午前10時に市役所で私用を済ませて、次の目的地まで徒歩で向った。
その昔、この白山通りは 「電車通り」と呼ばれ、道路の中央に路面電車 (電鉄)が往来していた。
当時は路面電車や市内バスの車窓から、ぼんやりと眺めていた街並みだ。
高校のころ、ポンコツバイクを走らせながら、線路に前輪が奪われぬよう慎重を期した電車通りである。
この道幅で電車にバス、大型車両も多かった時代に通行人まで含めれば、騒音や振動で大変だったと思うが、西新潟と古町を結ぶ幹線道路として、大きな役割を果たした通りである。
そんなセピアな街並みを思い出しながら、進行方向右手に見えるのは大衆食堂 「こんちゃん食堂」
次第に左手から見えてきたのは、洋食の 「ピーア軒」
他に記憶のある店はシャッターが閉まっていたり、建物や土地そのものが変化してたりと、電車通りを 歩いたからわかった風景だった。
車窓からしか見たことのない街並みながら、こうして歩いてみると新しい発見に包まれることもある。
個人的には、電車通りと何のかかわりはないし、住みたい街と意識したこともない。
だれでもそうだけど、時間の経過ですっかり変わってしまった風景を見て何かを悟ったり、昔懐かしい おちつきを取り戻したりすることはあるんじゃないかな。
この日、たまたま歩いた道で、とめどなく 「昭和56年ころの賑やかな風景」がよみがえってきた。
2014年07月29日
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