2014年08月21日

Jazz Talk Vol.48

ジャズ一色のブログにしようと思えば可能だが、ワンテーマだけでは早々アップできなくなる。

休眠状態のブログは意味を成さないし、ジャズオンリーでは執筆頻度が追いつかない。
そうすると公開できる範囲で、「ジャズが好きな店主の日常生活」を軽くつづりながら、時折こうして   ジャズを題材にアップすることが、ムリのないスタイルとなる。

だから、ジャズの素晴らしさを伝道する使命感に酔いしれたり、勧誘めいた内容にしてないのは、     ブログを書くためのジャズになると、早かれ遅かれ続けられなくなることがわかっているからだ。
ならば、読み手に異常なまでに気を使うことはないし、好きなことを書いてたほうが一助になると思う。

本ブログのジャズのページを読んでいる人は、よほどジャズが好きな人なんだろうね…
そうすると、僕にしか書けない経験談が、重要な題材になるかも知れない。
その意味において、今から 「昭和のジャズ」にタイムスリップしてみる。

80年代、東京でも新潟(地方都市)でも、週末の夜になるとジャズクラブでライヴが催されていた。
あのころ、新宿の伊勢丹裏の路地から地下へ潜っていく、「新宿ピットイン」がとても熱かった。
だけど、渡辺貞夫や山下洋輔などは別格にしても、バブル全盛期でありながら、一般的にはお客さんが聴きに来なくなったのも時の流れになってきた。

避暑地で催されていたイベントである、ジャズフェスティバルもなくなり、「ブルーノート東京」のような   ディナー形式に主流を奪われてしまった。
僕も90年代に入ると、新宿のライヴハウスから次第に遠ざかるようになり、世界的な一流ジャズメンの生演奏を傾聴することが主になった。

チケット代は高いけど、東京在住のアドバンテージを活かせば、「今のうちに…」ということになる。
それにライブハウスでは、スネアのパルスが響いてくる距離で、生音を聴けるんだからたまらない。
演奏しかり、表情やしぐさ、くせや性格に至るまで、生で感じられるんだから素敵な時間となる。

それでも、最終的に戻りたくなる場所は、「新宿ピットイン」だった。
それはなぜか… デートやファッションで、わざわざジャズを聴きに来る客がいないから。
出演者も、明日のメジャーを夢見て、がむしゃらに演奏するのが魅力。
女性を意識して、チンタラと演奏している不純な奴はいない。

観客は楽器を扱えないが、長年ジャズを聴き続けてきただけあり、耳が肥えているのは確かだ。
ステージは、ガチンコ(真剣勝負)を勝ち抜いてきた連中だけが、巣立って行ける登竜門である。
練習もせず、舐めてステージに上がろうなら、客も平気で席を立つのをいとわなかった緊張感もあった。
だから、次第にステージに上がらなくなったというか、上がれなくなった若手もいたはずだ。

当時は朝昼晩の3部制で、朝と昼は力試しみたいなもんで、顔と名前を売り出しにかかるメンバー。
当然、お客さんは少なく、ヘタすれば演奏者の人数のほうが多かったりするからね。
それで客に途中退席されたら、本番のステージが練習風景となるから、バツが悪いったらありゃしない。
しかし、こういうジャズの修羅場を経験した連中こそ、実は底力があったりするから油断ならないんだ。

今やベテランのジャズドラマー 奥平真吾がリーダーとして率いるグループ 「 The Force 」は     当時の流れを受け継いでいる、硬派なグループなんだよね。

posted by GIG at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやあ、凄い演奏ですね〜。
モロ硬派。奥平さんは堀さんとも演ってるみたいですよ
では、少しリラックス。

https://www.youtube.com/watch?v=p1f5ACZolgs&list=RDp1f5ACZolgs
Posted by N塚 at 2014年08月24日 00:34
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