2014年01月17日

気のおけない

日本語は難しい。

職業柄(バー)、「敷居が高い」との言われ方をすることがある。
自分と相応な雰囲気ではない、値段が高そうで扉を開けにくいなど、敬して遠ざける意味が強い。
正確には、「行ったことのある場所だが、そこで粗相をしてしまい、その後は行きにくくなった」意味だが、大方で伝わるから会話に何ら問題はない。

日常会話で、「彼は気の置けない友人」と紹介すると、相手に誤解を与えてしまいがちになる。
正しい日本語でも、誤解をさけるため、まぎらわしい言葉は使わない。
この場合、「彼は気を許せる友人」のほうが、会話をスムースに運べるだろう。
「気の置けない」は日本語の知識であり、「気を許せる」は伝え方の技術になると思う。
言葉の知識があっても、伝え方に工夫がないと、会話が在らぬ方向に飛んでしまうことがある。

初めて使う家電製品を買いに出かけたとき、どんな店員についてもらいたいか考えれば答えは早い。
僕は知識よりも、わかりやすい説明ができるベテランを希望してしまう。
目的は正確に伝えることなんだから、手段はわかりやすくあるべきであろう。
専門用語で説明され、相手がわからないと「そんなこともわからないの」と悦に入られるのと同じこと。

どんな会話にも、「グレーゾーン」が含まれている。
前者 「気の置けない」にこだわれば、言葉の曖昧さを理解できなくなる。
後者 「気を許せる」に変換できれば、言葉の融通が理解できるようになる。
世の中、(白・黒) (YES・NO)に分けられることばかりじゃない。
そう考えると、「聞く」「話す」が、最良のコミュニケーションなんだろうね。

言葉の変換によっては、難しい日本語はわかりやすい日本語にもなるのだと思う。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック