、野口五郎が歌った 「私鉄沿線」 という歌謡曲があった。
駅の改札脇にある伝言板に純愛を託す 「待ち人来ず」 の心情を描いた歌詞だったと思う。

僕らの世代、この 「待つこと」 に、感情の揺れ動きを抱いたものだ。

例えば、彼女とどこかで待ち合わせたとき、約束の時間になっても現れない。
時間が経てば経つほど 「どうしたのかな」 と想像をはりめぐらすだろう。
待ち合わせ場所や時間を間違えたのか、交通機関にトラブルがあったのだろうか。
もしかしたら彼女の身に何かおきたか、それともすっぽかされたのかなど、いろんな感情が交差する。

連絡ツールは、固定電話の時代である。
大人の待ち合わせなら、電話をつないでもらえる喫茶店を指定したし、街角で待ち合わせるのならば 「±10分ルール」 が許容時間だったから、約束事は今よりも緊張感があった。

男女のつきあいは、待ち合わせ時間に遅れたとき、本心がわかったりする。
「彼女に何かあったのかな…」 と少し不安な感情が先行していれば、きっと親愛の情であろう。
「約束に遅れやがって…」 と支配的な怒りの感情が先行していれば、これは恋なんだろうなあ。
何かあったとき、最初に自分のことを考えるのが恋で、真っ先に相手のことを考えるのが愛だろうか。

自分の気持ちがわからなくなったとき、一度距離を置くと本当の気持ちがわかったりしたよね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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