2014年08月16日

証拠映像

東京中野の古物商が、万引き犯の顔写真を公開するしないで、世間を賑わせたことは記憶に新しい。

警察の申入れにより、顔写真は公開しないことでおちついたものの、世間の意見は二分したが、      一石を投じたことには意義があったと思う。

店長業務は過酷である。
売上ノルマに追われ、人件費の削減も要求され、万引きによるロス率の高さ。
発注 納品 陳列 清掃 会計をこなし、時には万引き犯との逃走劇にもなる。
年齢による体力の衰えは、いかんともし難いので、防犯カメラの映像で証拠を突きつけるしかなくなる。

警察に任せればいいが、手続きだけで捜査しないのは、過去の経験でわかっているだろう。
曖昧な正義に頼るぐらいなら、自分のやり方で解決を考えても、何ら不思議なことでもない。
賛否両論、個人的な怒りを解消しているとの論調もあるだろうが、そんなことが何度も起きれば、もはや正義のおとしどころすら、見失ってしまうんじゃないかな。
このあたり、実務の接触が薄い人たちからは、あまり実感を持ってもらえないことかもしれないよね。

僕の店の形態は万引きこそないが、無銭飲食の危惧はされるもの、今だかってそれがないのは幸い。
だけど無銭飲食を狙った、確信犯の考え方はこう開き直っている。
財布を忘れたという理由をつけ、身分証明書の類すら持たず、予め用意した名前と住所をためらいなく、その場で速記する器用さを持っている。
後日払いに来るとは言うが、そのほとんどは高い確率で行方をくらましてしまう。
それにわざわざ時間と交通費をかけて、回収に来ないことを想定しているからタチが悪い。
そういう連中を相手に人間愛だの性善説だ、お天道様が見ているからなんて説いても、多くの相手は    せせら笑いしているだけである。

人には、信じたいという本能があると思う。
古物商の店長が期限付きで猶予を持たせていたのも、このあたりの心理と葛藤していたんだと思うし、「犯人は事件現場へ舞い戻る」 犯罪心理を巧みに凝らせば、万引き犯が店のホームページをチェックすることは、容易に想像できるであろう。
それでも名乗り出なかった万引き犯は、先ほどの確信犯と思考回路は似通っているものといえよう。

僕は古物商の店長のやり方を、肯定しないが否定もしない。
だけど、ハッキリしていることは、被害者は古物商の店長なのである。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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