2015年01月23日

Jazz Talk Vol.54

ジャズの二枚組アルバムは、よほどでないと購入しないから、当然ボックスセットにも手を出さない。
理由はテンションが続かないから。

たまにお客さんから 「趣味を仕事にできていいですね」 などと言われることがある。
言われ慣れているので  「あぁ、またか…」 と思いつつ 「おたがいさまですよ」 で軽く応じる。

最も、環境音楽の一部だから、仕事中は耳に届いてないことが多い。
真剣に一枚を聴くとなると、それなりに時間と疲れも要するもの。
だから 「聴かずの在庫」 に、溺れることがないので、聴かねばというジレンマがない。

「60年代がいい」 とか 「ハードバップ」 だの、好みはあれど、強いこだわりもない。
俗に 「年代現象」 がないから、ジャズに飛び込んだ時代が良かったかも知れない。

年の瀬、お客さんから、日本人が奏でる二枚組のライブアルバムをお借りした。
数日間に分けて通しで聴いていると、琴線に触れる演奏がある。
その曲をピックアップしておき、後で集中できる時間枠で、一枚に編集するのが二枚組との向き合い方。
まだ、全曲受け容れられるほどの、耐久力は備わっていない。

ジャズを聴くことは、長い道のり上、マラソンにたとえられることがある。
たしかにそうなんだけど、修行僧のような真似はしたくない。
近道があればそこを通るし、抜道を見つければ通らせてもらう。
でないと、どれほどの時間と金を費やすかになり、聴かずの在庫だけが増えていく。

僕の好きな 「キース・ジャレット」 でも 「ヨーロピアン・カルテット」 は、聴いてないからね。
つまり、省くモノがあってもいいんだし、聴かねばで肩肘を張るなんて、どうかしていると思っている。
たかが、ジャズだ。

まあ、聴き方が 「極楽トンボ」 だから、ジャズでムキになる 「辛口オタク」 からすれば 「オレなんかアンチなんだろうなあ…」 と、思ったりするわけ。

開店した当初 「純粋なジャズファンが集えればいいなあ…」 と、のんきに構えていたけど、その思惑も見事なまでに 「都合よく」 ハズレた。

それによって得たものは、楽しい会話を奏でられる、個性豊かな 「お客さんという楽器」 である。
音楽同様、お客さんが聞き上手で話し上手だから、優れた日常の会話が聴けたりする。
ああ、これこそ、ジャズであり、ギグであり、社会の縮図が見えるというものだ。  

儲からないけど、ジャズバーのマスターはやめられない…
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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